全ての山に登るつもり?
現場に出ていれば
スムーズに演技できるお客様もいますし
そうではないお客様もいます
その時々に合わせて、柔軟に
対応していく事を必要とされるのが
現場のマジシャンたる勤め
なのですが・・・
既にどこかで書いた、僕のルールではあるのですが
「奇跡を欲さないものに、与える必要はない」
というもの
言葉だけ聞けば、かなり大仰に聞こえてしまうとは思うのですが
別の言葉にするなら
Win-WinでないならNo deal
ということです
まあね、まずマジックっていう芸能が
万人に受け入れられるものではない
ってことを理解しておかないといけないわけです
でも、マジックを好きになればなるほど
しかも、お金を頂いてマジックをやっちゃうくらいになると
まあ、大好きなわけです(笑)
そんな人が侵される病気があるような気がします
それは・・・
「マジックは万能」って錯覚
目の前にいる、あらゆる人を楽しませることができるのは
マジックだけ、ってなるとちょっと言い過ぎなのですが
まあそんな感じの事を、勝手に思ってしまうんです
でもね、男性だったら、女性が優しくしてくれるような
接客の方が楽しいでしょうし、女性だってイケメンが
優しく(時に冷たく?)接客してくれるような所が
楽しいって人もいるわけです
まずは、マジックは万能では無いし、いらない人もいるってことを
分っておいた方がいいわけです
いくらマジックが見られる所だからって、誰にも彼にもマジックを
見せればいいってものではないってこと
その場にある問題を、マジシャンが全て片づけられるとは
思ってはいけません
通常の仕事だって、役割分担ありますしね
目の前に山があるからって、全ての山に登らなければいけないって
わけではないってこと
この山の見極めが、ある意味でマーケティングであり
きちんと仕事にしていけるか、にもつながるとは思います
たとえお酒を飲んでいるからと言って、マジシャンに対して
失礼な態度をとったり、行動をとるような人に対して
常にこちらが本気になってマジックをやる必要はないってこと
こちらは「演じない」という選択肢を持っていることを
忘れてはいけないと思います
相手が求めている物が何か、それを自分が提供できるのか?
そこは冷静に考えた方がいいんじゃないでしょうか?
傍から見たらタフ・ネゴシエートの状態でも
お互いのためを考えると、マジックせずにいることが
その場での最適解と言うことはあると思います
マジシャンだからって、全てのお客さんにマジックをする必要はなく
こちらの力量では無理だ、相手の求めている物を提供できそうにない
ならば、素直に認めて引き下がるのが、ある意味プロなんじゃないですかね?
それこそ、プロ野球でさえ敬遠ってあるわけでしょ
戦術の一つとして取っていいわけですから
マジシャンだって、敬遠していいでしょう
マジックをしたいのは、マジシャンのエゴ
そんなもの、必要としなくても
その場が楽しくなれば、レストランマジシャンとして
存在している価値はあるわけです
軽装備で高い山に登って遭難する
みたいなことがあるくらいなら
いっそ登らない勇気を持ちましょう
それの裏返しとして・・
自分を大事にしてくれない、そんな方に出会ったということは
それと同じくらいに自分の事を大事にしてくれる方に出会える
そんな可能性もあるはず
だったら、そういった大切な方へ、熱心に対応した方が
高い価値を提供できるはず
高い価値を提供できれば、相手の喜びも大きくなるはず
だったら、結果的に高い価格をチャージできるはず
万能ではないからこそ、自分のパワーやバランスを考えていきましょう
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ぺぽちゃん | 2016年02月07日