心理学分野 | レストランマジック研究所  戦略と戦術をお持ちですか?

見えない力:声のトーンや速度

マジックを滑らかに演じるためには
それなりに「場の支配力」を
持っていないといけないと思います
 
イニシアチブを持っておく
という言葉が説明が
一番楽だとは思いますが
この方法は様々です
 
年齢的に上になって来れば
お客さんの方が年下になるために
話に耳を傾けてくれるとは思います
 
でも、若いうちにはそういったことも難しい
タイミングが少なからずあるはず
 
そういった経験をすると、一番ありがちなのが
「速度を上げて、相手の突っ込む間を与えない」 
という方法です
 
もちろん、1つの方法ではあるのですが
何でしょうねえ・・・・こう、疲れるというか
面倒というか(お客さん側の感覚ですよ)
そんな感じになってくるんですよね
 
無理やり、力技でコントロールしているわけなので
それに違和感というか、摩擦を感じる人は
一定数いるわけです
 
そういった相手に伝わる方法を使うのではなく
無意識下で、こちらの言うことを聞いてくれたり
ある程度のイニシアチブを取っていく方法もあるわけです
→『見えない力:声のトーンや速度』の詳細ページへ

不思議を感じる「色」?

マジシャンと言えば
黒い格好が基本だと思います

僕も基本的には黒ベースの
格好をしていることが多いです
 
この辺も由来がなんなのか
はっきりとは分かりませんが
例えばハト出しの方は
大抵正装と言える格好を
しているわけです
(燕尾着てたり、カマーしてたりとか、シルクハットかぶってたり)
 
で、男性の正装は基本的に黒ベースですので
その辺の所から、っていうのが
発祥なのではないでしょうか?
 
もちろん、個人のスタイルに合わせて
服装や使う色は変更していった方が
いいのは当たり前なのですが
色に対しての、基本的なイメージなどは
存在します
 
そういった先行イメージが
マジックに対しての邪魔にならないとも
なりかねません

選ばれやすい色、選ばれにくい色
安心させる色、ストレスを感じさせる色
などなど

色と人の心理や思考に関連することを
理解しておいてもいいのではないかな?
などと思います。

服装だけではなく、使う物の色も
何らかの情報を知らない間に相手に投げかけている
そんな場合もあるでしょう

例えば・・・
→『不思議を感じる「色」?』の詳細ページへ

ボディランゲージ:オープンとクローズ

ボディランゲージと言うとイメージは
どういったものになるでしょう?
 
言葉が通じない相手に
動作で指示を伝える、みたいな
ことを思い浮かべる方も
いるでしょう
 
そういったアクティブな
物だけではなく
もっと無意識下で効果を発揮する
ボディランゲージもあります
 
このサイトでも何度か取り上げている書籍
「The Approach – A Complete Guide to Becoming a Working Magician」
の中で取り上げられているのですが、そこでは
面白い内容が書かれています
 
セリーニがスライディーからレクチャーを受けた際の話ですが
トリックではない事柄を繰り返し練習させられた
ようなのです
 
部屋に入ってきて、出ていく
その練習を何度も、だそうです
 
ジーン松浦氏もスライディーニは言葉で説明するのが
あまりうまくなかった、と言っていますが
恐らく彼のレクチャーも、明確な理由を説明しないで
何度も歩かせたのではないでしょうか?(笑)
 
ただその重要性は十分に理解していたわけです
→『ボディランゲージ:オープンとクローズ』の詳細ページへ

説得の心理技術:エモーショナルな選択

マジックと言えば
「手は目よりも早く」
と思っている方もいまだ
それなりにいらっしゃるのですが
それは全ての真実を表してる
言葉ではありません
 
いわゆるフィジカルなレベルでの
技術というものは絶対的に
必要な物になってくるのですが
アスリート並みの身体能力を
必要とするようなマジックが過去から未来に
渡るまで「クラシック」として残るわけがありません
 
むしろ、適切な手順や練習をもってすれば
再現可能なものでなければ、名作・クラシックとして
残らないわけです
 
だって、そのトリックが良いものか、悪いものか
検証できないですからね、たくさんの人に
演じてみてもらわないと
 
そして、フィジカルなテクニックだけではなく
頭の中の作業というか、テクニックも存在します
その中の1つに「マジシャンズ・チョイス」などと
言うものがあります
 
演者の意図通りの選択をさせるのですが
観客側は全くの自由意思に思える、というもの
 
最近では「エキボック」という言葉の方が
メジャーになってきている感じもします
 
「エキボック」は英単語で
「複数の意味に解釈できる言葉の使い方」
位のものだと思っておけばいいでしょう
(たしか東大入試、英語の要約問題にもなったことがあるくらい)

これは、限りなくロジカルな手法を使って
相手に気づかれないように、こちらの意図通りの結末を
選んでもらう手法ですが、さらに強力な手法として
少々危険なエモーショナルな手法も存在しています
→『説得の心理技術:エモーショナルな選択』の詳細ページへ

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