ワンハンドパーム:リリースのタイミング
カードマジックにおいて
難しいテクニックとして
避けられがちな「パーム」
実際に難しいテクニックなのですが
適切に練習し、身につけていけば
決してできないテクニックでは
ありません
大抵の場合は、一足飛びでパームを使う難しいトリックを
身につけようとするから、パーム以前にテンパって
観客を適切な状態にすることができない
ってことが多いような気がします
マジックが上手くない人って、隠しておくべき
仕事をするタイミングに、見ている人の注目を集めて
しまうんですよ、面白いくらいに
しかも、自分にフォーカスを集めるだけではなく
見て欲しくない所にフォーカスを集めてしまったり
この辺は驚くことに、言われないと気がつかない人の方が
多いような気がします
まあ、言われたところで理解できる人もまた
多い割合ではなく、修正できる人はさらに少なくなりますがね
これはパームにおいても同じで、ダーティーな事をする際に
そこにフォーカスを集めてしまう、っていう構成に
なっていたり、ってことがままあります
じゃあ、どうすれば?ってことなのですが
そこでワンハンドパームが効果的だと思うんです
ワンハンドパームができるようになっておくと、もう一方の手で
相手のフォーカスをある程度コントロール可能になります。
セリフ、重心移動、パームとは逆の手、などでパームに対しての
煙幕をはりつつ、行うわけです
そりゃあね、ふじいあきらさんくらい上手いのなら
凝視された状況下で行っても分からんですよ
でも、通常の人が行うなら、いろいろと気を使って
このテクニックを演じるべきです
そして、パームの前後においてこういった気を使わないと
上手くいくはずもないのですが、実際には「パームにのみ」
意識が行ってしまい、結局煙幕ははれずに、バレバレという
ことになるわけです
さて、今回のポイントは「パームの前後」の動きのうち「後」です
僕自身は、パームしたらデックはすぐに置く方がいいと
思っていたのですが、先日とある先輩の流れを見ていたら
寸前までデックを持っていたのです
流れとしては、デックから無くなって、ポケットに移動する
というものだったので、デックを手放したら
そのまますぐにポケットに手を入れるという動きに
なるものでした
タイムミスディレクションがかからないために
少々危険な気もするのですが
何らかの考えがあって、ギリギリまで持っていたのでしょう
もちろん、物理的な要素があったかもしれません
何が正解なのか、なんてことは分かりません
人それぞれの演技もありますので
ただ、そういったことに、注意をしておかないとダメですよね
ってことで
例えば、デックを持つ寸前まで手が空であることを
強めに示しておき、ちょっとした驚きが入って
相手の記憶が軽く混乱しているから、手が空だと
いう記憶がつながるために、デックを置かない
なんてことが分かっているなら、別にいいんです
大切なのは、自分が何を行ったのか、ではなく
相手の頭の中に、何が伝わっているのか
どういった絵が作り出されているのかを
理解することですから
デックをリリースするタイミング
もちろん、物理的状況下などもあるとは思いますが
ほんの少し、ずらしてみると、相手の錯覚が強くなる可能性も
ありうるってことです
検証をしてみてください
ちなみに、ワンハンド・トップパームができない!って方は
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よろしくお願いいたします
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