マジシャンの得意技? ミスディレクション
「ミスディレクション」
というと、何か・・・
あらゆるテクニックを隠せると
思っている幸せな方々も
多いようです
それこそ、誰かに
ミスディレクション
されていません?(笑)
そんなに万能なものではないですよ、ミスディレクションって
もちろん効果的なものですが、使い方があるんです
これは僕の考え方ではなく、スリービングの我が師ギャリ―・カーツ
から学んだものです
それは、テクニックを完璧にするのは当たり前だけど
それを隠すためのミスディレクションやオフビートを複数かけていく
ということ
これは、彼のノートである
「リーディング・ウィズ・ユア・ヘッド」
に書かれています
で、ここからは、僕の考えも含まれていることですが
では影の仕事を隠しておくために使えるものって、何?ってことですね
3つあって
・ミスディレクション
・オフビート
・カバー
です
ミスディレクションに関しては、すでに説明しています
参照 ⇒ 「ミスディレクションって?」
非常に強力な方法ですが、過剰に使いすぎなんです
だから、浮いて見えたりするんです
例えばマジックバーなどで演じる際に、ポケットからのロードや
ポケットへの処理で、思いっきり左右に体を振る人いません?
「お前はでんでん太鼓か!」
って突っ込みたくなるくらい、左右に体を回転させるマジシャン
あれ、酔っていると、お客さんはつられるんですよ
動くものを追ったり、あまり頭が使えなくって
考えられなくなるから
でも、冷静だと、まったく効かなくなることがあります
だからバーなどでの演技になれていると、ショースタイルに対応できなく
なってしまうんです
ショーでの観客は、みんな鶴翼で視界を保ったままだから
これがバーマジシャンの人がショースタイルですべってしまう
理由の1つです
ミスディレクションは、人の意識を動かす技なので
抵抗しようと思うと、できてしまいます
そこで、抵抗できない技?があって、それがオフビート
これは「相手の集中を切ってしまう」技
と言えるでしょう
つまり、ミスディレクションは注意を動かし
オフビートは注意そのものを無くす
簡単な例としては、現象が起こった瞬間です
その瞬間、相手は驚いて、視野は狭まり記憶は止まります
この時にいろいろな仕事をすると、相手は記憶にも無いので
後で考えても全く糸口がないわけです
ですから、このオフビートをいかに作るのかは
非常に重要です
NLPなどを学んでいるなら、ミラーリングで相手を
リラックス状態にするという手も使えます
これは、相手がマジシャンの事を見ていたり、現象を見ているほど
かかりやすいもので、ミスディレクションよりも人数や場の広さに
影響を受けないものです
この両方を上手く組み合わせ使うのが
本当のマジシャンでしょうね
そして、最後の1つカバー
これは簡単「見えなくする」ということ
後ろを向いて行う、テーブルの下でおこなうなど
本当に見えないので、何をやったのか分からないというもの
例えば、トップチェンジとかは正面から見ていたら
丸わかりな事もありますが
右利きの人なら、右に体をむけたまま行うと
正面からは左手がカバーになって、ほとんど見えません
こういう事
ミスディレクションに関しては、ある程度知っている人が多いですが
その他2つに関しては、知らなかったり
またはきちんと学んでいなかったり
Youtubeで動画だけ見て学んでいるような人には
まず分からないテクニックと言えるでしょう
だって、カメラのレンズを欺くのではなく
相手の記憶をコントロールする技ですから
リアルの場で痛い目みながらでないと、身につけられない技術です
そして、そのマジシャンが意識的に使っているのか
感覚で使っているのか、そういった部分も
動画からだけでは分かりませんので、レクチャーのDVDや
ライブのレクチャーなどで学ぶ以外ないのです
まずはマジックハウスに売っている
「Leading with Your Head」を手に入れて
勉強するところからなんじゃないですかね?
僕自身、どんなに指先のテクニックが上手い人を見ても
人の視線・思考・感情をコントロールできていないと思えるマジシャンは
これっぽちも怖くないです
逆に、たとえ地方で活躍し名も知らないマジシャンであっても
こういったスキルレベルが尋常ではなく高い人がいます
僕はこういったマジシャンに出会うことが楽しみで
色々な所へ遊びに行くことがあるんです
綺麗に騙してほしいんです、その大変さが分かっているから
僕にマジックをする際には、写真の猫のように
「えっ??」
という顔をさせてくれるくらいの心理的テクニックを
かけてきてくださいね
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