アンケートに関して:見破ってやろうという人
ここ最近
テレビでマジシャンが取り上げられる
頻度は上がってきているとは
感じます
ただ、その取り上げられ方は
様々ですので
リアルの場にどのよう影響が
出るのかも、様々です
そんな中でいただいたご質問です
「最近テレビで、マジックのタネを見破ったらいくらもらえるとか
そういう番組が多いせいか破ってやろうとしてマジックを見る人が
多いように感じます。このような人たちにマジックを見せるときには
どうすればいいでしょうか。」
毎度のことなのですが、もちろん立場によっていろいろと取る手法が
ありますので、僕の考えは、そのうちの1つと考えていただきたいと
思います
さて、この言葉もよく言っていると思うのですが
「そういった人たち相手に、やんなきゃダメ?」
ってことです
特にアマチュアの方で、自分の思いだけでマジックできるのでしたら
不毛なフィールドで戦わないことですよ
それが互いのためです
マジックしたいのは、こちらの思い
相手がしたいのは、見破りたいだけで、マジックを楽しみたいわけでも
驚きたいわけでもありません
マジシャンをやり込めたい、という感情を満たしたい
という所なんじゃないですか?
まあ、ドMならそういった場に進んでいくっていうのも
悪くはないと思いますよ(笑)
もう1つの思いも、同様に理解しておいてほしいのですが
「見破られて困るのか?」ってことです
見破られたくないのは、マジシャンの思い
でも、種が見破れた!という感情を相手が持つことで
相手の思いを満たせ、そこに対価が発生したとすると
どうでしょうか?
なんだろう・・・なんか、飛車角落ちで負けてあげたら
相手がすげー喜んだ、的な?
つまりは、それもまた1つってことです
最初から見破れるようなことと、見破れないことをやってあげて
相手の感情を少し満たしてあげればいいんじゃないの?
ってことです
チャレンジに対し、チャレンジで返す必要は無く
こちらが大人になって負けてあげればいいだけ
まあ、仕事としては、マジシャンではなく
幇間に近くなってしまうと思いますが
そこに金銭的な移動があるなら、こちらとしても
十分に感情の落ち着けどころがあるってことです
僕自身としては、こんな所なんですよね
基本そういった人は相手にしない
「マジックは勝負ではないので、だったらマジックしませんよ」
って、はっきり言います
「こちらが意図的に負ければいいので、それでいいですか?」
とか
もちろん、角が立ちますが(笑)、自分自身としてあるためには
僕はこういったことを言いますかね
僕の信条である
「奇跡を欲さないものに、与える必要は無い」
を崩す気は一切ありません
一番効果的なのは、最初は少々強めに出て
わざと負けて「イヤー、お客さんはスゴイ!」とか言っておくと
いいんじゃないですか
まあ、マジシャンとしての仕事ではないですが
(ぜひ幇間スイッチを持っておくことをお勧めします)
さてさて、僕も最近のテレビを見ていて、どうかわすか
って考えなくはないのですよ
上記の手段意外に、手法がないものか・・・って
1つには、真正面から受けとめたようなふりして
きちんとエンターテイメントにできるのがいいなあ、って
思うわけです
某アンダーグランドの帝王であるマジシャンのK氏は
スリーシェルゲームのDVDも出しているくらい
お得意で、実際手順の最初に行うトリックのようです
そして、そのトリックで、きっちり相手を自分のペースに
持ち込めます
少なくとも、こういったモンテ系のトリックの1つや2つは
身に着けておくことは損にはならないはずです
コスチャ・キムラット氏のDVDを見ていて思ったのですが
どういった人相手に、どのくらいの時間で、きちんと現象を起こすか
それを表にしておくと非常に便利です
10秒で現象を、そして相手は2人なら?
1分で現象を、相手は20人、何します?
って感じ
少々挑んでくる人が4人、さて何する?
って感じです
それで終わりにするなら、一方的に勝ってもまだいいでしょう
続けるなら、ソフトランディングが必要かも
そんなことを考えながら、自分のトリックを増やしていくことは
自分の努力になるわけですから、そこをしないなら
単に怠惰ってことですよね?
もちろん、時間はかかりますが
ですので、基本的には、すでに述べたように
僕は、奇跡を欲さない人に与える必要は無いと思っていますので
お金を頂いている状況下でも、演じないという手を取ることは
十分にあります
ですので、お金を頂いてない場なら、いくらでも
「演じない」という手を取ってください
こちらが正直に話せば、相手も無理を言ったことを分かってくれるはず
その段階で、こちらが次善の策を示せば(モンテ系のトリックなど)
相手も十分に喜んでくれるはずです
演じようとするから苦しむのであって、演じなければ何も起こりませんので
こういった「防御」の手法と同時に「攻撃」の手法も
磨いていってくださいね
つまりは、自分のネタ数を増やし、相手の要求レベルを判断し
きちんと戦える範囲を広げるのです
そうですね・・・・
ふじいさんのスリーシェルも商品化されています
黒田さんのスリーシェルゲームのDVDもあります
カードなら、ダローやマイクスキナーの3カードモンテが
よく知られていると思います
他にも、ギャレットのスタンドアップモンテとか
もし上記に述べているトリックを1つも知らないなら
それは不勉強ってもの、相手の行動に困る前に
自分の足元をしっかり見ましょう
手品・マジック(趣味) ブログランキングへ