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マジシャンがよく使うサインペン3種+1

カードマジックではサインをしてもらうことがよくありますが
その際に使っているサインペンなどに興味をもつ方は
あまり多くないでしょう。

僕はステーショナリー(文房具)マニアでして(笑)
海外に行ったとしても、その土地にある文具屋さんに行きたい
ってよく言います。

本屋さんか普通のスーパーみたいな所で
売っているものが好みです。

一応メインでフォローするのは、サインペンと封筒なのですが
もちろん他のアイテムも興味はあります。
ただ、上記2種に関しては、結構なマニアですので
色々と試してみたり、買いそろえていたり
というのがあります。

サインペンなんて、あまり考えずに手近なものを
使用していると思いますが、実際には
色々と考えた方がマジックにもプラスです。

例えば、ロベルト・ジョビーは絵札の上に書いても見やすい
緑のインクを使った方がいい、と言っています。

多分彼も、いろんなことを考えて
緑に行きついたのだと思います。

今回はそこまで細かな部分ではなく
日本で比較的簡単に手に入りつつ
マジックで使いやすいもの、マジシャンが
よく使っているものをご紹介です。


まず、日本で一番メジャーと言ってもいいサインペンは
やっぱりマッキーでしょう。

ゼブラのマッキー

太文字と細文字の書けるタイプか
ノックして書くタイプのどちらかを使っていることが
ほとんどでしょう。

ゼブラ 油性マーカー ハイマッキー P-MO-150-MC-BK 黒

ゼブラ 油性マーカー マッキーノック 細字 黒 10本


これらのペンのいい所は、どこででも手にはいることですね。
もし無くしたり、バックの中などに入れ忘れたとしても
すぐにコンビニで買うことも可能という所。

そして、非常にメジャーなものなので、仕掛けがしてある
物だとは思われないことですね。

キャップ式の方がラインが太いので
サインなどには向いていますが
ノック式は片手で全てが行えるので
マジシャンにとっては非常に便利な構造です。

仕事上、片手が埋まってしまう看護師さんとかも
このタイプのペンを重宝しているようですね。

サインペンの揮発を押さえて、キャップを無くす
というのはなかなかの技術革新だと思っております。

恐らく、日本が最初に作ったのでは?
海外にこのタイプのペンを持って行くと非常に喜ばれた
そういった時代もあったはずですので。

個人的には、カードにサインした際のラインが少々細いのと
インクの乾きに時間がかかることが少々好みではない点です。

私はメインで使うペンではないのですが
バックの中には入っています。

カラーバリエーションもある点もいいかと思います。

そして2つ目ですが、これはマジシャンが使いがちのタイプのペンで
シャーピー

マジック関係の方なら、まあ1度くらいは見たことある
サインペンだと思います。

Sharpie (シャーピー) パーマネント マーカー 細字 ブラック 2本組 [並行輸入品]

恐らくはアメリカ由来のサインペンだと思います。
リチャードサンダースはカナダの方ですが
彼はまた別のサインペンを使っていて、それはカナダで
メジャーな物だったようで。

シャーピーよりも太い、なかなかごつい感じのものでした。

シャーピーのいい所は、ラインは細いのですが
揮発が早く、そのタイムラグが少ないのがいいですね。

そして、ボディが中空になっているので、ペンの中を
加工できるという点が、マジックにも向いています。

その分、インクの補充というのは考えられてないもので
書けなくなったら次のペン、というのが普通です。

ギミック化されているものの場合には、ボディのパーツを外し
インクの染みているスポンジ部分を入れ替える
という作業を行って、そのペンを使い続けることになります。

まあ、マッキーも最近になって
ようやく補充用インクを見かけるようになった感じがありますが。

そうそう、シャーピーなのですが、一時期日本で手に入れるのが
非常に難しくなりました。
これは、日本の代理店が無くなったので、並行輸入品しか
無くなったためです。

マジックの世界では、ファインポイントペンという種類のものを
使うことが一般ですが、やっぱりノック式が幅をきかせてきて
そればっかりになった感じでした。

ただ、今は日本の代理店が出来たようで、ファインポイントペンも
手に入れやすくなっています。
マジック関係のショップでも扱っていることがありますので
何かを買う際に一緒に買った方がいいと思います。

恐らくボディの改造に関しては、日本のペンよりも簡単なので
自作ギミックを考えている方は1度試してみても
いいと思います。

そして、3つ目は僕が通常使っているペンです。
寺西のマジックマーカー

油性ペンの事をマジックと言いますが、実はこれ登録商標のはず。
そしてマジックと言って指すものがこの寺西のサインペンです。

寺西化学 マジックインキ 油性ペン No.500 細字 黒 6本 M500-T1-6P

マジックインキと言って想像されるのは、ボディがガラスでできている
ずんぐりむっくりなペンだと思います。

寺西の細字のタイプを通常使っていますが、理由はいくつかあって
まずはインクの乾きが早いです。
そして黒がはっきり見えます。

更に、ボディが白いために少しくらい暗くても
ハッキリとペンが見えます。

なので、ペンを使ってスリービングなどをするのでしたら
このペンを使うのをお勧めします。

このペン比較的最近、ちょっとキャップの形状が変わりまして
点対称な形状ではなくなったんです。

昔は円錐形をした感じのキャップだったのですが
あまりしっかりはめると取りにくくなり、軽く締めておくと
さらに緩んで揮発しやすかったんですね。

そこで、キャップの形状を変えて、1か所に引っかかりができ
キャップを回転させやすくしてくれています。
これのおかげでしっかりキャップをしても
力をかける所ができるので、機能性が上がりました。

残念ながらノック式のタイプなどはないので
キャップを外す作業が生まれます。
その分、現場ではその動きまで、全てコーディネートを
しないといけなくはなるのですが。

そこを含めても、僕はこのペンが非常に好きです。

そして、もう1つご紹介しておきましょう。
今となっては手に入らない、でも大好きなペンで
実はコッソリ買い占めてあるので、恐らく僕が手品をする間は
何とか持ってくれるくらいの分量があります(笑)。

ぺんてるのDUNKというペンです。

ハッキリ言いましょう、発色や乾きの速さ
カードへの書きやすさはこのペン以上の物は
ありません(笑)。

これに関しては、ある意味で実証されていまして
以前に銀座で演技している時に、バックに文字を書いたカードを
手順の中で使っていました。

で、そのお店の方が見ていて、そのトリックがウケているので
どうも同じ手順を自分で書いてやっていたようなのです。

でも、ウケが違うことを体感し
確か僕に質問してきました。

僕自身は、文字の太さや色の濃さなどで
文字を認識する速度などに差が生まれることを知っていて
その上で、DUNKで書いた文字が一番ウケることを
理解してました。

その辺の事を説明したら
「そのカード何枚かくれよ!」
といわれて、もちろんどうぞどうぞと。

で、そのカードでやってみたら、実際にウケが変わったようで
もう少しくれって(笑)。

フォントの違いで、人の文字認識速度が変わることを知っているので
僕にとっては、ある意味で当たり前のことです。

ただ、ぺんてるでもこのペンは売れなかったようで(笑)
あっという間にカタログ落ちしてしまった商品です。

たまたま銀座のレストランに出ていた際に
お客様とペンの話になりました。

何かと言えば、サインをしてもらおうと
寺西のペンを出したら
「なんだ、うちのペンじゃないんだ」
といわれて、どちらの方ですか?と聞いたら
「ぺんてるです」と。

もうそこからはDUNKへの愛情を話しまくったという
オチになりました(笑)。

ぺんてるの方も、僕の気持ちはわかっていただけたようで
「いいペンだったんだけどね」
などとおっしゃっていました。

見かけなくなった際にも、僕はまだ流通在庫ならあるだろうと
小売しているお店に行って、確認してみて
あった場合には買い占めるという事をしてましたので。

このペンでなくても、文字のサイズや黒の色の濃度など
そんな小さな所がちょっと変わるだけで
実はお客さんのリアクションって変わるんですよ。

こればっかりは実感してみないと分からないでしょうが
簡単に言えば、僕のシカゴオープナーは
このペンのおかげでウケるんですよ。

さて、全部でペンを4種類ご紹介してきました。

こういった小さな部分もまた、実はフィールドワークして
自分に合うものを選んでいった方がいいですので
色々と試してみてください。


 
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