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アンケートに関して:オリジナルの必要性

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「オリジナルマジック」の必要性と
その範囲について

色々と難しいですね
事柄としては、2点あって
まずはオリジナルのマジックが
必要なのかどうか?ということと
もう1つはオリジナルの範囲って?と言うことだと思います

少なくとも、僕はそのように考えてここから先で
記していきたいと思います

ただし、ここで書いていくことも、僕の頭の中だけで
考えたことだけではなく、いろいろな方のお話や
文章を読んで思ったことがベースになっていたりもしますので
ご理解を

まず、オリジナルマジックである必要性が求められる瞬間って
あまりないと思います
強いてあげればコンテストの場くらいでしょう

そしてその場でも、フルでオリジナルという必要は無く
ハードパンチを一発入れられれば、十分な評価を得られる
状況も多いものです

ですので、オリジナルマジックを演じなければいけない
という場は、少ないですし、一般の方を相手にするなら
ほぼほぼ、オリジナルである必要は無いですね

これに関しては、演者側の満足度とか
そういった部分になってくるものだと思います

さて、さらに難しいのは「その範囲」ですね
この辺に関しては、先輩の言葉を借りまして

1998年のマジックランド主催、箱根クロースアップ祭り
でのレクチャーノート「三家秦鳴」より
HIRO・SAKAI氏の言葉です

厳密に言えばマジック・ワールドにおいてクリエートするという事と
オリジナルを作るということは違うはずです。
オリジナルという言葉の範囲は投げ手、受け手
人それぞれの立場で、現象、原理、演出、技法、演技、セリフと
その方向性及び幅が違っているからです

あくまでクリエイトとオリジナル、という事柄に関しての文章ですが
つまりは「オリジナル」というものをとらえるには
非常に複雑であるということです

比較的厳密に言えば、もうマジックの世界では
本当のオリジナルというものは、作り出せないんじゃないでしょうか?

で、さらに、先ほどのレクチャーノート「三家秦鳴」
に石田天海さんの言葉が載っていますので、そちらを

従来の奇術のある要素と別の要素を組み合わせることによって
以前の奇術の面影が消え去り、全く新しい奇術であるように見せる。
これが奇術のバリエーションである。このバリエーションに
成功した奇術を、今日ではその人のオリジナルと称して
新発明のオリジナル同様に尊重する
石田天海「奇術五十年」より

さて。ここからもお分かりの通り、実に複雑な条件の下で
オリジナルが決まる、って感じです

一つ言えるのは、自分で「オリジナルです!」って声高に
言ったとしてもそれを判断するのは、周りってことです

そして、その周りの人の知識やどういった指向性があるのかで
判断が変わってくるってこと

つまり周りの人の判断基準が低いと、何でもかんでも
オリジナルであると判断されたり、するようになります

逆にこういったことに厳しい人のそばにいると、きちんと
クレジットを覚えたり、どこまでが誰のアイデア・どこにあったアイデア
などをしっかりと言えるようになります

たまに天才的にいろいろと浮かぶ人がいて
実はすでにあったテクニックだった、なんてこともありますがね

ただ安易に「これ、オリジナル!」なんていう人は
疑ってかかった方が大抵安全です
そういった人は、勉強をしてないか
または分かっていてそう語っていることがほぼだからです

と、言うことで、オリジナルの範囲は?
ということに関して、一言でいえば
非常に難しいですが、現状ではバリエーションしかできないでしょう
って感じです

どちらの質問にも、正直しっかりと答えたとはいいがたいのですが
つまりはその位微妙な問題ってことです
そうなんだ、って理解しておけばいいんじゃないですかね?

僕も昔はもう少し厳しい考え方をしていたのですが
最近は少し緩くなっている感じです


 
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