イケてるマジシャン、イケてないマジシャン
今までにも
「マジシャン論」的なものは
何回か書いてきました
プロマジシャンになりたい、若い方は
これくらいの内容に目を通しておいても
損にはならないはず
⇒ 「マジシャンになるって・・？」
僕自身なりたくてなったわけでして
そのためには、必死で走ってきた感じではあります
そんな風に走ってきた中で
出会って驚きだった人ももちろんいるわけで
そういった方々の振る舞い？から
若い人にどうあってほしいのかを
お伝えできればと思います
まずは僕が若かりし際に、関西で仕事をした時でした
広い会場で、何人ものマジシャンがいっぺんに
動くような現場でした
スタイルとしてはホッピングで
いくつかの小さい部屋に分かれて
お客様にマジックを見せる状況です
で、最初から卓数や行くべき卓は決まっているので
後は時間内に収めるようにすればいいだけです
僕はそういった場合、ほぼ手ぶらで行きます
必要な道具は全てポケットに入りますので
だって、一人数卓から２０卓位までなら
まあノンリリースで行けますし
それほどの道具を持ち歩く必要もありません
格好はブラックのスーツです
これは僕の基本装備で、どんな場でも行けるようにです
略式の礼服でもあり、僕としてはあまり目立たない格好
の方が好みでもあったから
変に派手なのは、お客さんに迷惑かな？とも思ってましたので
今の考えでは、もう少し派手な衣装の方が良いとは思います
衣装としてのブラックスーツは次善の策、位で
可もなく不可もなく、って感じです
正直男性マジシャンなら、シンプルにかっこよく見える
服装の１つだとは思います
さてさて、そんな場で一緒に動いたマジシャンの中で
僕はとある方に目が留まってしまいました
まるで結婚式の新郎のような恰好で
（つまりは、妙にフォーマルでデザインの入ったもの）
しかも道具は紙袋に入れて持ってきていました
何でしょうねえ・・・センスって言ってしまうと
ざっくりなのでしょうか？
まあ、オカシイって思えない段階で
多分手品そのものも、大して・・・
って思いました
正直その時くらいしかお会いしたことなかったのですが
どうも西の方で、お店に出演されていたようですね
ただ、そのお店も閉店したようで・・・
なんとなく、その理由も分かるような・・
さてさて、ここからいくつか変わってほしいことなのですが
マジシャンはある程度目立つ格好をした方が
イイとは思いますが、それなりにセンスは必要ってことです
いきなり紙袋を持った、わけの分からない新郎が来たら
ちょっと引きますって（笑）
だったら、パッと見がホテルマン？って思われるくらいの方が
実際にはテーブルに入りやすかったりします
プロマジシャンになりたいです！って言ってきて
マジックも知らなければ、道具も無ければ、衣装もない
ってことも今はそれほど珍しくない感じのようでして・・
まずは衣装一式くらいは手に入れておきましょうって言いたいですね
単に派手だから、っていうんではなくって
もう少し、なにかこう、変わったものを
そういったセンスが無いなら、綺麗にブラックスーツの方が
嫌われないと思います
それくらいは買いましょうね。
そして、道具を持ち運ぶ際に、紙袋とか
みっともないことは止めましょう
正直先輩たちは、道具のバック１つさえ
カッコイイものを使っていますよ
革製のドクターバックだったり、素敵なカバンなど
実際に演じるお客さんの前には出さないから、とか思っちゃう
人っているともうのですが、クライアントさんのは見るでしょ？
レストランなら、お店の人が見るでしょう
そこから値踏みされているんですよ
実際は
一部の隙も無い、なんて状態でなくてもいいですから
相手からどう見られるのか？ってことを
考えましょうってことです
マジシャンなんだから、マジックはできて当たり前
だとすれば評価基準はそのほかの部分になってきます
その際に、見た目は大事です
特にプロフェッショナルとして動きたいなら
そういった事に意識を向けて、投資をしましょうね
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