使う言語と翻訳作業
レストランマジック研究所のサイトを
立ち上げて、早何年でしょうか
このサイト以前にも、自分としては
同様のコンセプトでの
サイトを持っていました
僕の視点はあくまでマジシャンからの
視点になってしまいます
レストランマジシャン、と言っても
自分はマジシャンであり、レストランが提供するメインの要素では
ありません
あくまでレストランはお食事を提供するところであって
マジックを提供する場ではありません
ユージンバーガー氏も言っているように
レストランという場はマジックを演じるのに
向いている場ではありません
このことをマジシャンが理解してないことが多いような気がします
そして、レストランサイドとして
マジシャンを入れればどうにかなる、的に考える方も
多いようです
ですので
甘く考えているマジシャンと
甘く考えている飲食店経営者
これらのコラボでうまくいくはずもなく・・・
じゃあ、どうすれば?
まずはお店の方が、単純にレストランとして頑張ることですね
おいしい料理を提供して、楽しい食事の時間を提供する
これができてないのに、他のことでお店が繁盛するとは思えませんし
したとして、どこかでメッキがはがれます
マジックで言えば、テクニックがばれないように速度を上げれば
イイだろうって感じ?
スピードでテクニックのあらをごまかすことはできませんから
(てなことを、ふじいあきら氏がおっしゃっていました、僕もそう思います)
そして、マジシャンも「マジックをする」事だけに頭と心を
奪われないようにすることですね
マジシャンなので、マジックをすることは当たり前です
でも、レストランにいる理由ってものを考えておかないと
マジックは手段であって、目的ではないはず
では、目的は何なのか?
普通は、レストランにマジシャンはいません
ということは、いなくったっていいんです
最初から、刺身のつまみたいな存在
でも、つまはつまなりに役割があって、効果を発揮できるはず
実際には、この辺もユージンさんのノートを読んでみてほしいなあ
僕の言葉では、そこが浅くなってしまいそうで
ただ、商業施設にいるわけですから、目的ははっきり分かるはずですね
こういったことが分かっている人って、実は想像以上に少なくって
そしてそれ以上に、互いの(レストラン側・マジシャン側)のことが
分かっている人は少ない
互いの使う言葉が違い、互いの見ているものが異なるから
まあ、自分の仕事をきちんとこなすことも結構大変ですので
他の人のことまで気が回らない、っていうのも分かります
でも、レストランにとってマジシャンは非常に人件費が
かかる存在ですから、できるだけ効率的に使いたいし
使ってもらいたい
そのためには、互いに互いの言葉や視点を理解しておくべきだと
でもね・・・難しいわけですわ
僕が思う次善の策としては
「翻訳ができる人を入れる」
ってことですね
お店の側の言語というか、視点のわかるマジシャンか
マジシャンの視点とか言語が分かる、お店のスタッフ
を、お店に入れることですね
マジシャンとしては、マジックをする際にテーブル上に
お皿などがあふれていると、演技に集中できません
ですので、あらかじめきれいにしておいて欲しいわけです
その方がマジックのパワーを引き出せるわけですし
ですから、お店の人には、マジシャンの入るテーブルを
単に伝える、とかだけではなく、その前の作業もあるって
分かっておいて欲しいですし、そのうえで、マジシャンをふってほしい
わけです
お店としては、利益を出さないといけないわけですから
一品でも料理が多く出てくれるとうれしいわけです
またリピートしてくれるとうれしいわけです
そういったことのために、マジシャンがいるということを
理解して欲しいわけですし、できるだけ多くのテーブルに回ってほしい
と思うわけです
こういったことを、きちんと翻訳して、互いに伝えることのできる人が
いた方が、非常に効率的になるはずです
ある程度の経験を積めば、マジシャンもお店の方も
互いの言語などが理解できるでしょうし、互いへの指示の仕方も
理解できるようになるはずです
でも、それまでは、ちょうどコンサルタントのように
経験あるマジシャンを入れるか、経験あるレストランスタッフを
入れた方がより良いでしょう
まずは、互いに言語や見ているものが異なる
ということを理解しておくこと
そのうえで、互いにして欲しいことを
ある程度明確に互いに伝えること
このサイトにある記事などを、お読みいただければ
互いの視点を学べるはずですし、互いの言葉を翻訳することも
できるようになるはず
マジックの腕が上がらなくても、お店に必要とされる
そんなマジシャンになることは可能です
人のお役に立つこと、これが仕事の本質ですのでね
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