目に見えない学びのために | レストランマジック研究所  戦略と戦術をお持ちですか?

目に見えない学びのために

aikido-362957_640私、もともとは
受験屋をやっていたのですが
大学卒業した直後から
浪人生を担当させてもらい
(いろいろな理由からです)
まあ、数歳しか違わない連中相手に
よくやっていたなあ、と思うわけです
 
 

浪人しているときから、現役の生徒に教えることをしていて
(だって、先生がふるんだもん!)
知識的な部分の対応はそれほど不得意でも
下手でもなかったようです

ただ仕事になった時には、単に知識だけを与えれば
いいわけではないんだ、ということに気がつかされました

僕自身、勉強が好きで、それなりに自分でやってきたのですが
そうではない連中が生徒になるのですから

と、言うことで「何かを教える」、または「何かを教わる」
ということに関しても学んできたつもりです

会社でも研修を受けて、それは非常にありがたかったです

その中でも強烈に残っているのは原田先生の研修ですね
「仕事と思うな!人生と思え!!」などの言葉で著名な原田メソッドの
原田先生です

中学生の体育の先生で、生徒に玄関の掃除や靴をそろえる
などの事柄を行い、全国大会1位を連続で取ってきた方

上記の表現だと、ちょっと「??」となる方がいると思いますが
詳しくは、原田先生の書籍などをお読みいただくとして
ここではマジックに関わる部分にフォーカスしてみて・・・ 


 

原田メソッドには、いくつかコアになる部分があり
心のコップを上に向ける、とか
自立型の人間になる、などがあります

もともと、中学の体育の先生で、部活動の結果を良くしよう
というのがスタートで、最初は技術とか体力の向上を行って
いたようなのです

もちろん、それでも効果はあったのですが
そこをやってみて分かったのは、最後は心の問題になる
とのこと

そして、日々の生活の中で心を磨くことをしてきたそうなのです
掃除や挨拶、自分で練習メニューを作るなどもそうで
正直、原田メソッドの用紙は、日々の小さなことをきちんと
顕在化させて分かるようにしてあるのが、特徴です

さてさて、大変参考になるのですが
原田先生の講演などを聞いて、一番印象深いのは
「心技体」
そして、心を作るために、日々の行動から始めるってこと

これ、武道の言葉だと思うのですが
「型より入り、心に通ず」
って

みんな(教える側の人ね)、生徒の心の中を整理しよう
とか、生徒の心を入れ替えさせよう
として、直接心に訴えるようなことをするわけです

ま、大抵生徒は「くだらねー説教」としか聞いてくれないと
思いますが・・・

でも、それをして変わる人って、非常にごく一部で
ある意味で、心のコップが上を向いている人なんでしょう
教える人のスキルにもよってしまう気もしますし

もし、具体的な行動をすることで、心を磨いていけるなら
行動は誰でもわかるし、してなかったらはっきりと叱れるし
本人も理由が分かるし、指導は分かりやすいわけです

朝は元気に起きよう!って言われても、できないでしょ?
むしろ、何をもって、元気なの?って

そこで
「朝起きたら、太陽に向かっておはようございます!って元気にあいさつしましょう」
だったら、できるじゃないですか?

朝からそんなこと言っていたら、そりゃ元気になりますよ
これが「型より入り、心に通ず」ってことだと思っています

ほら、映画のベストキッドで、ペンキを塗るトレーニングさせられて
最初は分からなかったけど、相手の正拳をいなす動きになっている
って感じ?あれみたいなものですよ

長財布を持ってみる、とか
お金の向きをそろえる、とか
通帳の金額をきちんと理解しておく、とか
お金持ち系の本に書かれていますが、そうしていると
お金との距離が今まで以上に縮まるでしょ?

具体的な行為から、お金とのスタンスとか関係などの目に見えないことを
変えていこう、ってことなんですよ

人の持つ、何らかの考えなど
ある意味で「観」と言えるものは、具体的な行為や動作で
変えていくことができるし、それが一番確実だと思っています

具体的な行為にまで落とし込んでやることが、教える側の仕事
なのかなあ、と
後はそれを継続できるようにしてあげること、ですね

「お客様に笑顔で、元気よく名乗りましょう」
こうしていれば、目の前のお客さんに、好かれるでしょうし
そんなマジシャン相手に、いじわるもしてこないでしょうし
人として好かれれば、何かの際に読んでもらえるかもしれないですし

僕の中では、とにかく
「型より入り、心に通ず」だと思っています

そして、面白いことに
具体的な行動を変えさせたい場合には
相手の頭の中にあるイメージをいじっていった方が効果的なんですよ

ある意味で全く逆方向

抽象空間を先にいじることで、物理空間を連動させて変化させる?
って感じでしょうか

ですから、僕が誰かに、マジックに関しての
物理的な部分でのアドバイスを求められた場合には
「・・・なイメージかな」
って言葉を連発します

それは、目の前で動きを1つ1つ変えても、頭の中のイメージが変わらないと
結局そこに戻るからです

根治治療をするためには、頭の中にあるイメージを書き換えるしか
ありません

むしろ、そこが書き換わることて、一瞬で動きが変わります

お客さんには何を見せたいのか、何を見てほしいのか
そこを先にイメージすると、体は勝手に最善の動きに近づきます
そのうえで、無意識に力んでいる部分などを修正する
無意識の動作や行為を意識下にもってくるようにすれば
さらに修正が楽になります

こんなことを、いっぺんにはできません
でも、分かっておくと、とても楽なときはあるはず

心の中を変えたいときは、むしろ具体的な動きで改善するように
具体的な動きを変えたいときは、むしろ頭の中のイメージを改善するように

この2つのことを分かっていると、マジックを演じてみて
修正が必要になった場合に、非常に短時間で効果的に
改善されるはずです

ぜひ意識してみてください


 
今回の記事が、あなたの役に立ったのでしたら、ぜひクリックを!!

手品・マジック(趣味) ブログランキングへ

次の記事 »
前の記事 »
トップページへ » レストランマジック研究所  戦略と戦術をお持ちですか?

関連記事のページも合わせてご確認を

この記事のコメント

[…] これ、こちらの記事 「目に見えない学びのために」 […]
ぺぽさん
そうです、心を変えることは可能です
自分から変えに行くのは、比較的可能ですが
外から直接、相手の心をどうにかしようとしても
なかなか・・
 
見える部分を使って、変容を促すって感じですね

頭痛がするから頭痛薬、というのではなく
虫歯かもしれないし、骨盤のゆがみかもしれないし
内臓が悪くなっているのかもしれないので
直接そこ!ではないポイントを分かりやすく突くのが
イイのでは、と思っています
こんにちは(^◇^)ぺぽです。
心は変えられますね。変わることを恐れなければ、ですね。

この記事へのコメント

レストランマジック研究所  戦略と戦術をお持ちですか? TOP » マインド系, マジックに関して » 目に見えない学びのために