アンケートに関してのお答え:シルクマジック
今回はちょっと毛色の違う
そんなものになっています
皆さんも「天海」の名がついた
トリックやテクニックを
1つや2つは
知っているでしょう
クロースアップマジシャンなら
1度はお世話になる天海パームは、言わずもがなで有名ですね
ステージで世界に出て行った日本人マジシャンは多いですが
クロースアップ分野で世界に認められたマジシャンって
やっぱり、天海さんが最初なのでは?
で、今回のアンケートの内容は、この天海氏のテクニックに関して
でして・・・
さらに内容的にはステージなので、僕には少々不得意な分野に
入ってくるのですが、そこは僕の人脈(笑)
解決の糸口が見えてきました
内容ですが
天海のサプライズシルクバニッシュで
シルクがぱらりと垂れる時
「手を広げてはいけない」と指摘されました。
・・・まず、天海のサプライズシルクバニッシュって?
となる方がほとんどでしょう
僕も同じでした
で、調べまくってみて、藤山新太郎さんのDVDで
取り上げてくれているみたい、というのは分かりました
でも、まだ動きがイメージできません
商品動画もなかったので
で、ここで思い浮かんだのは、研究家の
小川勝繁氏
天海の研究家としても著名ですので、この方に聞いてみよう!
って思いました
熱海のコンベンションでお会いするので、その際に手筋だけでも
分かれば、と思っていました
で、ここで1つ思いついたことが
シルクと言えば、カズカタヤマ!
ちょうどこのアンケートの数日後にカズさんに会う機会があるので
そこで、やってもらおう!と何とも暴挙を行う予定を立てていました
(残念ながら、この機会は無くなったのですが・・・)
さらにさらに、たまたまなのですが
ごくごく最近に、ゆうきとも氏に会うタイミングあったので
(熱海のコンベンションに関しての確認など)
その時に、このテクニックを存じ上げているかたずねたら・・・
さすが!
新太郎さんの手筋まで知っているという素晴らしさ!
ホンと、この人歩く辞書です
さて、そこで基本的な動きは分かりました
いわゆるシルクのロールバニッシュで
握った手を広げると、なくなっていて
逆の手からはらりと現れる、というもののようです
ここで、ようやくお答えいただいている意味が見えてきました
ホールドしている物を落とす際に、手が開いてしまう
という事です
これ、その人の立ち姿などを見ないと、正確には分からない部分もありますが
最近なら、ルーカスのボールからシルクに変化する流れ、に近いと
感じました
ルーカスの答えは明確で
「何もしない」
です
重力を上手く使い、手は動かさない
という感じ
この辺は彼のレクチャーノートでも語られています
(訳者ですので)
観客の視線と、体の動きこの辺がコツですね
天海のシルクバニッシュも
恐らくは同じでしょう
手が開いてしまう、というのは、その点のみフォーカスして
しまっているような気がします
左手に取ったように見える、というのが一般的な向きだと思うので
左手を少し上げてしめすようにすると、観客の視線は
基本的にそこへ集まります
その時に、もう少しでシルクが出る所まで、右手をコントロールしておきます
そして左手を示す際に、少し体が動くので、こういった動きでシルクを落とす
ようにすればいいのではないでしょうか?
そして、もう1つ
「手が開く」
とおっしゃっているのですが、ゆうき氏いわく
「指でシルクをホールドする」
と聞きました
つまり、手ではなく、指を一本だけ緩めれば
シルクは落ちるはずなのです
そういった事からも、恐らく握りこみすぎているのではないでしょうか?
あらかじめ、緩めに手を握っておくと
手や指が動く量も少なくて済みます。
多分体をもっとリラックスさせることで
手が実際に開く量は減らせるはずです
もう1つ、指を広げた際に、それが見えないような
角度取りをあらかじめしておく、というのもあるでしょう
最大限、動きがカバーされるようなそういった右手の角度を
考えてみて下さい
後は、手の角度だと思います
重力でシルクを落とすわけですが
シルクを保持する力も最小限にしておき、さらに手首から少し回転
させる事で、落とせるようになると、いいんじゃないかと
ステージにしても、ミスディレクションとカバー、そしてオフビートを
利用すれば、実際には広がっていても、観客には手が広がった事は
大したことでは無く、相対的に小さな動きになってくれるはずです
何かチャンスがあれば、天海のシルクバニッシュの映像を
アップしたいと思いますので、気長にお待ちください
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