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一番金になるマジックは?

st470-2プロマジシャンにとって
マジックを演じる理由の
根底には
「生きるため」
という部分が、確実に
存在します

インターネット上で
このギミックがどうの
とか、どの現象が
凄いと思いましたか?

なんて書かれているのを見ていると
「平和な所でマジックをやっているなあ・・」
って思うわけです

それが良い悪い、ではなく
スタンスが確実に異なっている、ということです

このサイトでは、少なからずマジックをお金に変えていきたい方を
ターゲットにしているわけですが、恐らく一番お金に換えやすい
そんなマジックをご紹介しておきます

それは・・・

お客さんとは絡まないマジックです
簡潔に言ってしまえば、サイレントのマジックと言えるでしょう

クロースアップのマジシャンである僕がこんな事を言ってしまうのは
ちょっと申し訳ない気もするのですが、真実ですからしょうがないです

シンプルに考えますが
マジックをしてお金を頂きます
この時に、できるだけお金の量を多くするには
2つの方法があると思います

1つは少数の人を相手にしても、単価を上げる事
もう1つは、大人数を相手にすること

です

イリュージョンを行うような人数を相手にした方が
そりゃ金額を要求しやすいですが、もう少しよくある状況で
考えてみましょう

例えばレストランで3時間、ホッピングをするよりも
50人~100人程度の結婚式の余興
などの方が、いろいろな意味で収入が良いはずです

もちろん、いろいろなファクターがありますが
1つに、大人数を相手にしているから、という部分はあると思います

ですので
もしマジシャンとして生きていきたいなら
上記のキャパ程度、つまり2,30人~100人程度を相手にした
マジックをできるようになっておくことが大切です。

なぜなら、そういった場で演じることが多いからです。

もちろん、そういった場で演じられるように
イリュージョンを手に入れてもいいでしょう
ボーリングボールが出て、テーブルが浮き、紙フブキを散らして終る
そんなのでもいいんです

でも、その設備投資ができないORする前に
大人数を相手にできる、観客と絡まないマジックを
十分に身につけておくと
少なくとも、生きるのに苦労はしないはずです

あ、ちなみに、これくらいの人数なら
ポーカーサイズのカードでも十分に見えますので
マテリアルを無理に大きくする必要はないと思います

それ以上に大切なのが
観客と絡まないこと
だと思います

クロースアップを演じる僕としては、観客との意思疎通を
しながらマジックを進めるのは、当たり前の事なのですが・・・
この当たり前が通用しないのが、リアルの場です。

生きるためのマジックとして
優先的に身につけておくべきものは
汎用性があるもの
です

つまり、どんな状況でも、クライアントに要求された時間
マジックを提供できるということが非常に大切です

大人をステージに上げて手伝ってもらおうと思ったら
子供ばかりだった
逆に大人ばかりで子供がいない
観客との距離がかなりある、場合によっては物理的に
ステージにはあがってもらえない
横の角度がキツイ、など

こういった状況下で、観客と絡んで演じるマジックを
通常のレパートリーに取り入れていると、正直行き詰ります

できるだけ、観客のボランティアを使わない、そんなトリックで
30分とかの手順を組んでおく方が安全なのです
そういった手順なら、どんな状況でも問題なく演じることができるからです

じゃあ、だからと言って、ずっと4つ玉やっていますとか
ずっとカードマニュピレーションやっています
ってできないしょ?

横の角度がどうなのか、そこもわからないのですから

ステージの広さも分からないのだから、でかいテーブルに
がっつりセットもできない
観客との距離も分からないから、ジャリで引いてくるような
がっつりのプロダクションもきついわけです
最後の片づけも自分でやらないといけないので、むやみやたらに
カードやフラワーとかを散らかすと、回収できなくって
コストばっかりかさんでしまう

こういった事を全て考えて手順を組むべきなのです
逆にこういった事をクリアできるような手順を1つでいいから
持っておくと、それはすぐさまお金に変えていけます

オリジナリティより、インパクトより、スタイリッシュさより
大切にすべき点があるわけです

ですので、営業プロのマジシャンたちは、営業手順をあまり
見られたくはない、と考えます
だって、一番お金になるトリックを演じているから

僕は若いころに、サポートとして複数のマジシャンのお手伝いを
したことがあるので、これは非常に参考になりました

箇条書きにしてみると
・動物、裸火は使わない
・観客のお手伝いを必要としない
・角度に強い
・終わった後に散らかっていない
・セットが楽
・演技に広いスペースを必要としない

こういった物が最もお金に換えやすいわけです

プラス、構成を考えると、1つのネタが3分から5分くらい
これらを組み合わせて、全体の手順にしておきます
手順をこういったユニットにしておくと、時間を延ばす・縮めるが簡単に
できます

などなどと考えていくと
1つにはサイレントのマニュピレーションという手があるでしょう
ただ、これは非常に年季のいるマジックです

このタイプの演技で、5分も人をひきつけるのは、かなり大変でしょうが
方法の1つではありますし、こういったマニュピレーションを見たら
マジックを見た感覚が高くはなります

また1つには、簡単に言えばストーリーに沿ったトリック
という手があります

例えば、最近では演じる人の少なくなったチャイニーズ・スティック
和名は「縁の糸」って感じ?
これをセリフに合わせて演じる、なんてことも可能です

相手に手渡せない道具だからこそ、演者だけで行うのです
その際に、一人語りで行うわけです

これは考えると、いろいろとできるとは思います

例えば、最初はしゃべりつつリンキングリングを演じ
途中から曲をかけてサイレントへ、とか

他にも、「観客と一緒に」的なものもいいでしょう
クラシックなトリックも、観客と一緒に、的なプレゼンテーションは
面白いと思います

それでも観客との絡みのあるマジックを0にするのは
難しいでしょう
メンタルマジックなんて、確実に観客の選択が必要に
なってきますので

まあ、そういった状況でも、例えば大きな声でストップを
かけてもらうとかは可能だと思います
距離があっても、これくらいはできるでしょう

こんな視点で改めてマジックを見直し、選んでみてはどうでしょう?
そして、マジックに古いも新しいもありません
誰もが忘れてしまっているからこそ、古いマジックが目新しく
見えることがあります

そういった視点があったおかげか、僕はサロンくらいまでのマジックなら
なんとかこなせてこれましたし、だから今生きていられる
というのもあります

四谷にある某マジックバーに出ていた時には、ステージに立っていましたし
約30分の演技がA4サイズのアタッシュケースに入るくらいの
分量でこなせていました。

この動きの軽さもまた、プロフェッショナリズムだと思っています

だって、仕事場の状況が見えないことが多いわけですから
そこにバカでっかい鞄でいけないでしょ?

しかも、大抵のお店ってバックヤードが狭いのが普通ですので
むやみに大きな荷物をもって行くのは、迷惑なんですよ、基本

ま、その辺はまたあとで

言葉は汚いですが、プロになりたいなら「金になるマジック」を
早めに、数多く身につけてブラッシュアップしていくことをお勧めします


 
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