スタンドアップでのマジック:その2 | レストランマジック研究所  戦略と戦術をお持ちですか?

スタンドアップでのマジック:その2

stand前々回ですか
少しサロンマジックに関して
ふれてみました

恐らくは、一番実用性がある
マジックのスタイルであり
マジックをお金に換えていくなら
一番効率のいいタイプのマジックです
 
ゴリゴリのステージの方なら、少しクロースアップに寄って
ゴリゴリのステージなら、少しステージに寄って
という感じでしょうか

ガッツリのテーブルセットなども必要なく
ガッツリのボディセットも必要なく
準備も簡単で、さらりと演じられるものを
レパートリーとして持っていると
非常に楽なわけですが・・・

もう1点だけ、まずは意識に留めておいて
頂きたいことを、書いておきたいと思います

もしこの点を注意して、30分の演技ができるのなら
恐らくは、どんな現場に行っても
困ることはまあないでしょう

その点ですが・・・

お客さんと絡まないことです

特にクロースアップ出身の人が、安易にステージに対応しようと
すると犯しがちなのが、結局人を何度もステージに上げる
ということ

人とのやり取り前提で、手順を組んでしまっていたりします

これ、客上げができる状況下ならいいですよ
もし上げられない状況下ならどうします?

以前、僕が見た状況として、一番きつかったのは
演者のいる所と、お客さんが見ている所の間に
流れるプールがあるってもの(笑)

まあ、それだけ離れているなら、イリュージョンでも
やればいいのですが

そこまでではなくても、例えばお客さまは
足の悪い方が多いような、お年寄りが多い現場とか
ステージまでの階段がないとか
そういった場って、意外にあったりするのです

その場合に、カードにサインをしてもらうことを
前提にしたトリックを演じようったって
難しいわけです

何かを覚えてもらうにしても、まあ大変です

ですので、客上げ・客との絡みのないトリックを
どれくらい手に入れておくのか
そして、それだけでどれくらいの手順になるのか
認識しておきましょう

ロープカットなどは、非常に優れたトリックですが
結局少なくとも1人は観客の手伝いを必要とします
だったら、フォーナイトメアーに切り替えて
おしゃべりネタ、またはサイレントのトリックにしてしまった方が
いいでしょう

もう1つ、観客と絡まない安全性ですが
結局、お客さんを上げたからには、きちんとケアを
しないといけません
それが難しいんですよ

それに、上がってもらったお客さん全員がいい人とも
限りません
望まない行動をとる人だっているわけです
(特にお酒にのまれた人とかね)

そういったリスクなどを軽減するためにも
不確定要素は限りなく減らせた方がいいんです

そんな視点でトリックを見直してみる
または、自分のトリックを再構成してみると
面白いエクセサイズになりますよ

引き出しの奥にしまわれていたトリックが
案外と役立つものだと分かったり

客上げしなくても、つまりは観客との距離があっても
何かを選んでもらうことは可能ですし
コミュニケーションを取ることも可能です

ただ、そうなってくると、ある意味での「話芸」が
少なからず必要になってきます

曲に合わせて演技することがマジックだと思っている人には
なかなか難しいことでしょう
カードをいじりながら、自分のやっている事柄を説明すること
位でいっぱいいっぱいになっている人には
なかなかに難しいことでしょう

本当の観客を前に、実戦あるのみ、なのかもしれませんね


 
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