心を動かす、ならば恋心も　～マジックへの応用も？～

マジックは心の扉を開ける鍵になる
確かに、そう思う事はよくあります。
頭にも心にも、同時に衝撃を与える（驚いてしまう）ような事をされると
どうしても素になってしまうというのは、想像するのも難しくないでしょう。

マジシャン自身が、そのことをあまりにも当たり前に感じてしまい
矮小化してしまうって事が、少々残念な時も。

で、このような「鍵」って他にないものなの？
というのは、自然な疑問になってくると思うんです。

無くはないのでしょうが、なかなか聞かないですし
また、個人の体感として持っていたとしても、きちんと研究や検証を
されているなんてことも、ほとんどないと思います。

そういった「個別の体験」を、ある種の物語として聞くのは楽しいですが
まるで「理論」のように言われるというか、大事にされてしまうと
なんか、こう違うのではないか？なんて。

まあ、2023年においては既に「マズローの欲求5段解説」もそれに近い
扱いになってきているとは思います。
（本当にアカデミックな場にいる方で、これを明確な理論と考えている方は、さすがにもういないでしょう）

さて、そんな中で、面白い事を聞きました。
「この質問をしたら、恋に落ちる36の質問」があるとの事。

しかもきちんと研究・検証がされているというのも、面白い所。
話半分としても、面白いと思いません？
少なくとも、僕は面白いと思いました。

アーサー・アーロンという心理学者の博士が、1997年に学生に
より親密な人間関係を築いてもらう目的で、あるプログラムを行い
論文で発表したそうです。

しかし、この論文は「男女が恋に落ちる」方法としても
広く知られるようになりました。その理由としては、実際にこの実験を行った
2人の学生は、半年後に結婚して式を挙げたといわれているからです。

また、この実験をニューヨークタイムズで記者のマンディ・レン・カトレンさんが行い
恋に落ちたことが発表されたことによって、さらに世界中で注目がとても集まりました。
（テッドに載っているようです、https://www.ted.com/talks/mandy_len_catron_falling_in_love_is_the_easy_part?language=ja#t-78224）

まずはその質問の内容と、どのように行うのかを説明します。
恋に落ちる36の質問の実験の方法の内容として
初対面の2人の男女が36個の質問を一題ずつ交互に読み上げていきます。
質問を読み上げた人が先に回答し、その後でもう一人が回答していきます。
36の質問が終わればお互いの目を見て、4分の間だまってお互いを見つめます。