プロマジシャンのなり方:2つの方向性 | レストランマジック研究所  戦略と戦術をお持ちですか?

プロマジシャンのなり方:2つの方向性

このサイトでも何度か
「プロマジシャン」というものに関して
記事を書いてきました
 
全ては僕自身の感じたことだったり
思ったことなので、多少のバイアスが
かかっていることは
ご了承いただきたいと思います
 
ちなみに以前の記事としては
「マジシャンのなりかた」
「プロマジシャンって?:プロの流儀」
等があります
 
今回のものは「プロマジシャンのなり方」ってことで
また少し違います
 
ただ、ここで勘違いしてほしくないのは
明確な方法論、ということではなく、傍から見た時に
「あの人は、プロマジシャンだね」なんて言われるようになるのは
どうすればいいのか、ってことです
 
これは、先日某テレビ番組を見ている際に
ボソッとこぼれた言葉があったのです

長年24時間やっている、夏の風物詩的な番組がありますね

あの中で
「プロのダンサーになりたい女の子」
という人が出ていました
 
その人が何か、テレビでコメント言った後に
「この子が、人のために踊れるようになったら
 プロでやっていけるんだろうね」

と、僕は言っていました
 
この時に、何かがいろいろと頭の中を走り回って
プロになる方法って言うのが、大きく2つあるんだろうなあと
思いました
 
1つは、自分のやりたいことを追求し
他人の評価よりも、自分の能力や成長を最優先にして
その結果として、唯一無二の存在で他の追随を許さない位の
存在になった場合
 
この場合には、この人が一番やりたいことを
好き勝手にやっている所を見ることに価値がある、って場合です
 
職人系の人だとこういった可能性があるでしょう
この人しか作れない物、表現できないもの
それを追及していくわけです
 
こういった人の場合、いつの間にか自分自身が価値のある状態になり
その価値を他の人が求めるものになるので、結果的には
お金が動き、プロフェッショナルとして生きていける
ってことになります
 
分かりやすいですよね?
 
スゴイ絵を描く人、スゴイ曲を作り人、スゴイ歌を歌う人
などなど
まわりがプロにしてくれるって感じでしょうか
 
とはいっても、こういった人たちは多いはずもありません
突出した才能を持っている人は、絶対に誰かの目に留まりますので
(僕はそう思っています)
自然にプロ活動ができるようになります
 
なんか、マジシャンってこっちを狙っていく人の方が多いような
気がするのですが、残念ながらそんなに才能豊かな人って
多くないですよ、僕も含め(笑)
 
それに、そのパターンで行く場合、評価してくれる人との
出会いってものも重要になりますし
(この部分は、運・縁・感・品などが関係してくるので、また別の話)
 
本当に才能豊かならば、自分の演じるマジックや演出を
自分で色々と作っていくはずですが、多くの人は
どこかで見たようなマジックをそのままやりたい人がほとんどの
ように感じるのですが・・・
 
他人のふんどしをきれいにはけても、だったら
そのふんどしを作った人を雇うよね?
 
ってことは、他の人のふんどしをつけている人の価値は下がるわけで
このパターンでのプロとしての活動は難しくなるわけです
 
じゃあ、別の方法としては?
「人のためにできるのか?」ってことです
最初から「誰かのためにマジックをする」ということに
強くフォーカスを当て、それを磨けばいいのです
 
自分のためではなく、他の人のためにどれくらいマジックを
演じられるのか、それができれば最初から
価値の提供を意識しているわけですから、お金が動きます
 
つまりはプロとして生きていけるってわけです
 
「あなたのレストランに来てくれた人に
素敵な食事と特別な体験を届けたいと思いませんか?
そのための方法を僕は持っていますが、ご興味ありますか?」

って感じなわけです
 
正直、こっちの意識を持ってプロ活動をしていった方が
生き易いでしょうし、いろいろと困らないと思います
 
僕自身は、何も考えずに、プロ活動を始めた人間です
むしろ前者だったと思います
今は、世界中に素晴らしいマジシャンたちがいることを知って
自分が「唯一無二」と言えるほどの存在ではないと分かっています
 
そうなると、優先すべきは周りの人への価値の提供になるわけです
 
自分のマジックに対して、価値を感じてもらうよりも
マジックを使って相手が価値があると思ってくれることを
行う事がベターである、と思っています
 
だって、日常生活にはマジックなんていらないんですから(笑)
 
腹の底から笑ってもらうとか、人の心を奥底から揺さぶるとか
そういったことができる自信があるなら
前者のパターンで行ってもいいのでしょう
(僕も若いころは、そうできると思っていたわけです・・・)
 
そうではないなら、相手のためを優先で思った方が
あなたのマジックは効果的になりますし
あなたは他人に価値の提供ができるので、対価をもらえるはずです
 
マジックが唯一無二って感じの人は・・・
僕の中ですぐに浮かぶのは、アルマンド・ルセロかなあ
 
つまりは、あれくらいの存在になっているなら
自分磨きを続けていくことが、結果的に
まわりの人への価値提供になるってわけです
 
自分はどっちの方のマジシャンなのか、ちょっと考えてみると
新しい視点が生まれるかもしれませんよ


 
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