考え方が逆かな? コールドとホット
まあ、正確には挿絵を見ている
位なのですが・・・
で、その中の1冊がコレ
エキスパート・アット・ザ
カード・テーブル
いまさら僕が何かを論じるまでもなく、この本を読みこんでいる
先人たちがたくさんいるので、ちょっと調べればヒットします
その中には、ダイバーノンもいるわけですから、僕ごときが
何か一石を投じる隙もないでしょう
真面目に読みたい方、研究したい方は、これをきっかけにお読みいただければ
良いと思います
そうなれば、ここで取り上げた意味があるってもんです
さて、僕の英語力ではなかなか読み進めることが難しいこの本なのですが
最初の方で面白い事柄を見つけました
「Cold Deck」という考え方です
この本の中では、あらかじめいくつかの手札のセットがしてあるデック
を意味する言葉、として解説されていました
通常「コールド」とは「準備がされていないこと、即興」を表す言葉
ですので、意味合いがまったく逆なんですね
あらかじめ準備の上で行う、占い(リーディング)のことなどは
ホットリーディングと言いますので
なんとなしの違和感を覚えますね
ただ、お客さんの目の前でカードをある程度セットしても
それをホットセットアップ、なんては表現しませんね
このホットとコールドの言葉の差は、僕らが思っているもの以外にも
あるのかもしれません
ギャンブルの場合などは、崩せないスタックの事を称して「コールド」
等と言っているのかもしれませんね
氷の塊のように1つとして扱わなければいけない
スタックって言ったらその場にいる人にばれそうですが
コールドって言ったらいわゆる隠語なのかも?
なんて想像はかたわらに置いて、マジックの事をちょっと考えてみます
純粋マジックの言葉だと、セットアップなんて言いますかね
セットアップしている部分を、手順上後に持って行って
トリックを演じていくことを、ディレイド・セットアップなんて言いますし
ただ、実用的な範囲って、せいぜい数枚で
トップに4枚とか、8枚とか
ボトムに数枚とか
Aのプロダクションをするとか、シカゴオープナー程度でしょう
それ以上になると、扱いが難しくって
それを考えると、フルデックがセットされているサイステビンス
なんて扱い難しいってことになります
確か、ハーマンの本には、8つくらいのトリックを演じられる
デックのスタック方法があったような?
上から順番に使っていって、それをよけていく感じ
そうすると、とんでもないトリックが8つ連続位でできるという事
面白いですが、実用性があるかないかは、ご自身でご確認ください
あらかじめの準備をしておけば、トリックは簡単に起こせる
って思う人も多いと思うのですが、一概にそうは言えない気がします
もし、そのデックの扱いが大変で
アヤシサ満点になっているなら、お客さんが受ける印象って
どうなるでしょうね
ああ、そうなっていたのね・・・
位になる可能性がありますよね
相手の予想値・期待値よりも高くなったとしても、こちらの
望んていたほどの差が出ないと、ウケは良くないものです
その為には、仕掛けが無いと暗に示さないといけなくなり
そういった場合に使うシャッフルやカットは、ある意味で難しい
テクニックであることが多いです
やり過ぎてもうざいだけだし
たまにいません? 延々フォールスシャッフルする人
上手いなら、1回でいいんです
または、最初に数回
デレック・デルガウディオを見て見なさい!ってことで
で、それとは逆に、途中でセットする
ある意味ホットな場合にはコントロールのテクニックが必要ってことですね
カルが多いですかね?やっぱり
これも時間がかかると怪しいですが、タイムミスディレクションを
使うことで、2手先、3手先を組めますから
そういったある種の心理的なテクニックも必要ですね
ま、レストランマジシャンとしては、どちらも併用をおすすめしますって
所でしょうか
最初に少しセットアップしておき、相手の動きを見て
その場で組んでいくって感じで
ホットもコールドも関係ない、全ては目の前のお客さんを
楽しませるため、ってかんじです
出来るだけ広範なテクニックの習得と、簡便なセットのトリックの引き出しを
作っておくことをお勧めします
手品・マジック(趣味) ブログランキングへ