新・スタンダード 登場!!
歌は世につれ、世は歌につれ
なんて言葉がありますが
マジックも流行り廃りがあるものです
あくまでマジックの狭い世界での話ですが
例えば、FISM2位受賞のゆみさん
ゆみさん以降、彼女の演技は女性マジシャンの1つの型と
なっています
世界中にゆみさんのコピーがいます
クロースアップで言えば、ウィルソン・パーム
(ウィルソン・グリップ)
を集人が多用し、世界中で流行りました
(過去形じゃないか・・)
ただこれは表層の動きです
例えば、レストランなどの現場レベルでは
それほどの流行り廃りなどはありません
これは対象とする人の量の多さの問題でしょう
また、マジックにおける理論が抜本的に変化する
などということもありません
これは、抽象度の問題だと思います
ただ、理論などは、その知識を持っているかいないか
そういったことが大きく影響する分野です
個人的に、理論分野で目を通しておいて欲しいものは
それほど多くはありません
ジェイサンキーのDVD
「Real Work On Restaurants And Bars」
ジョージ・シンドラーのノート
「Entertainment is First」
そして、ギャリー・カーツのノート
「Leading with your head」
です
DVDはいろいろなショップで手に入れることができると
思います
ノートは、シンドラーのものはマジックランド
ギャリーは二川先生のマジックハウスで購入可能です
このギャリーのノートは、今までに何度となく読みなおした
もので、恐らく一番読んだノートだと思います
(唯一、自分からサインをわざわざもらったくらい)
僕にとってはこれらの本を読み、理解していることくらいは
スタンダードになったうえで、話が展開します
恐らく、ギャリーの本に関しては、読んだ人と読んでいない人との
差は大きくあるはずです
今でも、この本は非常に価値がありますし、皆さんに読んでほしい
本です
そして、今回更なるスタンダードが出てきました
スクリプト・マヌーヴァから出た
タマリッツ「ファイブ・ポインツ」
ゲイ・ユンバーグ「オーディエンス・マネージメント」
の2冊です
これだけ情報が流布し、種仕掛けも簡単に
手に入る時代だからこそ
それをどう表現するのか、その際の知恵や
経験が価値を持ってきます
極々限られた人だけが
シェアできる情報になってくるからです
プロで演技しているのなら
自分の演技を磨いていきたいと思うことでしょう
でも、どうすればいいのか、その指針に
なるものがありませんでした
海外ではある意味での教科書と言える位の本がようやく
日本語になり、手に入ります
恐らく今後、マジック分野での理論を語る上では
この2冊に載っていることは
スタンダードとして扱われることだと思います
自分のマジックを新しくするために
道具の力を借りるのではなく
自分の力をつけてください
それが一番強力で、汎用性があって、成長できる方法です
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