あなたの覚悟はどれくらい？
昔は予備校の先生に
なりたいと思っていました
最初は、できれば英語の先生って
思っていました
なぜなら、僕にとっての
受験勉強の師匠が
英語の講師の方で
その人のようになりたかった
でも、よくよく考えれば、英語の講師になるってことは
その人と同じ土俵で戦うってこと
どう考えてもそれは無理だと気づき、同じ生徒を相手にしない
ということで、回避できると思いました
英語だったら、もっと基礎を徹底すべき生徒を相手にする先生に
なれば、どうにかなるという結論に至ったのです
その後は、数学や化学の講師の方が、生存競争的に
楽かな？なんて思ったことも
ある意味で、このころから、マーケティングってものを
考えていたのかな？とも思います
で、お金を頂いてマジックをするようになってからも
僕は同じような事を考えていました
プロのマジシャンってことは、自分の師匠のような人と
商売敵になるってこと
そうなった時に、僕は太刀打ちできるのか？
もちろん、同じ場では太刀打ちできるわけはありません
だからこそ、フィールドをずらして生きようと思ったわけです
その上で、出てきた言葉が
「レストランマジシャン」というものです
僕の中で主戦場は、レストランやバー
テレビでもなければ、プライベートのパーティーでもないんです
そこでは、負けないように頑張ろう
そんな風に思って、今も勉強しているわけです
そこでのイメージの１つは、ダントンです
アメリカのマジシャンで、もうお爺さんですが、レストランでの
マジックをされている（されていた？）方
僕は年取ってまでも、現場でマジックしたいと思っています
自分の心に思っていることは
「常に現場に出て、お客さんを楽しませることのできるマジシャンでいよう」
ということです
たまに
「プロマジシャンになりたいんです！」
とか
「マジックバーをやりたいんです！」
とか言う人がいます
個人的には
「勝手にどうぞ」
なんですよ（笑）
だって上記のような言葉を吐く人は
プロマジシャンになる事が目的、だったり
バーを開くことが目的、だからです
どうせすぐに心が折れるだろうな、って思います
その先のビジョンも何も伝わってきません
どういうマジシャンになりたいのか、どういうお店を持ちたいのか
その先はどのようにしていきたいのか
ある意味で、覚悟も伝わってきません
憧れているマジシャンがいたり、自分にとって先生のマジシャンがいたり
それはいいのですが、プロになるって、その人たちと戦うってことでしょ？
その覚悟はあるの？
または、自分の生きていけそうなフィールドは見つけられているの？
結局夢だけ見てプロマジシャンになりたいとか言っている人って
ホンとお花畑にいるんじゃないの、ってくらい幸せな思考を
しているように思えます
僕の知っている人たち、ほとんどは第一線でプロとして活躍している
人たちは、真剣にやっていたらプロになって、そこから必死に努力し
自分の能力を常に磨いていっているような人
甘っちょろい考えで、その人たちと剣を交える事なんてできません
一瞬で袈裟切りされますよ
僕も、決して太刀打ちできるとは思いません
でも必死になれば、一太刀だけでも浴びせることはできるようになったかな
とは思います
プロマジシャンになる事やマジックバーを開くことが悪いのでは
ありません
それをすることで、あなたはどうなりたいの？
この段階では、まだ自分のエゴだけで動いていいと思います
そのエゴのパワーさえない人が多すぎるので
何かを行うには、初速が必要です、その際のパワーに一番適しているのが
エゴのパワーです
とにかく、自分のやりたいことを突き進む
このパワーさえない人には、何も形にできないでしょう
エゴで突き進んだうえで、どこかで行き詰ります
この時に、初めて「まわり」が見えるような気がします
つまり、目の前のお客さんに何が提供できているのか？
その上で、その提供したものを、相手は喜んで受け取ってくれるのか？
受け取ったことに対して、対価を与えてくれるのか？
などなど
まずは自分の提供できるものを磨かないと、受け取ってもらえるものさえ
ないですからね
それには、最初はエゴです
でも、変にお花畑にいる人は、最初から
「お客さんに喜んでもらうことが目的です！」
なんて言ってしまう
もちろん、それは大切
でもその前に、喜んでいただけるものを提供できるあなたなの？
それだけの覚悟をもって、自分の体に経験を詰めてきたのか？
これは「思い」だけではクリアできないですよ
マジックバーにしても、出した瞬間、夢達成
だったらその先やる気なくなるでしょ
それ普通ですよ
「マジックバーを銀座で初めて、２店舗目は○○、最後はハワイとかに！」
位のエゴがあった方が、良いですよ
これくらいなら、ちょっとやそっとのことでへこたれないですし
何かあっても、クリアしようと頑張れるでしょう
まずは、己が満たされてこそ、他の人を満たすことができるはず
いつまでも、綺麗なお花畑にいるのではなく、自分のエゴを認め
そのエゴを磨き、突き進む覚悟を持ちましょうね
そうすることで己が磨かれて、他の人の事も
本気で考えられるようになりますから
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