一瞬でマジック！ クイックトリック６選
マジックのトリックを分類する方法はいくつもあると思います。
ステージやクロースアップなどとサイズ感で分けたり
現象で分けてみたりなど
そして、特にクロースアップ分野で使われる
表現として
「クイック・トリック」
という物があります
これはその名の通り、一瞬で終わるような
そんなトリックの総称になります
例えばホッピングでのレストランやバーなどの場合
お客様の所にいることのできる時間が少ないために
１手順が短くなります
その中で、クイックな手順をいくつか演じることで
沢山見た満足感も同時に得てもらおう、という感じで
クイックなトリックが重宝することもあります
また、お酒を飲まれている方にとっては
長い手続きを記憶しているのは、難しくなります
しかも、時間的に深くなれば、さらに難しく
そこでクイックなトリックを演じることで楽しんでもらう
というのもあるでしょう
クイックなトリックの特徴としては
手続きが短く、不思議が起こるまで時間がかからず
ビジュアルなトリック
というものになってくると思います
先日ある状況下において、クイックトリックが
効果を発揮するんだろうと、実感したのです・・・
お酒を飲むお店で、隣に女性がついてくれるような場での
お仕事でした
お客様と一緒に来られた方が、やはり夜の蝶の方で
すぐにお店に戻らないと、ということで
サッと何かやって、とのこと
決して特殊な状況ではなく、大抵はスレッドを利用し
カードのアニメーション現象を行うのですが
なんとなく、ボタンの掛け違えのような感覚を受けました
クイックにするために、あまり前置きも流れも作らずに
行うことが多くなってきたのですが
そのように行うと「１つのマジック」を見た感じには
なりにくいのです
なので、１回やっても
「で、その続きは？」
みたいになってしまいがちなんです
基本的にジャズな流れの手順なので、いくらでもどうにでも
なるのですが、もう少しかっちりと
「１個のマジック」
としての、クイックな物があるといいなあ、と
思ったのです
もちろん、カードでもやりようはあると思いますが
出した瞬間に、ある程度の流れを予想されてしまい
それが良い方に転ばないことも多いです
で、できればカード以外で
パッと思いつくクイックなトリックは？と
考えてみました
（後半でカードにも触れたいと思います）
・ＷＸ
相手の手に置いたコインが一瞬で変わるというもの
正直、これが最高のトリックだという方もいますね
気持ちは分かります。
非常に優れたトリックだと思いますし、まさにクイックなトリックの
代表格だと思います
最近はあまり売ってませんが、ディズニー仕様の物が
あると思いますので、それは使えるでしょう
・スポンジボール
がまぐち示す、２個取り出す、１回移動させる
これ位ならかなり優秀なクイックトリックといえるでしょう
もっとしたいなら、もっと手順化することも可能ですが
オープニングのアイキャッチ、みたいな事だったらこれ位でも
十分だと思います。
・ＥＺマネー
これ、同じような手順で名前がたくさんあるので
何と表現していいのか分からないのですが
元はパットペイジあたりになるのでしょうか？
複数枚のチラシを切ったものを示し、おまじないをかけると
一気に全部変わるというもの
商品だと、リチャードサンダースのエキストリームバーン
テンヨーのマネーショックなど
基本的なギミックの構造は、ＥＺマネーの段階で
ほぼ完成形でしょう
財布を出す、紙切れ出す、一瞬で変わる
素晴らしいクイックトリックです
ただ、それだけいろんな人が演じているので
ネタかぶりをする可能性も高いでしょう
・パドル
カラーチェンジングナイフとか、もうクイックトリックの
代表ですもの、外すわけにはいきません
ナイフ示す、色変わる、もう１本取り出す
２本持ってもらい、入れ替わる
ある種ＷＸ的な事柄もできますが、ナイフを使うので
恐らくイメージ的に余計なことはしにくい素材でしょう
とはいえ、最近は良いナイフも無くなりましたね。
ジャンピングダイヤなども、恐らく今の時代には
むしろ興味深いアイテムになっているので
もっと演じる人が増えてもいいでしょうね
・エリスのリング
最近このアイテムがかなり使えるのでは？と
思うようになってきました
手を出してもらい、握手する（笑）
（接触しておくと、言うことを聞きやすくなるからです）
で、輪っかを出して、相手の親指にかけて
ハンカチかけて、輪っか抜いておまじないかけると、指に戻ってる
イメージとしては、スポンジに近いかと思うのですが
金属のリングということで、その素材感から
パワフルさは上がると思います
個人的に、ハンカチ越しの親指をつまみ、リングを持って
上からは抜けないですね、下からも抜けないですね
といって、軽く数回押し当てて、ネタだけ持って上げて
親指の中ほどに当てる、って方法がいいのでは？と思っております
正直、今後これを検証していこうかと思っております
・シャンパン（トムストーン）
このトリック名を聞いて、すぐに何か分かる方は相当だと
思います
マックキングの「キングバートンズトリック」の
トムストーン版手順です
ハンカチをコインを使い、出現・消失を繰り返したと思ったら
グラスの下から相手のグラスが現れるというもの
トムストーンは、いつの間にか自分の靴が出る、というオチに
しています。
決して簡単ではないですが、手続きも少なく
現象もはっきりしているので、クイックなトリックといえるでしょう
レストランの場合、テーブルトップよりも靴を上にあげる
というのは、良いことだとは言えないのですが
その場合には、オリジナルに戻ればいいかと思います
トムストーンが本に書いているように、このシャンパンのトリックを
日本で見せて数年したら、全く別の進化をしていた
といっています
一番の違いはフラッシュ系のアイテムを使い、それを目くらましで
靴が出てくるというもの
やろうと思えばてんどんできますし、両方の靴を出すのは
デビットストーンもやっているのでウケるのは
世界共通といえるでしょう
さて、ざっとクイックなトリックに関して上げてみました
あくまで今までに僕が演じてみた物とか
道具を持っているものたちです
（自分で体感済みのトリックたちということです）
意図的にいくつかの事柄を避けて、トリックを集めましたが
簡単にカードを使うなら、カラーチェンジの現象が良いでしょう
一番クイックで分かりやすいものです
個人的にこの現象をあまり行わないのですが
クイックなトリックを・・・と考え始めたときに
初めてカラーチェンジの有用性に気づきました
具体的な手順としては、ビルアボットのＤＶＤ
「Bill Abbott Performs Close-Up For Kids」
に載っている「The Shadow」がおススメ
表メルマガの方でもご紹介済みのこのＤＶＤですが
ほんと、いい作品が多いと思います
あまり難しく考えずに、自分が１，２回変える
相手に１回変えさせる、とかでいいと思います
さて、こんな感じのトリックを持っておけは
お忙しいお姉さま相手でも
お酒に飲まれたお兄様相手でも
だいぶどうにかなるんじゃないでしょうか
ご参考に
手品・マジック(趣味) ブログランキングへ
