ご質問に関して:オープニング
掴みのマジックは何種類位用意しますか?
またどのようにマジックに入りますか?
なるほど!
レストランなどで一番難しいのは
テーブルに入る時ですから
その際のトリックや入り方が気になるのは
きわめてまっとうですよね
まず、人によって、さまざまであるということは
もちろん念頭に置いていただき
僕が行っていることを、ご紹介していきたいと思います
何らかの参考になれば、幸いです
まずは、つかみのマジックは何種類くらい準備しているか
ということなのですが、それだけのために・・・
っていうのは、これだけかも?
フラッシュペーパーからの靴出し
これは、デビット・ストーンも似たようなことをしていますね
後は、何らかの方法で流用できるわけです
例えば、サイズサプライズなんて、オープニングでも
エンディングでも行けると思います
ワンコインもオープニングにもってきても、中ネタに
持ってきてもいいでしょう
つまりは、それ専用のネタを持ってまわらないといけない
ってなると、物が多くなる可能性があるんですよね
現象として向いているのは
とにかく一瞬で現象が起こるようなもの
カラーチェンジングナイフとかですよね
いきなり物が出る・消えるというのは向いているわけです
そういったものなら、なんでもいいと思うんですよね
いくつか向いていないものがあるだけで
例えば物理的に広い場所を必要とするようなトリックを
いきなり演じるとか、操作や理解が複雑とか
過完全性原理(too perfect theory)にもかかわりますが
フローティング現象をのっけに持ってこない方がいいですね
詳しくは、ジェミーイアンスミスの本をお読みください
そんなん以外なら、なんでもオープニングになると思いますよ
ただ、最初の現象が起こるまでに30秒以上はかからない方が
イイでしょう
その方がすぐに自分のことをマジシャンだと認識してくれます
どのようにマジックに入りますか?ということですが
この辺のことは、ユージンさんのノートでも読んでいただきたい
部分でもあります
自己紹介してマジックを見るか意志を聴いて
では、と言ってデックを取り出すことがほとんどですね
デックではなく、封筒を取り出して
「中に4枚のQが入っていると思ってください」
なんて始めることもありますが
とにかく、自己紹介とマジックを見るのかの意志を
確認することの方が重要だと思っています
それができれば
「では○○を使います」
と言って取り出して来ればいいことで
経験を積んで、自信を持てるようになれば
オープニングのトリックさえ必要なくなるかもしれません
これもユージン氏のノートにありますが
「第1現象、俺」
ということです
マジシャンがテーブルの横に現れただけで
十分に場の空気が変わって、なんかワクワクしてくる
そんな風にできれば、無理にオープニングをする必要は
ないはずですので
時間や人間関係を作っている時間がない場合に
一気に空気を作るには、催眠術の驚愕法のような手段として
火を出したりすると、効果があるってことですね
つまり、ツカミ用として準備しているものって、それほど
ないんですよ、僕
マジックへの入り方は、普通に自己紹介からの
では始めます、って感じで
静かにマジックへ入っていく感じでしょうか?
無理にエフェクトを起こす必要もなければ、カッコつけておく
必要もありません
自分にそれなりの自信があれば、それはある意味での
オーラとしてかもし出てくるもの
人は敏感にそれを察知します
見てくれるであろうお客さんを、こちらは全力で楽しませよう
という気持ちが本気であれば、実際には難しく考えなくても
相手は受け入れてくれることって、多いものですよ
何をするのか、という戦術的な部分も重要ですし
頭に汗かいて考えないといけないのですが
それ以上に、その戦術を決めるための戦略をしっかりと
持っておくことで、自動的に戦術は千変万化していきますよ
何か参考になれば幸いです
追記
僕自身、演技全体の構成と言うものは、かなりフレキシブルで
どの演目をどこに持ってきても、アイキャッチ・好奇心をかきたてること
などからスタートしてエンディングを迎えられるようにしてあります
ですので、ユニットごとで組み替えることで、手順全体が千変万化します
例えば、最初にスポンジボールを演じることもあれば、カードマジック後に
演じることも
間をつなぐ台詞さえきちんと話せれば、ディスコリミックスのように
マジックはつながっていけるかと
で、僕のスポンジ手順は完全に明かしていますので、こちらをどうぞ
⇒ 小林のスポンジ手順
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