道具の消耗とリスク
マジックを仕事として
繰り返し演じることを考えたとき
考えておかないといけないのは
「消耗」
ということです
デックが傷む、くらいのことはすぐに
想像できると思いますが
それだけではなく、紛失・破損
と言ったリスクも常にあります
僕の場合には、グラスを持ち歩くため
実際には、その破損リスクに
常にさらされていることになります
そんなことしなければいいじゃん?
ってなるのですが
そこは、自分の提供したいマジックとの
兼ね合いの部分がありまして
まあともかく
意外にコストがかかる、っていうのが
現場のマジシャンなわけです
「カードはどれくらいで替えますか?」
みたいな平和な質問をしている
サイトもありますが、実際の現場は
あけたばかりのデックに結露の水が付き
あっという間にダメになる、なんてことが
日常茶飯事で起こるわけです
ご存知の方も多いと思いますが
現在のバイスクルは、水にぬれると
側面が黒くなってしまい、明らかに目立ちます
そのため、基本的にちょっとでも濡れると
そのデックは交換して使うことになります
お金を頂いて、お客様の前に立つマジシャンとして
汚い状態のデックなんて見せたくないですからね
そういったことの延長として、汚れてない
残ったデックから1組を作り上げる
という作業も一切行いません
どうせデック1組の価格なんてたかが知れています
だったら、新しい物を開ければいいだけ
というのが僕の考えです
汚れたデックは練習用に使いふるすだけです
さて、先日仕事を終わってセットオフし
家で道具を確認していたら・・・
コインが1枚無いことに気づきました
これが64年のハーフダラーとかでしたら
高価ではありますが、すぐに購入は可能です
でも、チャイニーズコインルーティーンの時に使う
ちょっと特殊なサイズの穴あきコインが
見当たりませんでした
僕の「チャイニーズコインルーティーン」は既に
コンテンツ化されているので
ご存知の方もいらっしゃるでしょう
原案のカップスのものでは無く、根尾さんの手順を
元にしているもので、さらに手に入るコインに合わせ
セリフの変更をしています
もし、高い商品を買って(チャイニーズコインセット)も
1つなくしたら、その手順ができなくなってしまいますが
僕のコンテンツの中ではコインの入手方法などもお伝えしています
これは紛失などのリスクを考え、演技を続けていけるように
という考えです
ですので、僕の場合は紛失してしまったとしても
紛失した自分のダメさ加減にダメージを食らうことは
あったとしても、マジックそのものへの影響は
最小限で済みます
だって、また手に入れればいいのですから
手に入れる経路を知っているって
実は非常に価値があることで
かなりのリスクヘッジの方法なのです
常に破損や紛失と言ったリスクはありますので
それらのスペアをどのように手に入れたらいいのか
その経路なども同時に確認しておくことです
電気関係のものの場合、電池が必ず消耗するので
そういったことに気が回る人もいるのですが
普通の道具の場合には、なかなかそこまで考えない
人も多いでしょう
1つには、常に複数買っておくというのがあります
演技用バックに全部入れ、さらに予備を1つ分くらい
そういった買い方をすると、さらに安全です
そしてもう1つは検索能力を上げることですね
今の日本なら、大抵のものは手に入ります
あとは、そのサイトを見つけられるかにかかっていると
言ってもいいでしょう
今回も、マジックショップでそろえようかと思ったのですが
その前に検索をしてみようとして見た所
より好みに合う物が見つかったので、すぐにオーダーしました
数日中に、手順を演じるのに問題のない状態になるわけです
費用はたかだか1000円ちょっと
ありがたい世の中です
ああ、もちろん、リスクヘッジで
複数個オーダーしましたよ
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