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UGMお疲れ様、そしてコンテストについて・・

Denden夏の風物詩
UGMのコンベンションも終了
今回も1位は韓国勢でしたが
実際には僅差らしく
射程範囲に入ってきたのかも?

ただ、まだまだ何でしょうね
こう真剣度合いのようなものが
圧倒的に違うので、そのパッション
が追い付くのは先ですね

FISMに関しては伝々頑張れって感じです(笑)

そうそう、東京でも同タイミングで選考会?が
あったんですよね
もちろんそちらは見れないので、結果しか分かりません

ここからまずはFISMアジアに行って予選の通過をしないと
いけないわけですが、ちょっとだけ心の中を吐露させてください

「闘う君の唄を、闘わない奴等が笑うだろう」
と、中島みゆきの歌がありますが
コンテストに参加したことない人が、外から好き勝手言う言葉に
僕はいらだちを感じはします

できるだけ顔にでないようにしますが
それでも、マジックで戦うという場を経験したことないのに
コンテストで演技をすることがどれだけ過酷で
終わった後も過酷が続くものなのか
その身をもって味わったことがない人が好き勝手言う言葉に
これだけ温厚な僕でも、イラッとします

僕は自分をさらして、戦いの場に身を置くマジシャンを尊敬します
それに憧れるかは別として

たとえそれがコピーに近い演技であっても、評価をされる
そんな場に自分の演技をさらすのは、負担は大きなものです
もちろん、コピーの演技なんてコンテストに出したら
タダの恥さらしですが

さてさて
以前は日本の国内のコンテストなんて、それほど活発では
無かったですよね
クロースアップなんて特にそうです

また、FISM熱もここまでは高くなかったと思います

ほんと、一部のマジシャンが頑張っていたくらいでしょう

何かがごろっと変わったのでしょうか?

僕はそうは思っていません

若い人たちがコンテストに出るのは、自分を表現する場が
そこくらいしかないから、でしょう

それはそれで悪いことではないのですが、自分の想いを
表現しても、それが高評価を受けるとは限らないってことを
理解はしておいてほしいなあ、と

また、単なる自分の好き勝手な演技や、過度にナルシスティックに
染まった演技を見せられるのは、はっきり言って苦痛です
もちろん、そういった自分に酔うような部分がないと
人の注目は集まらないと思うので、適度にはいいのですが・・

なんか、コンテストに求めているものが、以前とちょっと
異なっているような気がします

採点される、評価される、それがコンテストなのですから
まずは自分の演技に順番などがついてしまう、評価がされてしまう
事は覚悟しましょう

単に、自分の表現の発露の場が欲しいならライブでもすれば
良いだけですので、方向転換を考えたほうが負担にならないですよ
ただマジックをしたいだけ、そんな場が欲しいだけなら
仲間で集まって、半年に1回くらいのショーを開いた方が
まだ気楽で楽しいはずです

そしてFISMに対してですが
みんな過度な期待をしていませんかね?

単に大きなコンテストの場で、大きなコンベンション
ってだけでしょ?

「俺は、海賊王になる!」
的な大きなモチベーションが無いと、やっぱり今のFISMには
出られないような気がします

だって、賞を獲ったって、何にもならないですよ?
しいて言えば、名誉だけ

その名誉が欲しいから頑張る、って覚悟を決めているなら
それでいいのですが、覚悟の決め方が甘いんじゃない?
って部分も影響しているような気もします

韓国勢は、スーパースターになる道筋や
軍隊での好待遇など、結構明確な道筋があって
そこへのモチベーションとしての覚悟も持ちやすいです

日本人コンテスタントは、もっと「覚悟」を持った方が
良いような気がします

プロフェッショナルの人がFISMに出たって
仕事にはつながらないですし
コンベンションに呼ばれて演技したって、大した金には
ならないですよ

次のコンベンションに呼ばれるくらいで

ランスみたいにラスベガスのホテルに雇われるってことも
ほぼ皆無でしょうし
そういったショーケースにコンベンションが使えるなら
プロももっと出るようにはなるでしょうし、出る意味が
ありますね

若い人が名前を覚えてもらうために、ってことで
出ることが一番妥当な使い方のような気がします
僕個人はこの辺の目的で参加していましたので

ただ、僕自身、まだFISMに参加したいっていう思いは
あります
目指せ、史上最年長受賞者!(笑)ですので
あと20年くらいかけて、面白そうな手順を作るつもりです

さて、もう1点
これは以前に既に記事にしたと思うのですが・・・

今の韓国の急速な台頭、および日本のコンテストの加熱
コンテスタントの増加などに関してです

「急激なスピードで大きくなったものは
 それを保つのに、大きな力がいる」

ということです

韓国のこのパワーを留めるためには、かなりのパワーが
必要になります

ただ、韓国のマジック界は、案外と横の連携があり
大学もあるために、先輩後輩の縦の連携もあるために
組織的に動けば、保つパワーを発揮できるのかもしれません

これ、軍隊での規律ある行動を学んでいる、って言うことも
プラスに働いているかも

でも、日本は、ほとんどの人が一匹狼
そういった人たちが自分たちの発露の場として
コンテストを使っているだけのように思えます

その先の事も考えていなければ、どうしたい・どうなりたい
というビジョンもない
手品ができていれば、幸せ!的な?

名誉を求めるなら、それはそれでいいんですよ
でも、それって、マズローの欲求段階として上位ですね
ということは、下位の欲求は満たされている?って
思ってしまうわけです

下位が満たされない限り、上位は無理です
これは友人のアロン・フィッシャーからも言われたこと

JCMAなどではコンテストの取り仕切りを行い
SAMでもコンテスト分野を担当しているポール・クリテリなどは
さすがドクターだけあり人間心理の部分を理解しているため
コンテストのフィードバックや、コンテスタントの相互の評価など
メンタル面の成長を見込めるようなシステムを入れ
欲求段階を満たそうとしているのだと思いますし
コンテストの意義をコンテスタントに教育していく事を
意識しているわけです

日本でもこういった、何らかのシステムが無いと
恐らくあと数年で、コンテストがしぼみますよ

これは、ある種の予言ですね

大御所のマジシャンだけではなく、僕らのような
それなりの年齢になった在野のマジシャンなど
日本のマジックの世界がどうなっていって欲しいのか
何か方向性を意識しておかないといけません

わけの分からん集団の、お山の大将争いに明け暮れたり
誰が入って、誰が辞めただの
どうでもいいっちゅーねん!

ただね、何でそんな事をするのかって
僕はマズローの欲求段階に戻っちゃうんですけどね

高次の欲求を満たしたいがために、いろいろな事を
やっているようにしか見えなくって・・
でも、それって低次の欲求を満たすことを優先させた方が
手っ取り早いんですよ

だから、この低次の欲求を満たすシステムを
マジックの世界で作った人が、恐らくは、方向性を決める
舵を持つ権利を手に入れるんじゃないかと

生理的欲求、安全欲求、社会的欲求を満たす
簡単に言えば、どこかに属すると、きちんとした家も持てるし
食べるに困らないなんていうシステムを作れて
それを大きくできる人、ってことでしょうかね

僕はできませんよ
でも、そういった人が現れないか、見続けることは
できるかも

多分、僕は語り部として、この目でその変化を
見ていくことが役割なのかな?

ま、とにかく、コンテストって
色々と考えないといけないってことです


 
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