マジックはエンターテイメント?
先日読み終わったのですが
ラーメンズの小林賢太郎氏の著書
「僕がコントや
演劇のために
考えていること」
なんか、感じる所ありすぎて
何と言っていいのか分かりません
感覚としては桁違いに真面目でストイックなんだなあ
という事ですね
お笑いをされる方には、そういったタイプの方が多いような
イメージを持ち合わせていますが、小林賢太郎さんは
また、別格にストイックというか
そして、マジックの世界だと知っている方も多いのですが
このかた、マジックも相当の腕
本の中でも書かれていますが、デパートのディーラーも
やっていたくらいですので
コントもでき、演劇もイケて、絵も描けて
そんな人がマジックしたら、とんでもなく効果的に
使えるんだろうなあって
で、この本を読んで思ったのは・・・
マジシャンとエンターティナーって違うんじゃないの?
ってことでした
コレ、以前にも誰かに言われたような気がしたのですが
マジシャンって、英語でつづると
Magician
この語尾の部分、これって、エステティシャンとかミュージシャンとか
と同じですよね
これってある種専門分野を持っていて、その中でのプロフェッショナル
的な意味合いがあると思うんです
何でしょう、日本語のイメージだと「職人」的な?
何かに長けている人で、それには長い時間の修練が必要
そんなイメージ
でも、賢太郎さんの本を読んでいると、エンターティナーってもっと
広範なスキルが必要なんじゃないかな?って思うんです
ベン図で言えば、エンターティナーはかなり大きな範囲を持って
いますが、マジシャンはその一部に入っているようなもの
エンターティナーは一流のマジシャンである必要はないので
もちろん、マジシャンの分野全てを包含しておく必要は
無いわけです
たまにいません
「僕はエンターティナーだから」
みたいなことを、安易に発するマジシャンの方
まあ、止めやしないのですが
賢太郎さんの本を読んで、そういった方を見ると
まあ、ため息しか出ないと思うんです
なんだろう・・・
エンターティナーを甘く見過ぎていますよね
本の中の章で、マジシャンとしても
ズンズン来てしまうものもあります
・身なりを整える
・「オリジナルを生み出す」ことから逃げない
・うちはうち、よそはよそ
などなど
気軽にエンターティナーなんて言ってしまう人は
見た目の奇異さに気づいてなかったり
買った物をそのまま演じてドヤ顔したりとか
いつも誰かと競っているような発言したり
まあ・・・近づきたくはないなあ
なんて思うわけです
決してマジシャンがエンターティナーになれない
わけではなくって、もっと広範な知識と経験を持ってないと
なれないように思えるし
自分はマジシャンだからと理解して、行動の範囲を
決めておくのももいいと思います
自分はマジシャンだけど、エンターティナーになりたいなあ
という人は、他人の力を借りればいいわけです
「Unreal」のジョシュアジェイがケン・ウェーバーの
力を借りたように
まず、マジシャンはあまりマジックに対して幻想を抱かない方が
いいと思うんですよ
マジックのパワーには、いろいろと限界がある
それを超えて、エンターティナーになりたいのなら
まずは限界を知っておくこと
その限界の中で最大を目指すもよし
限界を超えて、活動していきたい!って言うのもよし
互いにスタイルを認めつつ、ってことで
もっと大人にマジックを楽しみ、マジックを演じていけると
いいような気がします
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