シナリオとアドリブの間:リアルのマジック現場
さてさて
リアルの現場は想像していない
事柄が起こることは、日常です
グラスを倒してしまうとか
料理の中に何か落としてしまうとか
そういったことも、ままありうることです
イレギュラーなことが起こるのは、日常生活でも
当たり前の事でしょうから
まあ、適切に対処していけばいいと思うんです
でも、起こりうる可能性の高い事柄は
予めの準備などができるはず
それをしていかないのは、プロフェッショナルとして
脇が甘いってこと
特に、マジックを演じていて、シナリオ通りにいかない
なんてことも、比較的よく起こることです
まあ、この辺のことは、お客様にもよりますし
マジックをする場にもよってしまうので
そういった部分を取捨選択する、というのも
1つの手になるのですがね・・・
適切なレベルの突っ込みというか、チャチャというか
そういったものがマジック中に入ることなんて
当たり前でしょう?
でも、そういったことがあると
手順が止まってしまったり、しどろもどろになる方が
いるようで
これ、お店のスタッフに見られると
力量に対しての信頼が減ってしまいますのでね
実はマジック以上に意識しておかないといけないかもです
で、このあたりのトレーニングですが・・
まずはね、シナリオ通りにマジックできることが大切
ある程度はその場のイニシアティブをとる気で行かないと
ダメですよ
お客さんだからといって、こびる必要もなく
だからといって上からになる必要もなく
自分の意識の張りようで、パワーバランスのコントロールって
ある程度できるはず
いや、まずは、パワーバランのコントロールをしないと
マジックはきちんとできないって思った方が
良いはずです
さらに、演じているマジックに対して
テクニックの習得レベルが低いと
マジシャンの意識はマジックの方にだけ引っ張られて
お客さんに向きません
ですので、自分のマジックレベルを上げる
ということも必要になります
そして、次はお客さんの声をきちんと聴くこと
マジックを見せた時に、お客さんはリアクションします
ただ、そのリアクションは、だいたい同じタイミングで
同じような事を言ってくるはず
だったら、そのリアクションに対しての返しをあらかじめ
作っておけばいいだけ
お客さんの突っ込みやリアクションに戸惑ってしまうパターンは
大きく2つで、1つはこの予めの準備をしてないパターン
これは単に準備不足
相手の言葉をよく聞き、覚えておいて、その返しを考えましょう
考えられないなら、お笑いさんのネタを見たり
最近では書籍などでコミュニケーションやお笑いの理論
等を説明していたりしますので、勉強をしましょうね
さて、もう1つは、本当に死角から飛んでくるツッコミですね
これにどれくらい対応できるのかが、本人の余裕や
経験値の高さを表しているような気がします
友人である小林俊晶氏などは、関西系ということも
あるのでしょうが、こういったツッコミに
実に反射的に、上手く返します
正直、あこがれる「能力」です
僕には、その能力を持っているとは思えなかったので
意識的に、お笑いの方のセリフなどを覚えておく
といった作業をしました
コールドリーディングなどでは「ストックスピール」
等といわれますが、これをあらかじめ持っておきます
もちろん、よく言われる事柄に関しても
ストックを持っておくのですが
それ以外の場合にも使えそうなものを
頭に入れておくのです
分かりやすく言えば
フットボールアワーの後藤さんの
たとえツッコミのパターンを覚えておく、みたいな?(笑)
こういったストックを沢山持っておき
日常生活でも使ってみて、その言葉を磨いていくと
いざというときに、非常に役に立ってくれます
面白いのは、ある程度使っていると慣れてきて
自分の頭で考えてた、瞬発的な返しのレベルが上がるんです
僕自身は、そういったテレビだけではなく
コミュニケーションの教材なども購入し
勉強してきました
それが非常に役に立っています
ま、もちろんそういったものを勉強したとしても
マジックに必死になっているようじゃあ
そういった引き出しを開ける余裕をないんですけどね
たぶん、マジックに必死になっている人の率が
多いんじゃないかなあ・・
自分の作ってあるシナリオと
お客様の呼吸からでるアドリブ
どちらもあってこそ、一期一会のマジックが
そこに生まれるはず
そのための準備をしていきましょうね
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