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英語でマジックを覚えてみよう 9:マジシャンの間違い

ELL75_yousyohondana20120620500-thumb-1195x800-5064自分自身でも忘れかけてた
この分野

書こうと思えば、実際には
とても沢山題材はあるのですが
文法的解析への情熱が
だいぶ下がっていて(笑)

少し復活したので記事を1つ

今回の題材はシェフ・アントンの本
「The Secret Ingredients to Restaurant Magic」
からです

この本はごくごく最近出た本のようで、前書きの部分?
にポップ・ヘイドンとの写真が載っていました
恐らく、この方キャッスルによく出ていて、彼と
仲がいいんでしょう

ポップ・ヘイドンも、若いマジシャンを育てることに
パワーを向けているタイプの方で、映像よりも文章で
自分の考えを表すことが好きな感じがします

シェフ・アントンも、同様って感じです

面白いのは・・・

彼はビリヤードのトリックショットなども行う人で
まあ、いわゆるジャグラー的な部分も持っています
演技もYoutubeに結構載っていますが、バーマジックが
お得意そうですね

ある意味実践派の方の本で、内容に関しては
薄いながらもまとまっていると思います
少々過激な点もないとは言えないのですが
マジックだけを見ている、若いマジシャンへの警鐘
って感じですね

ホスピタリティとか、お客さんの体験価値とか
そういった部分を重視しています

この方のサイトを見ていただければお分かりなのですが
いわゆる、マーケティングなどのセミナーなどを行える
くらいの方のようですから、マジシャン側からだけではない
ある意味ビジネスチックな視点があるのも、うなづけます

さて、その中に載っていた1文
「Telling a restaurant owner hiring you will increase the number of guests that come per night, is the single biggest mistake most magicians make.」

少々長い文章かもしれませんが、単語は難しくないので
大丈夫だと思います。

1つの問題は、どこまでが主語でどれが主節の動詞なのか?って
所じゃないでしょうか
意味だけなら、感じたままで正解だと思いますよ

後は、各語に対しての、基本的な考え方を分かっている
ことでしょうかね

順繰りに行きましょう
まず「Telling」ですが、SVOCで使われることが
多いはず、ということで言う対象の人と内容を考えます
これはそのまま直後に人と、内容的な部分があるので
納得できるでしょう

さて次は「increase」ですね、これがカギを握っているかと
この動詞、大抵人を主語には取りません
もし人が主語なら、その人の体重が増える、的な意味になり
非常に限定された分野の事柄になります

今回は明らか、そぐわないですね
つまりyouだけでは主語にならないわけです
では、hiring youは?ってなると、これ直前の
名詞(この場合にはrestaurant owner)を修飾している
ようにも見えます

この辺の判断を意味論に任せてしまっても
(日本語の意味が通る、通らない)
いいのですが、その前にヒントはあります

冠詞のaですね
これ、不定冠詞なわけですよ
通常後置修飾があれば、定冠詞が正しいはず
ということで、就職語句はない、と判断するのが
メジャーな頭の使い方

となれば・・・
increaseに対しての主語は、hiring youで正解になり
ここ全体は、tellに対してのthat節と考えるのが
正しいでしょう

すると、カンマの後ろのisが主節の動詞
その前がすべて主語で、その後ろが補語

これでほぼOKでしょう
つまり日本語にしてみると

「レストランオーナーに対して、自分を雇えば一晩に来るお客さんの数が増えることになりますよと言ってしまうことが、多くのマジシャンが行ってしまう、非常に大きな間違いの一つである」

って感じですね

さてこれを読んで
おいおい!じゃあマジシャンを雇う理由は何なのさ!!
お客さんが来るようになるからだろ!
っておもう人、いますか??

分からなくはないですよ、その考え
でも、お客さんが来るのって、マジシャンだけの力ですかね??

天候にも左右されるでしょう、社会情勢にも左右されるでしょう
お店が新メニューの広告打ったから来たのかもしれないし
ビラをまいたからかもしれない

マジシャンはレストランの仕事に対して無頓着であることが
多くって、人気が出るのも、お客が来るのも
全部自分の手柄だと思ってしまいがちなわけで
そんなマジシャン、お店とってみたら

なんて尊大な!
または
めんどくせー

ってなるような気がします

「俺がいるからお客が来てるんだ!」って思っているとして
それがいいのでしょうかね?

逆を返せば、あなたがいなければお店が立ち行かない
わけでしょ?
あなた、一生そこから離れられないよ??

お店に必要とされる満足感や、お店で頑張る疲労感を
仕事への充実感だと錯覚すると、そういった状況に陥りますね

ビジネスにおいて、一番危ない数字は
「1」
つまり、誰か1人に頼る、何か1つの事柄にこだわる
そういった状態だと、その1つが無くなったらすべてが終わる
わけです

特に集客はシステム化しないとね

ま、レストランのコックさんなどにも同じようなことを
言えるとは思います
「俺の料理がうまいから来ているんだ!」
まあ、おいしいのは確かでしょうが、だったらあなた休めないよ
ってことで

その味を作れる人をきちんと複製していった方が
自分の体も楽になるし、お店を分けることもできるから
繁盛するんじゃないの?

ただ職人気質の方は、頑張ることだけがいいことだと
思いがちなので・・・
要はレストランは組織戦ってことで

変な話ですが、マジシャンが一人で頑張って集客すればするほど
お店としての集客力は危ういものになり
自分が止まることは許されなくなるわけです

お店のメインマジシャンなら、それもまた仕方なし
と割り切ることも可能でしょうが・・・

少なくとも、僕はそれを望まないわけです
マジシャンとしての自分のスタンスを考えたうえで
レストランでの集客をしてみてくださいね


 
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