酔っぱらいの役をやってやる! | レストランマジック研究所  戦略と戦術をお持ちですか?

酔っぱらいの役をやってやる!

howtohandle-fullつい先日興味深い状況が
ありました
 
大先輩のマジシャンが
「よし、マジックやってみろ!」
と、行ってくる場があったのです
 
僕に対してではなく
若いアマチュアのマジシャンの人
に対してですが、その際に大先輩は
典型的な「酔っぱらい」的な
振る舞いを行ってくれました 
 
まあ、日本酒もだいぶ入っていたので
それなりに酔っぱらいだったと思いますが(笑) 

それを見ていて
「イヤー、なんて優しい先輩なんだ・・・
 そんな体力使うことしてくれるなんて・・」
と思っていたのですが、マジックをするべき人には
それは伝わらなかったようで
 
現場でマジックするって、大変なんですよ
そういった酔っぱらいも多いわけで

先輩はわざわざそういった振る舞いをしてくれたのですから
頑張ってマジックすれば、何ら問題ないのですが
どうも、マジックする側はあきらめてしまったようで

その諦め方もあまりほめられたものではなかったのでねえ・・

邪魔してくる人を、一言で「ヘックラー」と
まとめてしまうことも可能なのですが
以前の記事でも書いた通り
そういった人を生んでしまうのは、基本的には

「自責」 

で、あると考えないと、マジシャンとしても人としても
成長はできないでしょうね
さらには、マジックでお金を稼いで、なんてはるか先のこと
 
さて、上記画像の本ですが
のっけの所で、ヘックラーの定義のようなことが書かれています
その定義ですが・・・

「何らかの邪魔をしてくる人をすべて、ヘックラーと表現することになるでしょう」
と書かれています

しかしながら、その後の文章として
「しかし、そのすべてのヘックラーが、演者から攻撃的な反応を引き出したいのではなく、実際にはほとんどの邪魔に関しては、無視していけばいい」
とあります

邪魔、っていうよりも、ちゃちゃって所ですかね
そのちゃちゃに乗る必要はないってこと
 
乗るにしたって、こっちが収束させられることに
乗ればいいだけで、何でもかんでも乗ればいいわけではなく
無駄に時間を取ってしまうのは、相手に無駄に
期待値を上げさせてしまいます

そういった脱線に対しての乗り方、さばき方にも
センスやタイミングなどがあるので、何でもかんでも
乗ってしまうのは、ダメですよね
 
僕はよく言いますが
「Win-WinでなければNo Deal」
つまり、お互いプラスでないなら、戦わないってこと
関係性を持つ前に、その場を去ることです。

もし、何らかの関係性を持ったのなら
マジシャンの責任として収束させないと
 
例えば、相手にカードを引かせてから、やばいことに気づいた
としても、引かせる作業をさせてしまった以上
こちらがきちんと現象として収束させる必要があります
 
もし何か関係性を持ったうえで、それを回収しないなら
下手すりゃお客さんから直接でクレームです
お店にも迷惑が掛かりますよ
 
本の中では、無視する、と書かれているので
ちゃんと読めてない人は、相手そのものを無視する
と読んでしまうでしょう
 
そうではなく、相手のちゃちゃを無視するだけで
(相手にしない、こちらが気にしない)
相手を一人の人として対応するのは、必要です

失礼をされたから、失礼で返すのではなく
そんな失礼も、気にせず進める、位にならないといけない
わけです
 
もちろん、程度問題でもあるのですが
相手の振る舞い・言動を冷静に見ていたら
人としてマジシャンを下に見て、全く聞く耳を持たないのか
ただただちゃちゃを入れているのか
分かるはず

他人事ですが、面白い場を体験できましたし
だからこそ、非常に学び多い場となりました


 
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