観客の疲労度と演者の緊張感 | レストランマジック研究所  戦略と戦術をお持ちですか?

観客の疲労度と演者の緊張感

pexels-photo-58562規格外のドイツ人、デニスベアーの
本を訳させていただいた際に
メモライズデックの有用度に関して
これでもかと、思い知らされました
 
それまでは、メモライズデックと
スタックデックの差も
ハッキリと分かっていませんでしたが・・
 
今では、スタックデックに手を出してみたい
などと思うようになってきました
 
ただ、レストランマジック系の書籍を読んでいると
大抵の場合、スタックデックに関しては否定的です
まあ、イレギュラーはいくらでも起こる可能性があるわけで
リセットに時間がかかってしまうのなら、避けるべきものでしょうね
 
でも、デニスを見て、十分に使えるものだと
理解を新たにしました
要は演者の力量次第ってことなんですね
 
こういったことは、スタックデックのようなものに限った
事柄だけではなくって、色んな事に言えると思います
 
例えば・・・

テクニック1つとってみても言えることです

例えば、カードのカウントが苦手な人がいるとして
誰かがカウントをふんだんに使う手順を演じていたとして

「そんな大変なことを、よくやりますね」

的な事を言われたとします
 
これって、結局演者サイドの問題であって
観客にとっては何も負担にならないはずなんです
 
パスを連続する手順を見て、難しいなあと思うのは
演者の力量次第ってことです
 
それを見ている観客には、なんら違いを感じないはずです
 
それを「見ている人が疲れるから」的な表現で
難しいテクニックを否定したり、マニアックと称したり
結局は自身の練習不足を棚に上げているようなものです
 
ただ、難しいテクニックができたとして、それが演者の体力を
削っていくのなら、あまりハードに削られるものは多用出来ないって
事になりますが・・

例えて言えば、ステータスにマジックポイントがあって
技法を使うたびにそのマジックポイントが削られてしまう感じ?

でも、自分の実力がついてきたら、この削られる割合って
減る筈なんですよ

最初は10ポイント減らされたものが、少ししたら8ポイントに
最終的には5ポイントの消費になる、みたいな?
 
または、自分のマジックポイントの上限がどんどん上がって
相対的にポイント消費度合いが減るって感じ
 
練習とか修行?が足りないと、この上限が上がっていかないので
どこまで行っても、技法に対してのマジックポイントの使用量が
減らないんですよね
 
で、マジックポイントを絞り出すようにマジックを演じていると
見ている人が疲れるんですよ
何かをする前に、顔の表情や声のトーン、筋肉の動きに
緊張が走り、それに反応するようにお客さんも意識を動かされたり
身体的な緊張をするでしょうから

ある意味での、ミラーリングのようなことが起こっているのでしょう
 
どんなに難しいテクニックを使っていようと、込み入った手順に
なっていたとしても、きちんと演じられて表現でき
相手に伝えられるのなら、全く問題は無いはず
 
全ては演者の責任、ってことなわけです

難しいトリックにチャレンジする、ということも大切だと思うのですが
それと同じくらいに、いつも演じている手順をマジックポイントの
消費をできるだけ抑えて演じられるようになることは大切だと思います

自分にとって余裕にできるものが増えていくということは
結果的に難しい物へのチャレンジをしていける状態を
作っていっていることになるでしょうから


 
今回の記事が、あなたの役に立ったのでしたら、ぜひクリックを!!

手品・マジック(趣味) ブログランキングへ

次の記事 »
前の記事 »
トップページへ » レストランマジック研究所  戦略と戦術をお持ちですか?

関連記事のページも合わせてご確認を

この記事へのコメント

レストランマジック研究所  戦略と戦術をお持ちですか? TOP » マインド系, マジックに関して » 観客の疲労度と演者の緊張感