久々のノー!:テーブルのオープン・クローズ | レストランマジック研究所  戦略と戦術をお持ちですか?

久々のノー!:テーブルのオープン・クローズ

NKJ56_jyoseitokanpai500レストランマジシャンで
辛いことの一つは
テーブルアプローチで
「見ない!」と言われること

まあ、これは避けられない事
ですので、ある程度
慣れで強くなるしかないのですが
テーブルの状態を判断できるように
なれば、見てもらえる可能性は格段に上がります

女性の方がウケがいいから、なんて理由で女性のいるテーブルには
入れる、なんて思っている人もいるかもしれませんが
正直、一番怖いテーブルが女性複数人のテーブル
しかも熟女の方々(笑)

次が同年代の女性2人でいるテーブルとかですね

個人的に一番気楽なのは、サラリーマンの男性2名
役付きになっている可能性位の年齢だと少々大変になりますが
そこまで年上でなければ、大抵男性2名って見てくれるという
感じがあります

まあ、カップルの所に行くことも多く、そして見てくれる可能性も
高いわけですが、タイミングによっては絶対見ない、という時も

そういった「人」での判断ではなく、もう少し状況を見てアプローチする
タイミングを考えるわけで、その基準が「オープン・クローズ」という
言葉で表現されます

どう言うことか、というと
閉じているテーブル開いているテーブル
という状態がある、という事です

閉じているのは、お互いの体が寄っている状態
何かコソコソといった感じで話している場合もあるし
大事な話をしている場合もあります

仕事の大事な話をしている場合もあるでしょう

とにかく、目に見える状態として、体は前傾姿勢
そして互いに頭を寄せている、って感じです

こんなテーブルに近寄ってはいけません
所詮閉じている(クロース)の状態なのですから開くまで
待つのが鉄則です

これとは異なり、体を椅子の背もたれに完全に預け
手はテーブルの上に出して、あまり動いてもいない
という状態がオープンです

互いの頭もあまり近づいていなくて、顔はどちらかと言えば
斜め上の方を向いているくらい

こういったテーブルに近づいていく、というのが
レストランマジックでは鉄則です

これが基本的な考え方ですが、基本もあれば
その例外もあります

1つは、オープンなテーブルとしても、まだ入店してから
時間のたっていないテーブルはマジックをしない
ということ

レストランにいる時間って、どれくらいでしょうね?
90分程度としても、最初の30分くらいは
話したいこともあるでしょうし、料理も食べたいでしょう
レストランなのですから、そちらの業務を最優先です

当たり前ですが、マジシャンはマジックやりたがるので(笑)
マジックなくても盛り上がっているなら、そのままで
その盛り上がりがひと段落したら、ようやくマジックの
出番、くらいに思っておくのが良いでしょう

そして、もう1つの例外
いや、これは例外ではなく、基本なのですが・・
先日久々ミスったので

男女2人のテーブル、互いの体はそれなりに開いている
料理ももうデザートまで行っているので、入って問題ない

お店の人からも、「あのテーブルで」と言われて
入ろうとしたのですが、一瞬体が躊躇しました
何故だか分らなかったのですが、お店の人から
「あそこですよ」とさらに言われたので
テーブルへ

結果としてはノーになったのですが、テーブルそばに来て
「あ、こりゃダメだ」
と判断できたので、あまりダメージはありませんでした

何故わかったか?

男性の視線が、かなり強力に女性の目を見ていたからです
つまりはかなりマジな状況(笑)でした

無粋な事をしてしまい、申し訳ございません

そう、まずは体の状態を確認してオープン・クローズを判断すれば
いいのですが、もう1つ重要なのは、視線の向きと強さですね

互いに顔を向け合って、そのままびくともしないような状態
だとすると、体は開いていても、互いの意識は互いだけ
ですので、こういったテーブルには入りにくいでしょう

そういった視点でもう1回店内を見回すと
ああ、結構マジな人が多いか・・・(笑)
お店の雰囲気だけで、十分に楽しめるお店であり
マジシャンのマジックなんてアトラクションが無くても
十分に異世界に浸れる場なのでね

マジシャンはマジックを演じることが、最上級のおもてなし
って思いがちですが、二人の世界を邪魔しないのも
おもてなしの一つなんですよ

現場のマジシャンは空気を読めてこそ
あらためてそう思った、経験でした


 
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