2名のレクチャーを受けてみて | レストランマジック研究所  戦略と戦術をお持ちですか?

2名のレクチャーを受けてみて

Jon Armstrong (Final)年末年始と
外人さんのレクチャーを連続して
受けてきたわけですが
もちろん一人として同じではなく
自分の信念や哲学の元に
何らかの正解を見出そうとしている
そんな意志が伝わってくるような
そんなレクチャーだったと思います

アマーは自分の研究成果の発表、という面を持ちつつ
レクチャラーとしての立ち位置を示してくれた感じ

そして、ジョン・アームストロングはカード研究家の側面を持ちつつ
「カードマジックだけで、観客を楽しませることはできるのか否か?」
と言ったパフォーマーの命題に、今もなお立ち向かっている感じです

どちらがあっている・間違っているではなく、互いにスタンスが
異なるのですから、おのずと手法やバランスを取る位置が変わってきて
当然なわけです

マジシャン一人一人、表現したいものも異なれば
自分のバランスの支点というか、スタンスも異なるのですから
こういった違いは当たり前の事

さて日本のマジシャンへ翻ってみると、どうなのでしょうね?
型でも押したかのように、同じようなマジックを演じている
人が多いような気がします

もちろん自己反省の意味も含めてですが

ただ、この2人が同じことを言っている部分があったのです
ある意味で、これは「真理」近いってことなのでしょう

2人が同様に言っていたことは

Try to have the spectator in control

ということ
ちなみに、このフレーズは、ジョンのレクチャーノートの一文です

簡単な日本語にすれば「観客のコントロール下になるようにしましょう」
って感じです

カードのマジックを「より良く」するために、って条件が付いているのですが
まあ、カード以外にも当てはまりますね

演者がシャッフルしたら、観客にもさせるって感じです

もちろんバランスにもよるのですが、演者の持っている物を相手に渡し
まったく仕掛けが無いことを体感してもらう
こうすることが、マジックの効果を上げる手の一つであると

こういった策略を使うからこそ、ギミックが活きてくるわけで
最初からギミック使って、でも相手に渡さないで
それで「もっと不思議にしたい」って言って
パワフルなエフェクトを起こせるギミックをまた買うっていうのは
少々方向違いに感じるのですよ、少なくとも僕の視点からは

自分の行う事ではなく、自分の行うことを通して相手にどういった
印象が作られるのか、相手の感情がどう動くのか
そういった点を考えれば、今演じている手順をより効果的にする手は
(注:単にエフェクトを強くするってことじゃないですよ)
意外にシンプルなような気がします

裏メルマガでは、これらのレクチャーを受けて、小林の視点から
音声コンテンツをご紹介しています
(ご興味ある方は、お問合せフォームなどからどうぞ)

全部聞くと一時間以上かかると思いますが
自分の立ち位置の理解をする際に、他の人の立ち位置や
その視点から見えるものを学ぶことで
気づきの量は多くなります

今年は、新年しょっぱなから
小林にとって学び多い年になっております

一年が終わった時に、どれくらい成長しているのか
少々楽しみです


 
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