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レストランマジックを取り上げる:IBM東京リングにて

PAK86_hartworyoutenimotu1039500マジックの大きな団体として
SAMとIBMというものがあります
実際には、各地域にあるサークルが
SAMなりIBMなりに参加する
といった方がイメージの方が
ピンと来るとは思います。

僕はIBM東京リングのメンバーにも
なっているわけですが

まあ、このリングはあまり熱心にメンバーの増員を
行っておりませんので
ご興味ある方は、まずはマジックランドに、ってことなのですが

で、その例会で、レストランマジック題材に
会を開いてみようということになりまして
この研究所でも扱っている、ユージンさんの
「Secret of Restaurant Magic」
を取りあげることとなりました

このノート、たった30ページ程度の薄い冊子です
でも、その内容を少し掘り下げてみるだけで
かなりの時間を必要とすることがわかりました

限られた時間内で、何を取り上げて、聞いてくれている人に
何かを与えることができるようにするには、かなり状況の限定を
する必要があるのかな?と

そして、もう1つ
トンさん(マジックランドのご主人)にも言われたことなのですが
これは英文の訳出をする際には、常に悩むことでもあるのですが
その当時の時代背景などが非常に重要になってくるのです

その文章が書かれた時の経済情勢、ニュース、書いた人の状況などなど
そういったことがあるからこそ、その文章が生まれたわけで

結局文学の解釈などと、全く同じ作業をしないと
正確な理解などはできないのです
たかだかレストランマジックについて書かれた文章でも

僕としては、最大公約数的な知識を捕まえてくれるだけでも
十分にプラスである、と思っているのですが
できるだけきちんと本の内容を理解しようとすると
その本の「外側」のことこそ、理解していないといけない

という、なんだか、ちょっとしたパラドキシカルな状態になって
しまうわけです

まあ、その時代の状況を100%理解することはできないので
逆にその文章から、時代をうっすら見る、ということも
できるはずですし、想像力を働かせてもいいのかな?と

僕にとっても、いろいろと発見の多い会となりました

間もなくユージンバーガー氏が来日するわけで
このタイミングで再度この本を読みなおす機会を与えてくれた
IBMの例会、およびそのアイデアを発案してくれた
マジシャンの堀内大助氏には感謝いたします

このノートを読んだ方にはお分かりと思いますが
ユージン氏は
人間としてお客さんに接しなさい
と言ってくれていると思います

目の前の観客にマジックができて楽しいことが
観客に伝わるようにしなさい
、と
まさに、心を伝える感じですね

トンさんは、あまりディープに人と人で深入りしない方が
マジシャンとしてはいいのでは?
とサジェスチョンをくれたのですが、なんでユージン氏がこのような文章を
残したのか?と考えると・・・

いかにマジックだけで観客と会話しているホッピングのマジシャンが
多かったか、ということだと思うんです
今から30年くらい前のノートですが、もし全く進化していないような
マジックをしているのでしたら、まずは先人の知恵を
学んでみてはいかがです?

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