マジックのテクニカルターム サトルティって? | レストランマジック研究所  戦略と戦術をお持ちですか?

マジックのテクニカルターム サトルティって?

マジックのテクニカルタームって、使われてはいますが
あまりはっきりと定義づけされていないような気がします

もちろん、人それぞれで、単語の定義は若干ずつ異なりますので
辞書的に1つにまとめなくてもいいとは思っています

ただし、発する方も、受け取る方も、それを理解しておかないといけない
ってことは大前提になりますが

よく使うテクニカルタームは
ミスディレクション、オフビート、カバーの3つですかね
僕の中での定義ですが・・・
(正確には、様々な方の本を読んでみて、それらを取りまとめたものですが)

カバーは物理的に見えなくすること
極端な事を言えば、後ろ手でパスしたら見えないでしょ
そういった事ですね

カバーパスのカバーですね

で、ミスディレクションとオフビートですが
これはある意味で表裏一体のもので

観客の注意がある状態で、その注意を適切な所に向ける事
を「ミスディレクションをかける」と表現しています

逆に、観客の注意がなくなってしまっていることを
「オフビートの状態」と言っています

よくミスディレクションを「観客に見てほしくない所から目をそらす」
といった感じの定義づけをしている人がいますが、これはやめておいた方が
いいとおもいます

あくまで、「ここを見ていた方が、いちばん面白いですよ~」ってことで
視線をそこへ自然に向けてくれるように誘導することが
ミスディレクションだと思っています

決して、見てほしくない所があるか、そらす、といったマイナスな
考え方ではありません

オフビートは、その名の通り
ビートがなくなっている状態
簡単に言えば、相手の記憶にレコードされないタイミングです

この時間は1~6秒、この時間
ある意味でなんでもしたい放題です

「すべてがFになる」で、首なしの死体が出てきた瞬間が
まさにこれです
(分からない方は、森博嗣「すべてがFになる」をお読みください)

他にも、サトルティなんて使いますね
良い日本語がないのですが、僕はわざと
「詐術」
という言葉を当てます

演者の巧妙さ、のようなもの全体なので
上手くやる方法全ては、このサトルティと表現してもいいのではないか?
と思っています

例えば、カット1つにおいても、このサトルティは存在します

僕は非常に簡単なトリプル・フォールスカットを行いますが
この時に意識しているサトルティは「音」

カードをカットしたときにでる
「パンッ!」
という乾いた心地よい音を意識的に出すようにしています

人間の認知は非常に微妙な事柄に影響されるので、これだけでも
十分に効果が出ます

また、相手の記憶がどこからつながるのか
そこを意識する手もあります

同じカットでも、フォールスカットの場合
大抵はいったんカットし、再度元の状態に集めていくのですが
記憶されないように最初のカットを行い、タイムディレクションを使って
元の状態に戻したとします

こうすると、観客が見えているものは
単なるカットになってしまい、本当に混ぜたとしか思えないのです

時間をおくこと、最初のカットを記憶させない事
逆に戻すカットをしっかりと覚えさせる(認識させること)
全部がサトルティになってくるわけです

こういった小さなことの積み重ねが
マジック全体を精密なものにしていくわけですし
それを見ていて、心地いいわけです

だって、そこまで考えていることが伝わってきたのでしたら
演者の力量が分かりますし
もし分からないなら、きれいに騙されて
これまた気持ちいいわけです

1つ1つのテクニックを学んでいくのも大切なのですが
それを有機的につなげて使うことで、全体として
どんなサトルティになるのかもわかっておかなければ
マジックは上手くなりません

1つ1つはまさにサトル(わずかな)ものかもしれませんが
積み重ねることで、強烈なパワーを持ちます
意識して学び、意識して使っていきましょうね


 
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