マジックで英語を覚えてみよう 2 | レストランマジック研究所  戦略と戦術をお持ちですか?

マジックで英語を覚えてみよう 2

一部、人気?があるかもしれないこの内容
せっかくなので、もう1つくらいいきましょう

今回は簡単な文ですが、示唆に富んだ文です

なぜかって?パラグラフの頭にある文だから

英語は結論を早めに言う言語、だからこそパラグラフの第1文は
そのパラグラフがどちらに向かっているのか示しています

Too many magicians seeking work in restaurants make the mistake of starting cold.

ジムペース レストランワーカーズハンドブックより P17
ちなみにこの本、版権はマーフィーが持っているようです

さて、文法的な判断からいきましょう

主語はrestaurantsまで、makeが本動詞、その後ろが目的語の第3文型
ただし、目的語に抽象名詞が来ているので、動詞のメインの意味はそっちを訳出
つまり、mistakeを動詞的に訳すようにする

これが、伝統文法による構文解析ではなく、読解用の構文解析の方法です

ですので、イメージとして動詞はmake the mistake ofと考えます

ということで、訳の型としては「主語が、目的語という間違いを犯す」といった感じ

主語は分詞の後置修飾つき、ですので「~というとても多くのマジシャン」ということ
あ、ちなみに文頭のTooですが、もちろんジムペースのあきれた感じを出しています

「~なマジシャン、多すぎなんですけど!」ですね

Tooは「過ぎた」で「enough」はちょうどいいに十分、という感じ
レストランでの仕事を探しているマジシャンなわけです

ちなみに、ここを関係代名詞ではなく分詞の後置修飾にしている意味もあると思いますが
今回は割愛、というか本当に英語の授業になってしまいそうだから・・

さて、ある意味一番重要な部分ですね「starting cold」です
多分ここをきちんと解説すると、本当に文法の詳しい話になってしまいそうです
ま、少なくともcoldは名詞ではない、と判断して欲しいです

冷たさそのものって、あまり存在しないでしょ
お前は雪女か!って突っ込みたくなるので
基本形容詞です

ということはstartは自動詞、SVまたはSVCの構文です
正確にはSVMか

startにはどっちもあるので、難しいですね

(訂正:SVCで使うことはあっても、かなり頻度が低いようなので《ロングマンの英英で調べてみました》、そこだけでもSVMと考えておいていいと思います。)

答えから言えばSVMだと思うのですが、それ以上に簡単な方法は次の文と連絡させること

さて、次の文ですが、こうなっています
They walk in and offer their services to the manager before they really know anything about the place.

このbefore以下が、of starting coldと全く対応しています
ターゲットの文をSVOMと読めば、お互いにMの位置にあるものどうしですから
そこを連絡させて読む、これ長文読解の基本

さらに1語で考えるなら、before=coldですね
「何かをする前」=「何かをしていない」と考えます
動作の修飾を示すのですから、副詞要素です

ということで、coldをM(副詞要素)と読み取ると、これは分詞構文になっていると考えます
(形容詞の副詞的用法といえるもの、何かもっと適切な文法用語があったような気がしますが・・・)

つまりは冷たいままで、何かをスタートさせるわけです

で、この時のコールドって「コールドリーディング」のコールドですね、準備も何も無い
という意味

反対の意味がもちろんHot、これは準備ありで、ということ
つまりhot readingってあらかじめの準備がされているリーディングのこと

さて、本編に返って、このcoldの意味が分かれば、before以下の意味もわかりますね
つまりは「準備が無い」ということ、まあ下調べが無い、くらいでしょうかね
立地なんかは調べとけ!ってジム・ペースは言いたいわけです

ということで訳すと

レストランでの仕事を探しているマジシャンたちのあまりにも多くが、準備もせずに仕事の話をし始めようとする間違いを犯す

これで十分に分かりますね

もうちょっと感情を込めて、構文を少々無視すると
下調べもせずに、仕事の話をしようという大間違いを犯してしまう、レストランの仕事が欲しいマジシャンたちが多すぎる。
かな

もっと意訳して
いきなり、レストランでマジックをしないか、などと話を始めるマジシャンの多いこと!
でもいいかも

さて、たったこんな1文でも、十分に楽しめるでしょ

この文を書いている人がどんな気持ちで書いているのか
そういったことまで読み取ってあげましょうね


 
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