コインマジック:フェイクパスの信ぴょう性 | レストランマジック研究所  戦略と戦術をお持ちですか?

コインマジック:フェイクパスの信ぴょう性

coin-handコインマジックは難しい!
とはいっても、僕自身は
コインマジックを学びたくって
大学でのサークルに入ったのですが・・
 
何が難しいって、最初のハードルが
高いんですよコインマジックって
 
物が小さいから扱いやすいのではなく、逆にきちんと
見えるように扱い、現象を伝えるのが一苦労

そして、消すテクニック、隠し持っているテクニックが
ベースにあるので、その点を身体的に習得できないと
いつまでたってもなかなかきれいには演じられないマテリアルです
 
手の中に入れたように見える、フェイクパス1つとっても
まともに機能するまで結構時間はかかります
 
そして、自分ができるようになると、ある意味での
回路が出来上がるために、他の人テクニックを見ても
引っかかりにくくなります

この影響なのか、1度習得したテクニックって
特に基本的な物ほど上達しにくいというか
修正されにくいというか
間違って覚えたら、抜けなくなるんですよね
 
なので、最初にはイイものを見た方がいいって
大抵の人が言いますよね

これを言わない人は、たぶん良いものを見たことが無いか
どういったものが適切なテクニック・トリックなのかの
判断がつかない人でしょう 

さて、フェイクパスのような基本的なテクニックであっても
意識的に磨く人もいます
そして見事に騙されました

先日、池袋の隠れ家である「カーリースクラム」にて
月1のライブを見ていました
 
僕にとっては見知った人が出ることが多く
前と同じトリックを演じる、ってこともあるわけです
そんな中ふじいあきら氏がコイントリックを演じていました

コインもカードも世界屈指レベルのふじい氏ですので
どのテクニックも冴えているのですが
驚いたのは、普通のフェイクパス

流れとしては10カウントという、比較的メジャーな
トリックです
そこでフェイクパスを行うわけです

僕も10カウントは行います
ですので、裏の仕事も分かったうえで見ていたのですが
見事に引っかかりました

「あれ、ここで渡していいのか・・・?」

って思っていたら、なんとフェイクパスだった!!

「いや、今絶対コインが落ちて行ったぞ」

演じ終わったふじい氏に
「いや~コインが落ちていくのが見えました」
と言ったら
「うん、ちょっとね変えてみたんだ」
とさらりと答えてくれました
 
ゴッシュマンのパスは相当距離があっても渡したように見えた
なんて言われていますが、僕自身直接見たことはありません

また、リテンションのようにちょっと強調するような
方法なら、残像が残るのも分かります
でも、絶対に何もないはずの空間に(マジシャン的に見ていれば)
明らかにコインの残像を見たんですよねえ・・・

若いマジシャンが凝った技法や流れを演じますが
今のふじい氏なら、手から手に軽くコインを手渡しただけで
奇跡が起こるレベルまで、行っています

小さな奇跡を、さらりと演じられるような
そんなレベルにたどり着けるように頑張ります
 
そこまで行けては無いですが、僕自身が演じてきた
コインマジックに興味があるなら、こちらからどうぞ
⇒ イミテーションズ 武の巻


 
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