また、つまらぬものを読んでしまった・・・ | レストランマジック研究所  戦略と戦術をお持ちですか?

また、つまらぬものを読んでしまった・・・

大学時代の専攻は理学部化学

でも、受験屋をやっていた際には、社会以外は

それなりにって感じでした

英語は受験英語で学んだ人間ですので

いまだに、そこに愛着はありますし

ごりごり文法派の人間で、参考書オタクです

で、アマゾンでたまたま引っかかってきた商品ですが

謎解きの英文法 時の表現

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これ、アマゾンでの文章を読んで思わずチャレンジしてみました

<問題1>
1.She remained unmarried all her life.
2.She has remained unmarried all her life.

上記二つの文を日本語に直すと、どちらも「彼女は生涯独身だった。」と
同じ訳になってしまいます。
しかし、2つの英文は意味が違います。どのような違いがあるのでしょう?

<問題2>
マクドナルドの宣伝文句 i’m lovin’ it ってどんな意味?

a. マクドナルドが好き
b. マクドナルドがだんだん好きになってきた
c. マクドナルドは何度食べても美味しい

<問題3>
成田空港到着ロビーでの日本語と英語でのアナウンス
1.日本航空402便はただ今64番ゲートに到着しました。
2.Japan Air Line 402 is now arriving at Gate 64.

上記の日本語と英語の時の表現ははたして同じ意味?

<問題4>
I could pass the exam.
これは「私は試験をパスすることができた」という意味ではありません。
ではどういう意味?

アマゾンページ行けば答えも簡単に載っていますが
僕は2番だけ間違えました
でも、その後、まあ落ち着いて考えれば答えには行き着くのかな?と

日本人には得意ではない、時制と相の問題点ですが、コツさえつかめば
分かります

問題1は、時制の問題
1は過去形、2は現在形
2は完了形ですが、これは「相」に含まれる事柄なので
時制とは本来は別に考えます。

つまり1は既に過去のこと
となると、故人のことを言っているとしか思えません
2は、まだそれが現在でも効力を残している、ということ
これが完了形の考え方

問題2は、動詞の性質
通常LOVEは状態動詞、つまり進行形にしません。
ということは、進行形にしている、という段階で
これは動作動詞として使っています
ということは、我々が思い描くようなLOVEの
意味ではない、ちょっと特殊なもの

そして、進行形ということは、一時的状態を
表しています(ここも相の問題)

あと、itは何を示しているんだろう?
この文章だけで分かるということは
読んでいる人には分かるもの。
文法でいう「状況のit」と考えるしかない
⇒いま目の前にあったり理論的に分かる状況を漠然とさす
(注:漠然のitは時間や気候などを示すタイプのもの、人間の範疇ではないものと言えるもの)

ということで、いま目の前の状況に対して
「オレ、今これにハマっているんだよね~、一押し!!」
てな感じだと思われます

で、マクドナルドがやっているので
itはマクドナルドの事、と読み取ればいいでしょう
または、マクドナルドやることなんて
食べるだけですので、今好きになってハマっているんだ
ということ

回答としてBに似ていますが、変化変遷を表すのではなく
状態を明示しているので
どっぷりつかり続けている、という意味でCになるのでしょう

問題3
これも時制と相の問題
1番を英語表現するなら、恐らくjust has arrivedとなるはず
移動表現を表す動詞を進行形にすると
そうなりつつある瞬間をいうことになります
これもまた、相の問題、動詞そのものの持つ相も
含まれていると思います
ということは、近づいてい入るけど到着はしていません

問題4
基本的に時制を示すために助動詞の過去形を使いません
これくらいの認識でOKです、無いとは言いませんが
単純過去を示すなら、was able to 等の方が
間違って伝わらない表現です

こういった過去表現は、基本的に仮定法の帰結節
もし~なら、・・・なのに、の後半の方
ということは、英文は「私なら試験に受かるのに」ということ

自分の頭の良さを暗に示す、そんな文章です(笑)

正確に言えば、仮定法で帰結節のみは、感情表現。
・・・できるほど、○○だ!と言いたいのです
つまり、私は試験に受かるほど、頭がいい、とか、勉強したとか
ちなみに、この人は試験も受けていないので
完全に外野の遠吠えです

まあ、まず受けてから言えって話

少なくとも、上記の問題を見て
こういったことが頭の中によぎるのです

この本はまだリリースされていませんので、チャンスがあれば購入して勉強しようかな?

と思っています

そして、・・・またつまらぬものを買ってしまった・・・となるのでしょう


 
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この記事のコメント

UJIROさん、ありがとうございます
 
まあ、実際には、僕に聞くよりも
この本の著者さんに聞いた方がイイとは思うのですが
なにせ、僕は英語をきちんと学んだ人間ではないので
受験レベルでの事柄で情報処理をしています
 
「近い未来を表す進行形」があると感じる
ということですが
まず、時制と相は分離して考えないといけない
ってことです
 
時間のタイミングが「時制」
動作の幅のようなものが「相」
 
つまり、未来は時制、進行形は相なので
互いの守備範囲を超えて表現することは無い
と考えておくのが、基本だと思ってください
 
実際には、高校などでの文法でこの点をしっかり
教えないことは、非常に良くないと感じています
 
基本的に、近接確定未来は現在形代用
というのが高校あたりで学ぶ英語のルールです
まずはこれを理解しておきましょう
 
そのうえで、1回コッキリの動詞の相を
状態動詞化するために進行形にすることがあり
そのため、近未来の事柄を示しているように
見えるところはあるでしょう
 
ただ、その文章の発話者の感情のようなものが
反映されているものであり、時間はあくまで
時制部分のみで判断するのが通常です
 
もちろん、すべての文章が正確な文法のもとで
使われているわけではなく、例外はいくらでもあるでしょう
ただ、まずは高校などで習った、古典的な文法に
則して考えておくのがイイかと思います。
問二に関しての質問です。
進行形であるからといって、必ずしも現在行われていることを言っているわけではないと思います。私としては、近い未来を表す進行形であると感じるのですがどうでしょうか?

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