３種類のお客様 ～その目を意識して～
レストランなどの飲食店でマジックをする場合には
マジック以外のことを注意して行かないといけません
正直、仕事としてマジックを演じる
しかも、マジックを見る場ではない所で演じる場合
そこまで気が回らないために、迷惑をかけたり
または嫌われてしまったりすることもあります
マジシャンの特性として
マジックに没頭してしまうということがあります
レストランはお客様が美味しい食事をする場ですので
まずは、それを理解しておくことです
楽しい食事の邪魔になることはしてはいけませんし
それを守る範囲では、どのようなことをしても
いいと思います
そして、仕事として飲食店でマジックを演じる場合
３種類のお客様の目を意識していかないと
長く続けることができません
どうしても、自分がマジックを演じている
その目の前の人の目しか意識が行かない
という人もいると思うのですが
それでは片手落ちになります
では、３つの目ですが・・・
１つ目はレストランにお越しになられている
食事されているお客様の目です
食事の邪魔にならないのは当たり前なのですが
３６０度見られているわけですから
こちらも、３６０度で意識を向けておかないといけません
例えば、角度限定のトリックを行って
実は後ろから見えているとか
左からは分かるとか、そういったものは避けましょう
もちろん演じ方によっては大丈夫なわけですから
場に合ったトリック、演じ方を磨いていくのは
必要な努力になっていきます
折角食事に来られている方に、さらに楽しんでもらえるように
どこから見られてもいいように、その場の居住まいを
意識しましょう
そして２つ目は、クライアントさんの目です
レストランならそのお店の店長さんやオーナーさんの目になります
実際に雇ってくれて、お金を支払ってくれているのは
この人たちなのですから、意識するのは当たり前です
でも、演じる時に目の前にいないため
思わず忘れがちになってしまいます
ただ、マジシャンを後ろから、お客様のリアクションと
一緒に見ていますので、そこを意識しましょう
お店の方からどのように見られているのか
それは、仕事としてやっていけるのかに
直接的に影響します
お客さんと接している際の、お客さんのリアクション
だけではなく、お客さんの前にいないときの
マジシャンの振る舞いも見られています
お店に入ってからお店を出るまで
自分の背中がどう見えているのか
それを意識しておきましょう
そして３つ目の目ですが、これは
これから先のクライアントの目です
この目は、食べにきたお客様の中にありますが
それだけではなく、お店のスタッフも同様に
この可能性があります
そして、場合によっては周りのお店の方の
目もこれになるかもしれません
単に、今の時間を楽しくしてほしいという人ではなく
これから先で、あなたの事を雇ってくれる可能性を
持っている人もいるわけです
その人たちは、目の前の事を見つつ
想像をしているはずです
この人を、あの場に連れて行ったら
プラスになるのではないか？と
食事に来ている人なら、誕生日のパーティーや
企業の懇親会など、そういった場に呼ぼうと思うかもしれません
お店のスタッフの場合、自分で新しいお店を出そうと
している人もいるでしょうし
バイトで数店舗を掛け持ちしている人もいるかもしれません
他のお店の人に、興味を持ってもらえたら
新しいお店を開拓できるかもしれないわけです
この目は、単にマジシャンとして
面白い・不思議なことをする
という目で見ているだけではなく
仕事を依頼して大丈夫か？
という、極めて冷静な目で見ている部分もあります
単に面白い人、不思議なことをする人ではなく
きちんと話ができる人、こちらの希望や要求を聞いてくれる人
簡単に言えば、まともな人であるかどうかを見ているはずです
これ、単に、一過性のパーティーなどでしたら
まだちょっと変わった人でも行けると思うのですが
継続的なレストランワークなどを考えているなら
「まとも」な人が雇われるはずです
ですので、キャラクターとして変わっているのはいいのですが
仕事の依頼の話になったら、きちんとしている感じが伝わる
まともな人の目になる、というのもまた
仕事としてマジシャンをやっていくためには大事だと思います
レストランワークの際に注意する３つのお客さんの目
これを意識しておけば、継続しての仕事につながると思いますので
どういった目が自分に向いているのか
常に注意しておきましょう。
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