マジックと関連しない分野から学ぶ:TOC理論
他分野から学ぶというのは、当たり前の事柄だと思っています
マジックだからと言って、マジシャンだからと言って
マジックの事しか知らないのは、決してプラスではないはずです
とはいえ、何かの山の頂まで登った人なら
他の山の登り方や見える風景がどんなものかってことも
なんとなくは分かってくるものだと思っておりますが
僕自身は、山の頂まで登った感覚がないので
ある意味で手っ取り早く他分野から学び、マジックに転用する
ということの方を意識的に行います
簡単に言えば、怠け者なもので(笑)
学べるものは学んでしまいたい、ということです
そして、最近学んだ理論が「TOC」というものです
今さら?と言われそうですが、どちらかと言えば
製造業だったり、チェーン展開するお店で取り入れられる理論なもので
僕みたいに、自分一人で何かするって人には
あまり関係のない理論なのです
制約理論と言われるもので、この理論のような考え方で
自分のマジックやアクトを考えてみたら?と思ったのです
まず、制約理論に関しては、ちょっと調べてもらったら
いくらでもサイトが見つかりますので
ご興味ある方は、検索をしてみてください
個人的には、書籍がお勧めです
コミック版がありますので、読みやすいですよ
さて、制約理論の中で、チェーンで描かれる事柄があります
全体をシステムと考えて、それが何かしらの目的を達するためのものとし
そのチェーン全体のパフォーマンスを上げるために、どうすればいいのか?
チェーンを左右に引っ張ったとして、切れるとすると?
一番弱い部分ですよね?
つまりは、システム全体の強度は、一番弱いチェーンで決まるわけです
どれだけ他のチェーンを強くしようと、左右に引っ張って切れるのは
一番弱い所ですのでそこを強化しない限りには
パフォーマンスはあがりません
マジックで考えるなら、パームがどれだけうまくなろうと
カードのコントロールが下手なら、そこが上手くならないと
全体のパフォーマンスがあがらないのでは?ってことです
あくまで、私見で、無理やり適応させているので
イメージが先行しているのですが
なんとなくは、お分かりいただけるのでは?と
自分の演技全体をシステムと例えるなら、どんなにテクニック部分を
強化しようとも、全体の強度を決めるのは一番弱い部分です
つまりは、お客さんのあしらいが弱いなら、そこが全体のパフォーマンスを
決めてしまうチェーンになると思うのです
もちろん、考え方の1つですが
一番弱いと思われる部分を強化することで
全体のパフォーマンスを上げていくことが可能だと思われる
ってことがあるわけです
で、このTOCに合わせてもう1つ
ツリーというものを作って、現状の分析をする手法もあります
これを行っていくと、今問題点に見えている複数の事柄が
実は関係なと思われる1つか2つくらいのポイントが
原因だった、と判明する場合が多いようです
マジック的に考えると、何らかのマテリアルを使った
トリックを考えていくと、1つか2つのテクニックのあたりに
問題点が集約されるのでは?と思ったのです
これは、自分で本当にツリーを作ってやってみないと
分からないのですが
例えば、カードのテクニックだと、結果的には
コントロールとフォースあたりに集約されてしまうのでは?
と思ったりです
(あくまでイメージですが)
で、さらにこれらがきちんとできるようになるには?
って考えると、保持がきちんとできる、きちんと配れる、きちんと広げられる
あたりに集約していくのでは?と思うのです
カードに関してなら、スプレッドを見れば相手のうまさが分かる
のように言われましたが、それも分からなくはありません
最終的に、パフォーマンスを上げていくために
注意する部分は
「デックをきちんと持つ」
ということに集約してしまう可能性が?
などと思った次第です
少なくとも、普通のことが普通にできる
案外自分の演技のパフォーマンスを左右するのは
こういったことなのかもしれません
もし何か、参考になれば、幸いです
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