マジックといけばな
タイトルを読んで
ああ、マックスさんの?
って言える方は
ほぼいないでしょう(笑)
そうではなくって、本当の生け花に
関しての事
いわゆる華道ですね
正確には、生け花の流派である草月流
この創始者である勅使河原蒼風氏は
自由な生け花を提唱したそうです
そして、この方は「草月五十則」などといった
草月流のルールになるような、本も残しています
また、「花伝書」という本も書かれているそうで
もちろんこれは、観阿弥とかが書いたものとは違いますが
いわゆる芸事を伝えていくための本、という意味合いなのでしょう
大先輩のマジシャン、長谷和幸さんのDVD
「レイタークリエイションズ」の商品紹介分には
この勅使河原蒼風氏の言葉が使われています
”いけばなは、創意を凝らし、技を駆使する。
しかし、人が見るのは創意でも技でもなく、花の心である”
~草月流 勅使河原 蒼風~
これはマジックにも当てはまることだなあ、と思い
ちょっと調べてみたんです
「草月五十則」を記した本があり、この本は今でも買えるのですが
そこに載っているそのルールが、また学びになります
第2則 正しいいけばなは、時代や生活と遊離していない
第22則 上手な人ほど、器前、器後の仕事が入念
この文章を読むだけでも、いろいろなことを感じます
草月流はそれまでにあった、華道の型を否定して、自由な生け花を
提唱しているそうです
ただ、勝手自由にやっていいわけではなく
第10則 基本、応用の練習から自由創作は生まれる
と、きちんとベースになる部分は存在しています
クリエイティブであるために、型にはまらない
そんな想像力を持つことは重要だと思います
ただし、蒼風氏も、それまでの型を徹底して体に入れてきたはず
だからこそ、型を壊せるのだと思います
僕自身は、型の徹底が重要なことだと思っています
特にマジックに関して
自分の創造性を発揮するなら、まずはきちんと型を身につけること
これが重要
型が入っていない人が、勝手なことをすると
「型なし」になって、どうしようもなくなります
型を徹底し、そこからさらに一歩先に進むことで
「型破り」な存在になれるはず
僕自身は、ここまで行けるとは思っていません
でも、型の徹底は、誰でもできるはず
できるからこそ、型なわけですし
単にマジックを行う際の型だけではなく
会話の中でも型があり、笑いの型もあります
そして、型より入り心に通ず
つまりは型の徹底をすることで、心の修行にもなるということ
守るべきことをきちんと守る
そしてそれを徹底する精神力を持つことで
その人の精神力も鍛えられて、品性も持ち合わせるようになる
と思っています
そういったことからも、僕はマジックを上達するために
一番簡単なのは、型の徹底だと思っています
草月流の根幹とは異なるスタンスですが、目指す山の頂は同じなのでは?
もしマジックがうまくなりたいのでしたら、まずは型の徹底を
してみてください
この型は、決して人の目にとまるような派手な物ではありません
でも、マジックが本当に好きで、きちんと勉強をしているなら
少しずつでも、この型を見つけることができるはずです
手品・マジック(趣味) ブログランキングへ