マジックで英語を覚えてみよう5 対比の言葉や構文
久々書いているこのコーナー
最近また英語の参考書を買ってしまい、それに刺激されただけ、という噂は
ビンゴです!
さて、今回もペーパーエンジンから
アロン・フィッシャーが単なるカードマニアではなく、一級のエンターティナーである
事を証明してくれている文章です
The proper task is not to tame the beast and be its master,but to ride it as a friend.
構文は簡単ですね、NOT A BUT Bという受験でさんざんやってきたもの
しかも形も一致しているので、わかりやすい!
proper task はnot ~ではなく、but ~である
ということ。第3文型であることからも、これは結論の文であることがうかがえます。
つまり、さんざん書いてきて、パラグラブの最後にある文章だ
と、この文章を見ただけで、書かれている位置がわかります
andはtameとbeを並列で並べていますね
tameは動物のいうことをきかす、という意味
ですので、後ろに怪物のような単語が来ていることもわかります
等位接続詞は「同じ力量のもの」しか並べられません
今回のandは非常にはっきりしています
前後の言葉が不定詞の形容詞用法というだけではなく、「力の上下関係がある」という
部分もそうです
ここに関しては、もっと広くNOT A BUT Bの構文も同時に見た方がいいでしょう
こちらの構文を考えるなら、AとBは正反対に近いことを言っていないといけません
もしNOT ONLY A BUT ALSO Bなら包含関係になりえます
さてさて、ではこのAにあたる部分は
「怪物のいうことをきかすか、完全に支配下に置く」
ということ
(ちなみにここで言っている「怪物」とは、リアルワールドでのマジックを演じる際の恐怖を言っています)
つまりは上下関係があり、力技でコントロールすることを意味しています
これは適切なものではない、と言っているわけです
ここも面白いですね、完全否定ではないんです、そんな状況もあるけど
僕は望まない、と彼が言っているのが如実にわかります
理想値ではあるけど、それを目指して行こうよ、と
さらに、BUT以降の部分、訳せば「友達としてそれに乗る」となるわけですが
構文全体を見渡せば、上下関係などない、という意味が出せればいいわけです
軽い言葉なら、うまくやっていく、位でしょうか?
ただ、Beastなんて言葉を使っていますから、そこにマッチした言葉を使ってあげたいですね
敵ではなく、味方である、というところから「相棒」なんてどうでしょう
ということで、小林の訳は
行うべきことは、その恐怖に慣れようとするのでも、支配下に置こうというのでもなく、相棒としてうまくやっていくことなのです
位でしょうか
構文的にみると、SVO,SVC,SVOMと形が違うにもかかわらず、等位接続詞の構文でつなげている、という非常にステキなことをやっているわけです
こういった言葉遊び(と言っても高級ですが)、はインテリ特有のもので
やっぱりアロンの教養が見え隠れするわけです
手品・マジック(趣味) ブログランキングへ