適切さと綺麗さ
最近では
世界中のマジックショップに
直接アクセスできますので
マジック始めたばかりでも
非常に高価な物を持っている方も
いらっしゃいますね
そういった癖に近いものを
持ち合わせている人も
マジシャンの中には多いもので
マジックにかかわる楽しみ方の1つではあります
ただ、集める・購入するということと
演技をするというのは少々異なることでして
「自分に合わない」モノをいくら演じても
思った通りのリアクションなんて手に入れることが
出来ません
例えば、スベンガリーデックの1種として
ヌーディストデックのようなものがあります。
普通のデックに見えるのにセクシーな女性が
現れるってやつです
ダーティーマインドデックなんて言われるものでもありますね
これ、適切に演じれば受けると思うんです
でも僕がやってもウケないでしょうね
僕の演じる場や僕のキャラクターと合わないから、です
要は僕が扱うには適切ではないんですよね
こういったことは、意外にたくさん起こっていると思います
年に見合わないアイテムを持っている、ってことが
分かりやすいでしょうか
例えば、いわゆるリングフライト（黒い革製のキーホルダーのやつね）
などを非常に若い方が取りだして来たら
ちょっと違和感を感じると思うんです
お財布とかも、その人に合わないと違和感を生み出す
物だと思います
これ、マジックの道具だけではなく、自分自身の
事柄になってくることもあります
例えば、その場にいらっしゃる方々が
フェラガモ履いて、ロレックスの時計をして
なんて場で、100円ショップのカードケースを
取りだしたりしたら、違和感を醸し出すでしょうね
もちろん、そんな超VIPな人を相手に
演技をするなんてことも、多くは無いですけどね（笑）
そういった稀有なお客様を相手にするマジシャンが
限られてくる理由って、マジック以外の部分だと思っています
まあ、それはさておき、場に合う・人に合うってことは
案外重要なんだってわかっておいた方がイイでしょう
自分の演技・持っている物などが違和感を醸し出してないか
自分がどんなお客さんの前で演技をするのかなども合わせて
適切さを判断してみましょう
そして、適切さの前に大切なのは
「綺麗さ」です
「清潔さ」と言った方がイイかもしれません
単純に高価な物を身につけていればいい、なんて
思ってしまう人も現れるのですが
どんなに高価な物でも、清潔感が無いと台無しです
イイものを身につけるのは、それなりに大変ですが
こぎれいにしている、身なりをきちんと整える
ということは、誰でもできるはず
これに関しては、道具もそうですね
お客様の目に触れるような物は
できるだけきれいな状態にしておきましょう
たまに、ぼろぼろになっているデックを取りだして
演技をする方もいるのですが
デック1つなんて、たかが知れているじゃないですか
練習用のデックならともかく、ある程度で捨てるような
物に関しては、きれいな状態のモノを使うようにしましょう
これは適切さを意識する以前だと思っています
適切さや綺麗さは、レストランマジシャンにとって
お客様へのホスピタリティの現れです
自分の演じるマジックではなく、自分自身や
自分の道具を、時には見直してみましょう
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