フォーカスの位置 焦点はどこに集めるべきなのか・・・
先日のLukasのレクチャーの際に
ユ・ホジンとのコンテストでの関係や、彼のアクトに関して
言っていました
テクニックレベルでも構成でも、現象でも負けはしない
でも、1つ違う所に気がついた・・・
自分の演技(Lukas)を見た人は、感嘆する
でもホジンの演技を見た人は、感動をして涙を流す
あれだけのテクニックを持っているマジシャンがいうからこそ
重みのある発言だと思いました
大抵、マジシャンは「自分のテクニック」や「自分の現象」に対して
フォーカスを当てている
これは、別に間違いだとは思わない
何をするのか、どんな現象なのか、もちろん
これは意識をはらわなければいけないことだと思う
でもそれは、マジシャンの手にフォーカスが当たっている感じがする
そこにマジシャンの姿はない
現象またはテクニックそのものもがあるだけ
手先や指先だけが見えている感じなっている
それでももちろんマジックにはなるし、むしろ僕は
その道を意識して進んでいるつもり
僕はコレでいいけど、みんなはいいの?
ホジンのように相手を感動させるようなマジシャンになりたいのでは?
だとすれば、フォーカスを結ぶ点が絶対的にずれている
フォーカスを結ぶのは「観客の頭の中、または心のスクリーン」
でなければいけないはず
つまり、演者の手だけを見たら、少々ぼけていたとしても
適切なレンズを通しスクリーンに映った際には
綺麗な像が結ばれているのが正しいはず
ホジンは、彼が何をしたのか、ではなく、彼の演技を見ることで、見た人の
様々な感情を揺り動かすようになっている
Lukasもこれを言っていた
観客は、幼いころ見た本物の魔法使いが
今、本当に目の前に現れて、その感動を思い出したのだ、と
もちろん、このレベルへ到達しようとすれば
必然的にテクニックレベルは高いものになる
その段階でおぼつかないマジシャンが
感動を与えようとしても、そりゃ無理だわ・・
正直、相手の頭の中にフォーカスを合わせようとすることは難しいけれども
それを意識して演じている先輩たちも、かなり少ない気がする
若輩者がいうのもなんですが
人生の先輩たちでマジックを生業にしているしている人らも多い中
どこにも像を結べていないマジックを見かけることも多いように感じる
自分の指先を見て、そこにフォーカスを結んでいる先輩たちを見たら
もちろんそういった後輩たちしか生まれてこない
でも、これをクリアしないと、相手の頭や心で像を結べることのできる
マジシャンも生まれてこないと思う
これはマジックを追求していけばどうにかなることなのか
意識的に違う分野の事柄を学んだ方がいいのか・・?
僕自身は後者だと思っています
人の心がどのように動くものなのか、そういったものを
意識的に学んでいくべきかと
今度、マジシャンの演技を見たら、どこに像を結んでいるか
是非感じてみてください
手品・マジック(趣味) ブログランキングへ