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子供へのマジックはお好き?

JUN151004293723_TP_V「洋介、子供嫌いでしょ?」とか
「子供相手にマジックするの苦手でしょ?」
なんて言われることが多いです
まあ、あまり得意だとは
言えないかと思いますが
これでもレストランでの
マジック経験は長いですので
それなりに、楽しんで対応しますよ
 
僕が嫌いなのは人の話を聞かない人
(これは僕だけではないと思いますが(笑))
 
ですから、僕の言葉を聞いてくれるなら
子供でも大歓迎ですし
聞いてくれないなら、大人であっても
それは、得意ではない存在になります
 
タダですね、子供に対してマジックを見せるって状況において
前提になることがあると思っています
 
たまにレストランとかで
「うちの子、マジック好きなんです~」とか言ってくる
親御さんいらっしゃいますね
 
ただ、その子がお話しできる位の年齢ならいいですが
親の言葉さえ、理解できないくらいに幼いなら
まあ、マジックの認識はできないですよね
 
正直、わけの分からんおっさんが来た、ということで
泣きだしかねません(笑)
 
大抵はその親御さんが見たいって感じですので
お邪魔にならない程度に、普通に演じるわけです

まず前提として「子供に対してマジックをする」
という行為に思っていることは・・・

マジックって、普通ではないことが起こるわけです
ということは「何が普通か」ということに対して
できるだけ明確に、頭の中にあった方がいいわけです

相手の思い込みなども利用する芸能ですので
相手の持っている記憶や体験が効果的に働くってことも
おおいものです

その時に、相手の持っている「普通」の線引きが
緩いと何をやっても、マジックにはなりません
 
手の中でスポンジが増えようと、サインカードが移動しようと
「普通のこと」と思われたら、マジックの重要な要素である
「驚き」の提供は、非常に難しいわけです
 
子供って、この普通の線引きが非常に曖昧ですよね?
アンパンマンの世界と現実世界を、シームレスに認識している
わけですから

ですので、僕は基本的に子供にマジックをする意味
というのが見出せません
だって、普通が分からないのに、異常なことは認識できないから
 
少なくとも、「不思議なこと」の概念を持っていたり
もっと基本的に「数」の概念や「空間認知」のような
ことができないうちには、マジックをやる必要は無いと思いますし
マジックやっても分からないでしょう

ま、かなり幼い子、ってことです
もう少し大きくなってくると、マジックをマジックとして
捉えられる子供になってくるでしょうが、それでも
子供相手にマジックする必要はあまりないでしょう

例えば、スポンジが移動して喜んでくれるのは
不思議だったからではなく、自分の手の中で変化が起きた
という現象そのもので、自分が参加しているという承認欲求の
ようなものが満たせたから、だと思います

幼稚園から、小学校の低学年くらいまでは
上記の例ではないでしょうかね?
それ以上になると、基本的には大人と変わらない対応で
イイと思っています

だいぶ話も分かってくれる年齢ですしね

ただし、お客さん商売とはいえ、初見の大人に
生意気な事を言ってくるような子供には
容赦しませんが(笑)

ま、そういった子は、マジックよりも
スマホでゲームとかしていますので、ほっておきましょう

こんなことを分かったうえでマジックをしているなら
自分にもストレスがかからないでしょう
 
お金を頂いて子供にマジックをしなければいけない
なんて状況もあると思いますが
実際には、マジックである必要は無いんですよ

折り紙でもいいし、歌を歌うでもいいし
塗り絵していたっていいわけで

マジック的な事をしていれば、クライアントさんも
子供も満足ってことです
ま、キッズショーにはキッズショーのセオリーがあります

さて、それ以外の状況下で、アマチュアの方が
「子供にマジック見せるのは、難しい・・・」
なんておっしゃることが多いですが
理由は簡単で
「見せたいのは大人の欲」
ってだけです

マジックやっている大人は、子供はマジックを見てくれるもの
って思ってます
僕にはなぜだか分かりませんが

見せたいのは、こちらの願望で
子供の願望ではないってことを分かっておくべきです

子供は、ただ自分の欲に真っ直ぐなだけ

楽しい、うれしい
または承認欲求などを満たしてくれる
そういった存在を嬉しがるんです

別にマジックを喜んでいるわけではないでしょう

何か楽しいことがありそうだ、と思って
マジシャンの近くに来ますが、自分の求めるものが無ければ
すぐにいなくなります
 
承認欲求を満たせないなら、相手に気づいてもらうために
少々手荒なこともしてきます
それが普通ってことです

もちろん、マジシャン側としては
それは望んでないことですから、難しいってなるわけです

そういったことからも、僕自身は
レストランなどでも、基本的には大人にマジックをしますし
マジックは大人の芸能だと思っています

子供にマジックをしていたとしても、それは
ビジュアルな現象に参加させる程度であって
(つまりは、承認欲求を満たす)
マジックをきちんと見せていると
さして思ってない、というのが真実です

むしろ、自分の大切な父親や母親が楽しんでいる姿を
子供に見せることの方を狙います

決して両親がかっこ悪くなるような事をしませんし
むしろ、あなたの両親はスゴい父親、素敵な母親だと
表現してあげたいくらい

身近な大人が、いつもはありえない声を出して喜んでる
マジシャンはそんなことをしてくれる存在なんだ
って思ってもらっていた方が、仕事がしやすい(笑)

なので、子供相手でも、僕は演技が基本的には
変わらないというわけです

あくまで、レストランワーカーとしての考えですので
その前提をお忘れなきよう
 
キッズショーなどに関しての正解は
シリー・ビリーなどが明確な理論で発表してくれています
そちらをご確認くださいね


 
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この記事のコメント

[…] リンクも載せておきますね。http://restaurantmagic.biz/6024.html 「子供へのマジックはお好き?」 […]
こんにちは。いつもありがとうございます。

話を聞かない人は苦手というのは確かにと納得してしまいました。

素直に聞いてくれる人がいいと思ったことが幾度となくあります。

その時その時でやり方が変わるというのも面白いなと思いました。

参考になります。ありがとうございます。

この記事へのコメント

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