戸田奈津子最強説(笑)
僕の場合には
マジシャンだけではなく
翻訳や通訳
セールスプロモーションとか
コピーライティングとか
HP製作なんてことも
まあ、いろいろやっています(笑)
この中で
翻訳にしても通訳にしても、英語力さえあればいいって
思っている人も結構多いのですが
実際には、母国語の能力の方がより重要ですし
それ以上に「教養」の幅が大切です
それを考えると、戸田奈津子さんって、すげーなーって
思うんですよ
どんな相手でも通訳しているじゃないですか、これって
知識と教養の幅がないと、できないんですよ
戸田さんを見る機会は芸能関係が多いですが
それは単にメディアに映るという理由であって
いろいろな人の同時通訳をやっているはずです
もちろん、入念な下調べはしていると思います
その人の来日理由、家族環境、趣味、どういった経歴を持っているのか
などなど
で、翻訳はこれがいくらでもできるので、まだ楽です
分からない所があったら、その都度グーグル先生に聞いていく
とはいえ、僕は演劇関係の事柄が文章に出てきたときに
完全にお手上げになりましたが・・・
ただ、同時通訳の場合、相手の思考がどこに飛ぶか分からないわけです
主演映画の内容をいっていたら、いきなり文学の話に飛んだり
経済のことに話が及んだと思ったら、自分の家族のことを語ってみたり・・
でもそれに対応して、きちんと訳す
これは本当に大変です
僕の場合には、マジック分野のことであり、しかもかなりの分量
予習していくので、英語が聞き取れなくても、まだ日本語の情報を
レクチャーに来ている人へ伝えることは可能です
(チャド・ロングの時には、それで乗り切りました)
でも、こういった相手に合わせて、情報を上手く拾い
そして活用していく作業って、マジシャンにもあるんですよ
実際の現場では、いろいろなお客さんがいて、話題もいろいろ
そして生活してきている歴史もいろいろ
それに対応しつつ、マジックを進めていくって
かなりハードです
もしマジックのことしか頭の中に入っていなかったら
どうなると思いますか・・・?
そのマジシャンに何を聞いても、全く分からず
知っているのはマジックのことだけ・・・
たぶん、そんなマジシャンがいたら、多分危ない人に思われるか
つまらない人でしょうね
だからこそ、さまざまな分野のことを身につけておかないといけないのですが
昨今、メンタルマジック・メンタリズムが結構市民権を得てきて
そういった分野に興味を持つ人も多いでしょう
でもね、マジシャンから言わせてもらえば、メンタリズムはマジックの1分野
つまりは知っていて当然の事柄と考えておくべきです
別に、コンタクトリーディングができろとか、相手の瞳孔の開き方を
見えるようになれとかではなく、知識として(できれば実技としても)
身につけているのが当然なんです
マジシャンは相手の心理を見抜き・操る術に長けている必要があるんですよ
で、こういうと、マジックの手順中のテクニックみたいに聞こえますが
実際にはそうではなく、むしろマジックをしていない時に
どれくらいお客さんの情報を集められるかが大切です
どういった言葉に反応するのか、どういった行動に反応するのか
そしてマジックをしていないタイミングだからこそ
相手に何を仕込んでおけるのか
そういった心理技術に長けていないといけないのです
そんな目に見えない仕掛けを施して
相手に最高の不思議と面白さを与えようと頑張るんです
でも、こういったことって、かなりアカデミックな部分でもありつつ
あまりおおっぴらに言えないものでもあります
なぜなら、悪用が可能になってしまうからです
目の前の人の猜疑心を取り払い、いつの間にか自分のことを信用させて
そして自分にとって都合のいい選択をしてくれる
そんな仕掛けを行えるテクニックなのですから
ただ、マジシャンにとっては、願ったり叶ったりな
内容です
マジックの手順やテクニックのみに目が向いている人には
絶対に見つからない本でしょう
また、マジックに転用してみよう、という意識のない人にも
目に留まらないものだと思います
でも、相手の心理を科学的に、つまりは確実に
コントロールできるようになりたいと思うマジシャンなら
この本は外せない本だと思いますね
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