「カードを混ぜさせろ!」←どうします?
2016年新春
あけましておめでとうございます
さて、新年らしく・・・
ってことに興味がない人間でして
毎日がエブリディなので(笑)
きちんとマジックについて
語っていこうと思います
マジックを演じていると、少なからずチャレンジしてくる
お客さんはいるものです
演者の力量次第で、どれくらい対応するのか・しないのか
対応の範囲を決めてしまっていいと思うのですが
まあ、できるだけ対応したいのは、マジシャンとしての
望みでしょうか
忘れてはいけないのは、リクエストに対して
「拒絶する」
という選択肢もあるということです
今回の内容に関しては、以前にも紹介している洋書である
「The Approach」という本に書かれているものです
さて、カードを切らせろと言われたらどうします?
簡単なラインとしては、コントロールする必要がないなら
切ってもらってもいいでしょう
既にコントロールしないといけない状況下なら難しいですよね
本ではどう言っているかと言えば、基本的に渡さない
ということです
理由は簡単で、いろいろとリスクがある、ってこと
渡せる時には渡していいでしょう
その際には
「では、30秒だけお休みをいただきます」
とでも言えば、その時間も笑になります
ただし、この時もリスクがあるわけです
それは「時間」
レストランマジックなどで、一番きつい縛りは時間です
お店にいられる時間内に、できるだけテーブルを回ってほしいのが
お店サイドの要求ですから
時間を奪われるのは、最大のリスクです
ですから、できるだけ無駄な時間が生まれる事は
しない方が安全です
もちろん、床にばらまくとか、料理に入るとか
そういったリスクもあります
カードをコントロールしないといけない状況の場合には?
覚えた人なら「いや、混ぜたら、忘れるでしょ!」とか言えば
笑ってくれるとは思います
これはどこかに書いたと思いますが僕自身はきっぱり断ります
「ダメです!なぜなら、当てられなくなるから!!」
とか
もちろんいい方は大切ですし、キャラクターとの兼ね合いで
言葉は選ばないといけないですよ
意見とその理由は常にセットで提示することが大事(笑)
それだけでも、納得してくれる人は多くなります
また、こっちが困ることをしたいだけの人なら、困ることを
明示すれば引っ込む可能性も上がります
チョットだけ、根本に踏み込みますね
なんで観客はそんなことを言ってくるのでしょう?
困らせたいから? それもあるでしょう
魔法を信じたい? そういった人もいます
1つ言えるのは、その人は「観客」であって「主役」では
ありません
なんでマジックの流れに、踏み込んでくるのでしょうか?
一言で言えば、
マジシャンがその場のイニシアチブを取れてないから
これに尽きるはず
その場のコントロール(カードってことじゃないですよ)
がきちんとできていれば、そういったことは
言われないはずです
もし言われても、適切にかわせます
コントロールもできてない、かわせもしないなら
ちょっと問題です
本に載っている言葉を使うなら
「そこでマジックをやっているのはあなたです
あなたが触ってほしくないものなら、触らせる必要はない」
ってこと
手順全体を考えて、その前段階で相手の手に触れるようにして
相手のストレスを抜く、ってことも大事ですが
そこまで考えて、手順は作るモノでしょ?
それができてない段階で、お客さんのことを考えられてないし
手順構成も良くないわけですし
あなたのパワーも足りないってこと
たった1つの正解、なんてないですよ
また正解を見つけても、それが常に当てはまるのか
って言ったら、そうでもない
レストランマジシャンにとって、マジックを演じることは
全体からしたら、大事ですがきわめて小さな部分です
観客とのパワーバランスや、相手の真剣度
こちらのコントロール度合い
お店の混み方や、次のテーブルまでの時間など
様々なファクターを判断したうえで
そのテーブルでのマジックを演じています
マジックができればマジシャンと言えるでしょうが
レストランマジシャンになるなら
もう少し、広範に頭を使う必要がありますので
頑張っていきましょう
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