テクニックの二重性 | レストランマジック研究所  戦略と戦術をお持ちですか?

テクニックの二重性

マジックのテクニックに関して
の事柄になってくると思いますが・・
 
どの順番で学んでいったらいいのか
逆に、どの順番で教えたらいいのか
その点に関しては、長年の悩み?
になっています
 
まあ、これは僕だけのものではなく
多くのマジシャンが思う事柄
だとは思います
 
こういったことを考えてない人から習うと
いきなりとんでもなく難しいことを
要求されたり、ということもあり得ます
 
別にプロになるわけでもないわけで
何かすぐにできればいいや、っていう人に
妙に難しいものを教えても苦しいだけでしょうからね
 
じゃあ、どういったテクニックやトリックがいいのか?
ってことになってくるのですが・・・
 
その時の基準が、二重性ってことになってくるかと
どういうこと?って思うでしょうが・・・

簡単に言えば、お客さんから見えているものと
演者のしていることの差というものがあるわけです
 
ですので、視点の二重性とでもいえるでしょうか
 
この二重性が無いものの方が、学びやすい(理解しやすい?)
トリックだと言えます
 
分かりやすい例だと、テンヨーのダイナミックコイン
これは、演者が見ていること・やっていることと
観客の見ていることとに差がありません
 
なので、二重性が生まれないので、初めての人も演じやすい
トリックになってくるわけです
 
これが、カードトリックなどで、ピークしたカードの分だけ
ランしていく、そして残ったカードはそのまま重ねつつブレイクを取る
なんてことになってくると、もういっぱいいっぱいですよね
 
観客から見えている動作は、混ぜているというだけなのですが
マジシャンの仕事としては、とんでもなくいろんなことをしている
ってわけです
 
もっと分かりやすい例なら、コインをフェイクパスしたのに
握ったはずの手を開けてしまうとか、コインが無いのに手を握っているとか
 
なので、正直マジックを学んでいく人に対して
こういった視点の二重性がある、という概念を優先して教えた方が
結果的に成長が早いのかも?なんて思います
 
まあ、そんなことはいいから、たくさんマジックを知りたい!
っていうのが人情なんでしょうけどね
 
僕の中では、この視点の二重性だけを考えていたのですが
その二重性にも程度があり、それによって理解のしやすさや
体現することに関しての難易度に影響してくると学びました
 
マジックランドの動画コンテンツである
スピーカーズの中で、ポン太・ザ・スミス Part4の動画中で
ポン太さんが語っています
 

コンテンツ後半で、フラリッシュ、フェイクムーブ、シークレットムーブ
という分け方をしています
 
あくまでテクニックレベルでの分け方ですが
同様の考えは、もう少し大きなレベルでも
利用可能だともいますし
 
もし自分で新しいトリックを身につける際に
フェイクムーブ・シークレットムーブなどが
できるようになった段階で、習得となってしまいがちです
 
でも、実際には身体的にできるようになっても
視点の二重性はクリアできてない事の方が多いわけです
 
観客から見て、意味のない間や余分な動作などがたっぷりあって
自分から見た部分だけをクリアしている状態です
 
これをさらに滑らかにしていくには
基本的には繰り返しの練習しかなく
最終的には、観客の前での演技以外に確認しようもありません
 
簡単なトリックであっても、視点の二重性を意識していくと
案外注意点がたくさんあったり
または、より良くするポイントが見えてきたりもします
 
自分の演技、他人の演技を
演者の視点からと観客の視点からで
冷静に見てみると、いろんなものが見えてくるかもしれませんよ
 


 
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