レストランマジック研究所の目的?
たまに聞かれる事があるのですが
「レストランマジックって?」
「研究所で何を研究しているの?」
なんてこと
後は、言われることとして
「レストランマジック研究所として、何か意見があります?」
みたいな感じでしょうか?
僕自身、この屋号にする際に
深く考えてはおりません(笑)
ですので、レストランマジック研究所として明確な
行動指針や研究内容を持ってないというのが
正直な所です
若かりし頃、デビット・ストーンのノートを読み
ホッピングと伝統的なクロースアップマジックは違う
と書かれていて、それが頭に残っていたことが大きいかと
そして、飲食店という場でマジックをする場合には
さらにいろいろと注意しないといけない事柄が
出てくるわけなのですが、それをまとまって教えてくれる
場もなければ、日本語文献もなかったのです
海外の文献としては、散見されるものでしたが
それをメインに研究している人もおらず
だったら僕が!ということで付けた屋号という感じです
最近「ブランディング」ということに関しての本を
読んでおりまして
再度、自分の中にある「レストランマジック研究所」という
ブランド?に内在させたい事や思いに考えを
巡らしておりました
まとまってはおりませんが、箇条書きのようにして
ここにずらっとさせておきたいと思います
あくまで僕の考えや意見や思いであり
それぞれの人が、マジシャンやその周辺の事柄に対しては
千差万別の考えがあることは、十分に理解しておりますし
理解している人に読んでいただければ、と思います
さて、ではですね・・・・
まず思うのは
僕自身「レストランマジシャン」と称しています
ただサービス業の人間になると思っていますが
飲食業の人間だとは思っておりません
飲食店で働くことになるのですが、飲食業ではない
って少々矛盾しているようにも聞こえると思いますが
でも、もし飲食業になってしまうなら、メインの目的は
「料理の提供」ってことになるように思います
僕らはマジックを通してお客様に喜んでほしいのであり
たまたまその場として、飲食の場を選んだ、ということです
ドリンクやフードのオーダーを受けて、その提供をする
それはマジシャンの仕事ではないはず
お店を運営する側にいるのでしたら
お店の業務の一環として、マジックもする、サーブもする
ということはあるでしょうが、僕はそういったマジシャンになることを
良しとしてはいない、ということです
どこか特定の所のみに属するのではなく
もっと自由闊達に、世界中を相手に活動をし
切磋琢磨しつつ自分自身の表現を行い
自己の成長をマジックを通して行っているのが
マジシャンとしてのコアな部分だと思っています
お店を運営する側の人になると
「お店での活動を通して」自己成長を目指すのではないでしょうか?
マジシャンはもっと限られた分野しか見てないんです
それが悪いのではなく、そういった性質を持っているのが
マジシャン、だと思っています
そして、レストランマジシャンは、マジックを通して
お店の売り上げに貢献できる存在です
場合によっては、マジックをしないでも売り上げ貢献できるなら
それを提案できるくらいの方がイイですし
その知見を持ってるべきだとは思います
逆を返すと、チップのみで演技をするマジシャンが
いると思いますが、その人達は
レストランマジシャンだとは思えないのです
だって、お店の売り上げに貢献してないのですから
大道芸の人がお店の中に入ってきて
演技しているのと変わらないわけですよね
お店にマジックをやらせていただいた代金を
払っているなら、まあトントンでしょうか
チップで演技をするのがいけないのではありません
見てくれた方が満足して出してくれているならいいのですが
ただ、どうもチップの頂き方が荒い人たちも
増えているようで
タダでさえ、日本はチップの文化が薄いわけで
頂こうとすると、ある程度の戦術を使うわけです
強引にいただこうとすれば、すぐにお客さんやお店から
クレームをもらうことになり、仕事場を失うことに
なりかねません
まあ、焼き畑農業のように、あっちこっちに行っての
チップの演技をしているなら、気にもならないでしょう
誰に対して、どんな価値を提供しているのか分かってない
そんなマジシャンが多くなっているような気がしてなりません
そんな人たちとは一線を画したいために「レストランマジシャン」と
名乗っている部分もありますし、だからこそこんな屋号で
研究をしている部分もあります
さらにマジックに関して言えば、同じ演技を一晩に数限りなく
行わないといけないわけです
正直10回を超えてくると、結構体にきます
お客様のテーブル上の状態を理解しつつ、グラスワークも考え
オーダーのタイミング、パッシング等の邪魔にならないように
などと、マジック以外の事柄の方が正直重要です
ですので、演じるマジックは
できるだけシンプルで、こちらの体力を奪わない、そして
相手の体力・精神力を奪わないものを選定していきます
この辺の選択基準は、レストランマジシャンガイドブックや
デビットストーンのノートなどにも記載がありますので
その辺を参考にしてください
そういったことからも、どのマジシャンもマジックが似てきます
これはある意味最適化されて行っているから、しょうがない
という部分でもあります
その中で、きちんと勉強をしているマジシャン
つまりはマジックを通して自己研鑽をしている場合には
他の人の行ってないマジックを演じるようになっていくわけです
自分だけのおもてなしをしたいと考えるなら
そのような試行錯誤をすることは当たり前です
新しく売り出されたものを演じる、というだけではなく
今までに発表されている物を、きちんと考えて演じるわけです
この点を考えると、レストランマジック研究所として
既に発表されているけれども、あまり知られておらず
または日本語になっていないもの
そんなトリックに関して、掘り起し続けることも
レストランマジシャンとしての仕事の一つであり
そういったトリックをコンテンツにして提供していく事も
このサイトの意味となるはずです
あと、マジシャンになって、最終目的地は人それぞれに
なるはずです
自分の名前でお客さんを呼んで、大きなホールでショーを行う
テレビに出て、タレントさんに対してマジックを行う
などなど
僕はおじいちゃんになってもレストランマジシャン
っていうのもアリだと思っています
ダントンのように、白いひげを蓄えたおじいちゃんが
楽しげにマジックを演じている、って素敵な光景だと
思います
もちろん、演じる場は選ぶことになりますが
そういった自由があるのもまた、マジシャンだからだと
今20代の人は、30代、40代になっても
同じマジックを同じテンションで演じていくつもりでしょうか?
30代の人は、50代、60代になった時
どのようにして、お金を稼いでいるでしょうか?
20代なら、ハイテンションで頑張っているのは
微笑ましく見れますが、40代で同じだと
痛々しいとしか思えないかも・・・?
60代になっても、夜中2時まで
マジックバーに出ているって、結構しんどいですよ
そのしんどさを覚悟しているなら、問題ないんです
でも、考えてないなら、チョット考えてみては?ということです
将来もマジシャンをしていくために、自分のスタイルや
マジックを考えて、選択していくきっかけになってくれると
嬉しいです
このサイトでは、マジックを演じること以外の事にも触れています
それは年齢による、ビジネスモデルのシフトを考える
きっかけになるようなコンテンツも含まれています
だいぶ長くなりましたが、僕自身
上記のようなことを考えつつ、つらつらとこのサイトを
運営していきたいと思いますので
今後ともよろしくお願いいたします
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