ホテル療養における知っておいた方がいい点
現在、無事に療養のホテルより退所をしたのですが
ホテル療養に関して、あらかじめ知っておいた方がいいことや
療養側でないと、感じられないことなどがたくさんあると思いましたので
今回の記事にまとめておきます。
ただ、宿泊先のホテルによってもかなり違うでしょうし
タイミングによっても状況は異なると思われます。
とはいえ、周りに新型コロナにかかり、自宅療養やホテル療養を
した人がいるとのいないのでは、事前準備度の度合い等
かなり違ってくると思いますので、参考になる部分はあると思います。
僕自身、家族が経験者から聞き及んでいたことなどを
ホテル療養時に活用はしております。
小さなことかもしれないのですが、ホテルの部屋の中で一人
1週間近く、体調が悪いまま、様々な不自由を受け入れつつ
過ごしていくって、結構大きなストレスがかかることになるはずです。
そのストレスの軽減は、あらかじめ知って準備しておく
ということだけでも可能ですし、ホテル療養していた身として
あまり長時間いるべき場所でもないと思います。
では、小さなことかもしれませんが
あなたの体調が少しでも早く回復する手助けになる情報を。
荷物の容器
当たり前のことなのですが、ホテルなどに入る時が一番体調が
すぐれない状態のはずです。
単に無症状での隔離、というのでしたら、何ら問題はありません。
でも、体調が悪い中で準備するのは、かなりのハードな作業です。
しかも、ホテル療養が決まった次の日には
車が迎えに来てくれるはずですので
外に出られない身としては、何も物が買えずに
ホテルに入ったという方も多いのではないでしょうか?
僕自身、キャリーケースは自宅ではなく事務所にすべて置いてあったので
荷物をまとめるバッグ・ケースが無かったです。
そのため手提げの形状の袋をいくつも準備し
両手に抱えて入所するということをしました。
正直面倒でしたね。
ですので、体調が悪くても引いていける位のサイズのキャリーが
ベターだと思います。それなりに重たいものも持っていく可能性が大なので
袋が分散する、手持ちしないといけない、両手がふさがる
というのは結構な苦労になります。
服装に関して
ホテル入所できる条件の一つに、自分のことは自分でできるか
みたいなことがあります。例えば、お風呂に一人で入れるかとか
ご飯取りに行けるかとか、洗濯できるか、とかです。
まあ、大抵の方は問題ないと思います
そういったこともあり、ホテル療養期間中下着とか洗濯する
などと言ったこともあり得ます。
平均的に1週間程度の療養期間になるので、可能性はあるのですが
個人的には、そんなことをしているなら
ゆっくりしていたらどうですか?と思っております。
あらかじめある程度ぼろい物を持っていく、着つぶす覚悟にする
所詮人にも合わないので、同じ服着ていればいい
位でいいのではないでしょうか。
僕は何日間になるか分からない療養期間でしたが
(ありがたいことに、最短予定の時間で出てこられました)
下着など3枚だけで、ある程度着たら捨てていきました。
コロナの症状が出ている間に着ていたものですし
大量に汗などもかいているので、家に持って帰っても嫌われるし
最初から捨ててくるつもりでした。
これは、ホテル内でずっと来ていたスエットも最後には
捨ててくるという判断を最初からしておきました。
おかげで一時的に、家の服が10%程度減るという状況になっています。
個人的に、無症状の方で服を捨てるのが忍びない方以外は
持って行ったものはディスポーズを基本に考えた方が
諸々と安全だと思います。
あと、夏でも長袖は持って行った方がいいです。
上からざっと着るプルオーバーみたいなものでもいいと思いますので
長袖のスエットなどは1セットあった方がいいでしょう。
意外にホテルの中が涼しいとかありえますし、また急に夜中
寒気を感じるなんてこともあり得るので。
飲み物に関して
もちろんホテルですし、食事も出ますので飲み物も手に入ります。
とはいえ、ある種の閉鎖空間の中に長時間いるので
楽できる部分は楽しておくように知っておいてください。
少なくとも、僕の宿泊していたホテルでは、食事と一緒にでる飲み物は水とお茶
ホテルのアメニティなどでインスタントコーヒーとかお茶がありました。
この辺は、ビジネスホテルなどの部屋を想像していただければ
間違わないと思います。
僕の症状の問題もあるのかもしれませんが、一度にたくさんの水を飲めず
でも、水分補給はかなりまめに必要な感じになっていました
なので、水は非常に大事になってきます。
最近では水道水を飲むことに抵抗のある方も多いと思うので
食事の際の水以外に、あらかじめ2Lのペットなどで持ち込んでおくと
いいかもしれません。
僕のホテルでは食事の場所に、ある意味無造作に
お水も置きっぱなしな感じだったので
いくら持って行ってもだ丈夫だと思いますが
一応、お食事の際に1本、みたいにアナウンスされていたので。
そして、これもホテルごとの差があるかもしれませんが
甘い飲み物が全くなかったです。
自販機も見かけなかったですし。
そして、案外これがきついです。
スポーツドリンクを持って行ってもいいと思いますが
どうもコロナにかかった人のあるある的な事柄として
「カルピスウォーターが飲みたくなる」みたいなものが
あるようです。
個人的にも、カルピスウォーターを持ち込んでおくのは賛成で
お弁当も飽きるでしょうし、味覚の障害も出てくる可能性があります。
その際も、結構甘みを感じる部分は生き残ってくれたので(個人的には)
500ミリとかのペットでいいので、甘い液体が2本くらいあると意外に救われます。
水分補給とエネルギー補給につながります。
もちろん、スポーツドリンクもアリです。
ただ、この辺の水分を取り過ぎると、塩分量が少なくなるので
いわゆる経口補水液とかもあるといいのかもしれません。
途中持ち込みに関して
これはどこの施設でも同じだと思うのですが、例えば途中で家族が
ホテルに持ってきたとしても、受け渡しできません。
また、入所している人が勝手に物を購入するのもできません。
基本的には
「最初に持ち込んだもののみで生きていく」
ということがベースです
なので最初の準備は非常に需要なことになってきます。
医薬品に関しては、医療のスタッフがいますので
カロナールとか飲み続けて無くなった場合には
伝えればどうにかなるでしょう。
また、一部の市販薬などに関しても、適切な流れでオーダーすると
購入は可能になってきます。ですので、医薬品に関しては
大きな問題はないと思いますが、いつも飲んでいる薬などは忘れずに
最初から持ち込みましょう。
同様に、日々のちょっとした物を忘れた、ということがあり得ます。
多いのはスマホの充電機だそうです。
もちろん、手に入りませんので、ご注意ください。
僕はPCも持ち込みましたし、書籍も持ち込んでいきました。
途中で完全回復するつもりだったのですが
全くそんな余裕もない状態でした。
(前の記事は、思いっきり頭痛がある中、頑張って書いているものです)
人によっては病院治療と勘違いしている方もいるみたいで
お見舞いの果物でも持っていったら、という人などもいますが
一切受け取れませんのでご注意ください。
隔離をしておくことがある種の目的ですので
(基本的に一切の治療・診断などは行われません)
よっぽどこちらの体調が悪くなり、適切な所にリクエストして初めて
診てもらえたり、可能なら入院に切り替えてくれるようになります。
(もちろん、優先的に入院に、という甘い考えは捨てておきましょう)
こういったことからも、初期状態として、実は色々と持って行った方が
ストレスもかからず、ホテル生活できます。
ですので、個人的な意見も含めて、持ち込んでみてはいかが?な物としては
カルピスウォーターはお伝えした通り、あとコンビニなどで売っている
カットフルーツ。最近は比較的日持ちすると思います。
あとは、果物入りのヨーグルトとか。
また、ゼリー系の食事代わりになる飲料もあるといいでしょう。
実は何でもいいわけではないというのがあるのですが、この辺は
ある意味で賭けになってきてしまうかもです。
プラス「塩味」のある食べものなどを持ち込めるといいと思います。
甘い物より、しょっぱい物を欲するタイミングも来ます。
スナックのようなものでいいのか分かりませんが、あまり口の水分が
持っていかれるのは、得策ではない気も。
あと、カロリーメイト的な、スティックタイプの栄養補助食品ですね。
正直お弁当を食べる気もなくなった際に、これで救われた部分はあります。
お弁当替わりということで、カップスープ的なものがあってもいいでしょう。
ただ、必要になるカトラリーなども準備しておいた方がいいでしょう。
食事に関して
食事に関しては、3食お弁当になります。
たまたまだと思いますが、僕の所は「一蘭」のカップラーメンが
置かれていたタイミングがありました。
(もちろん、選択はできました)
さて、お弁当なのですが、これは前回の記事にも書いた通りです。
いわゆる一般的なお弁当なので、これが3食きっちり出てくれるのは
ありがたい限りです。
無症状の陽性者の方にとっては、あまり問題のあるものではないと思うのですが
おそらくそれなりの症状が出ている人間にとっては、大量すぎるお弁当
だったと思います。
おかずの容器とご飯の容器ときっちり分かれているもので
普通にしていても、これ女性は食べきれないかも?くらいの
結構たっぷりの分量でした。
大して動かないで、8時半12時6時にこのお弁当3回を
何の躊躇もなく食べられるほどの健常な状態ではなかったですね。
頑張ってご飯は食べようなどと、結構気合入れて摂取してました。
それに病人対応しているおかずか?という点も。
1回結構しっかりしたカレーが出た際に、そのバラエティに
嬉しくもあったのですが、これでいいのか?という部分も。
もちろん、リクエストしたらもう少し量を減らすとか
食べやすいうどんをみたいなことは可能のようです。
ホテル療養中ほんと、ご飯が食べられずにそこが精神的な負担にも
なっていたので、リクエスト可能なら
しておいた方がいいかもしれません。
なので、最初からある程度ゼリー飲料みたいなものを
多めに持ち込んでおいてもいいでしょう。
僕も2個だけあったので、それは非常に救われた所があります。
まっとうに考えて、同じ所のお弁当を食べ続ければ
そりゃあ飽きも来るでしょうし、ただでさえおいしく感じられない
(味覚、嗅覚が飛んでしまっている可能性があるわけですから)
可能性が高いので、食に対しての選択肢は少々持っておいて損はありません。
味覚に関して
これは個人差が出ることなので、参考位に。
僕も味覚障害、嗅覚障害出ています。ただ、ありがたいことに
0ではないので匂いも感じれば、味も感じます。
とはいっても、今まで味の仕方が全く異なっている感じがあります。
まず、これは喉の問題なのですが、どうもチョコレートなどが
喉にしみるようになりました。
炎症が収まったら問題なくなるのかもしれませんが
ポリフェノールなどそういった成分があるものは
のどに来るようになるかもしれません。
味覚なのですが、上記のチョコなどとも関連してくると思いますが
渋いものがちょっと辛くなりました。
ほうじ茶、コーヒーなど、今までは何にも気にせずに飲めましたが
渋みとかが妙に舌や喉に引っかかり、あまりたくさん飲みたいとは
思わなくなりました。
甘いものは、甘いなりに感じるのですが
おそらくいつもの6割程度なのではないか、という体感です。
水分は水でいいのですが、あまりにもホテル期間で水を飲み過ぎて
少々嫌気が出ている所もあり、たぶん麦茶あたりが
妥当な所になるんだろうなあ、と思っております。
水分補給は大事ですので、実はバリエーションがあった方が
いいと思います。お茶でも緑茶と紅茶では、意外に体に対しての
反応が違ったりなので、比較的たくさん飲めるものを見つけるのも
大事かもしれません。
この味覚変化で、ゼリー飲料の1つを飲んだ際に「マズっ!」と感じるほどにも
なっているタイミングがありました。
一番メジャーな味のものは大丈夫だったのですが、それではないのを飲んだら
妙にまずく感じました。
ですので、実はあらかじめ買っておいたものに対しての味の好みが
変わっていく可能性がありますので、ご注意ください。
変化・回復に関してですが、結構急に変化します。
昨日まであまり感じなかった匂いに、ふと気づけたり
妙に鋭敏な感じだったのが、妥当なレベルになっていたり。
ただ、戻ったからと言ってそれで治ったというより
緩やかに波を描きつつ、元のレベルに近づく
という感じです。
ぜひ気長に回復を待ってみてください。
退所の流れに関して
ホテル療養・自宅療養どちらも同様ですが、発症後10日を過ぎ
快方傾向にある場合には、療養解除となります。
発症後の保健所からの連絡の後、最初に電話対応してくれた
医療関係の方がこの日程的な部分を真っ先に教えてくれた
感じがあったのですが、そういったことからも
「10日じっとしてて」が重要な部分なのかなと。
でホテル療養のしおりみたいなものが、ホテルで渡されているので
そこを読んだ限り前日に退所の知らせがあります、と。
とはいえ、自分の状態で退所できるのか、まったく判断基準(客観的な)
が無いわけですよ。
ホテルから最短で出られるのか、すごく不安になりながら
療養の日々を過ごしていました。
なので、20日(退所予定日前日)に自分から電話をかけて
確認をとりました。
僕個人としては、毎日8時くらいにホテルの電話で体調確認
されているので、そこで何か言われるかも
と思っていたら全くのスルーだったので、余計に退所まで伸びたのか?
などと思って、朝ご飯どころの問題ではなくなってしまいました。
僕は、比較的早い時間に向こうから
「あすに退所ですので、荷物の整理などをお願いしますね。
細かな時間に関しては各施設から担当が連絡します」
みたいなことがあると思っていたもので。
で、電話をかけて問い合わせてみたら(神奈川県の療養サポートの所)
まず退所に対しての連絡は特段しないとのこと
なぜならすでにお分かりのはずなので、ということのようです。
(最初の段階で伝えられている、療養終了日は比較的かっちり守られるようです)
もし療養延長になる場合に、その旨がつたえられるようにはなっている
とのことでした。
つまり、何の連絡もなければ、出ていく準備(療養終了)を
進めていくというのが基本のようです。
その後、改めて医療担当の所から明日が退所であること
今までで一部パルスの値が低いので、今もう1度計っていただけます?
などと言うことをして
無事に最短の長さで退所になったことを納得。
では実際に何時に?ってことに関しては施設から、ということで
また待つ時間になったのですが、電話は結構あとになってきて
なんだかんだと情報が全て集まったのは
前日の午後って感じだったかと。
これ、まだまだ病み上がりの人に、翌日の退所の準備を
スムーズにさせるには、ちょっとシステマティックではないなあ
と感じます。
退所可能なのかどうかさえ、ギリギリで分かるって感じですし。
もう少し前の段階から
「この分なら、○○日が退所の日になりそうなので、お大事に」
位の心の準備はさせていいんじゃないかなあ、と。
神奈川県だと、日々の体温・パルスのチェックをラインで行っています。
さらに、ホテルだと、1日2回は連絡が入ります。
(名前を答えるのですが、血中の酸素濃度が下がると、言えなくなるようです)
プラス体調によっては、ホテルの医療スタッフからも追加の確認など
ありますので、情報を伝えるタイミングは色々とあると思うんですよね。
療養後のチェック
ホテルからの退所は、連絡が来たら部屋から出て
適切に外に出ていく位。
最後に検査などはありません、想像以上にさらっとしています。
1点不安だったのは、療養期間中神奈川県のサポートとして
毎朝ラインでの体温とパルスオキシメーターの数値チェックがありました。
これが今後も続くのか?ってことです。
退所して1週間くらいは状態を追いかけるために
数値をずっと連絡させる位は理解できるので
もしそうなら面倒だけどやりましょうかね・・
と思っていたのですが、退所翌日にはピタッと来なくなりました。
システム的に、きちんと11日で外すようにできているのか?
だとしたら、それはそれでしっかりしているのですが
もう少し、こっち側に寄り添ってみたら?とも。
療養終了ならその際に
「療養お疲れさまでした」
位の文面流したら?と思いますし。
「今後も、体調に関してのご質問をさせていただく場合もありますが
変化を感じた際には○○にお気軽にご連絡ください。」
とか、布石を打っておけばいいのにって。
療養終了後、だんだんと体調が回復していくことになるのですが
療養中のことも考えてみると、直線的によくなる感じでも
無いと思うので、少し気長に見ておく必要はあるでしょう。
変に過剰に反応したりせず、体を休めるということを
最重要で置いて、急変したら速やかに連絡がいいのでしょう。
また、自宅でもホテルでも長らく療養していると
想像以上に筋力などが落ちていますので
日々の運動なども少し心がけてみると、回復が早かったり
何かあっても悪くなる確率が下がると思います。
僕は多少体調のいい時に、ホテルの部屋の中を
5分間うろつくとか、ラジオ体操をやってみるなどと
してみました。
(すぐに息が上がってしまいましたが)
療養終了しましたが、心身ともに健康に戻ったのか、となると
まあそうは言い切れませんので、少なくともここから
1週間~2週間程度の余裕を見つつm普通に過ごせるくらいには
していきたいと思っておりますし
二度とかからないように、注意もしていきたいと思います。
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