マジックで英語を覚えてみよう 6 単語遊び | レストランマジック研究所  戦略と戦術をお持ちですか?

マジックで英語を覚えてみよう 6 単語遊び

さて、久々にいってみましょう、このコーナー
普通ブログって何かリアクションがあるものですが、全くと言っていいくらい
リアクションの無いこのブログ

心が折れそうになりながらも、進めていきます

さて今回はこの本から
スイッチ
ジョンロビック著、マーフィー発行のビルスイッチに関しての
研究書?です

この本を読む限り、ジョン・ロビック氏の几帳面さと頭の良さが
見え隠れする文章です

ジョン・ロビック氏自身、いくつかの商品を出していたりもしますが
演者というより、クリエイター的側面が強いようです、
ただ、この本を読む限り、文才もかなりのものではないでしょうか?
非常に読みやすいと思います

相手に伝える事を大前提にして書いている感じ、とでも言いましょうか
たまに、マジックのノートや本はクリエイター自身の備忘録的なものとして
リリースされていますが(それはそれで問題ないんですよ)
これはビルスイッチというニッチな分野に関しての研究書としての
コンセプトのせいなのか、非常にしっかりとした出来です

今回はここから1文
彼のしゃれっ気の聞いた言葉づかいをお楽しみください
21ページの1行目です

The thumbtip is perhaps the most popular secret device ever devised for conjuring.So,it is surprising how little has been written about how to use it, especially regarding advanced techniques or finesses.


まず全体の訳から行きましょう

サムチップはマジシャンの間で最もよく使われている秘密の道具です。
しかしながら、その使い方、とりわけ少々高度なテクニックやコツの
ようなものに関しては、全くと言っていいくらい記されていません。

さて、ポイントは単語レベルでのお遊びがふんだんに盛り込まれていること

例えば
the most popular secret device
一番よく知られた秘密の道具って
なんとなく矛盾していません?

事実なのですが、このように相反する言葉を使っている所がうまい
ちなみに、頭のtheがなかった場合には少々訳が変わります
日本語としては「とてもよく知られた秘密の道具」ですかね

このtheは指示副詞と言われるもので、最上級表現と一緒の場合
他者比較なんですね、無ければ自社比較と考えます
自社比較の最上級は、単なる強調と考え「すげー」と訳せばOK

とはいえ、欧米人も感覚で使っているでしょうから、あまり目くじら立てる
事でもないかもしれません
ただ、他者比較の場合、比較対象に関しては考えるようにしましょう

さて、言葉遊びはまだまだ
secret device ever devised
「デバイス」と発生する者が2つ、これだけ近くに並んでいて
そして全く意味が違う

正確には発音は違うんですよ、でもこういった言葉遊びの方法も
あるわけです

devisedに関してはいくらでも変えようがあるんですから
known、used、createdなんて感じ
どれでもあまり変わらないはず

わざわざこの単語を選んだ意味、捕まえてあげたいですね

さて、今回焦点を当てたいのは~ingの単語
surprising、regardingの2つ

どちらもある意味、出所は同じです
他動詞のing形
でも少々趣は違います

まずはsurprisingから
大抵は~edの形で見かけるものです
感情他動詞なんて言われますね

日本人と違って、人間の感情は自発的なものではなく、外発的なものである
と欧米人は思っているようで、そのため
何かが、誰かを、笑わせる、怒らせる、悲しませる、なんてなります
そのため、人が主語にくれば、もちろん受身形になるわけです

じゃあ、この手の動詞がingつまり現在分詞として使われる場合にはどんな意味?
どんな形になっていようと「コア」な部分は変わらないはずです
つまり感情他動詞である部分は変わらないはず

となると、目的語の位置には絶対に人がくるのです
でも、その人が見えない(省略)されているということは
より一般的な状況や具体的な意味が消えてしまっている、ということ

感情他動詞、というくらいなのですから
人の感情を何らかの形で掻き立てるわけです
ということは、訳としては
「人の心に波風立てるほど・・・」ということになります

心が動くときって?いつ
驚いたとき、うれしい時、悲しいとき~!
一言でいうと「ウワッ!」って感じ?
「まじ?!」とか「すげー!」とか
そう、これでOK

感情他動詞のingは基本的に「すげー」でおしまい
上の自社比較と同じになってしまった(笑)まあ、でもそうなんで

あと、この構文は主語の後置がされています
how~最後までが実際には主語で、長いので後置され、仮主語がたっています
ですので、正確には・・・がどれだけ少ないのか、すげーんだぜ!
ってところ
もう少し、高尚になりますが、まあ上記のようにとらえておけばOK

今回は単語レベルにこだわりたいので、文法構造は少々無視

さて、もう1つregarding
こちらはregard A as Bの構文で使うものですね
ということで、認識を表す動詞です

これを分詞形で使う場合もコアは一緒
認識するのは人間の特権、つまり常に主語には人間が
意識されるわけです

書かれてないのは、一般だからOR分かるからです
で、この分詞はよく使われるので、ほぼイコールの意味が当てられています
regarding=aboutです
こういったよく使われるものは、独立分詞構文の慣用表現なんて言われて
グルーピングされますので、しっかりと勉強しておきましょうね

さて、aboutもregardingも
認識の対象ということで、意味は一致しますね
いろいろな事⇒特にこれ、の流れの部分ですから
そういうことも考えて文を見ると、ほら直前にaboutがありますね
つまりここと一致

written about how to use it
ここまでで、大まかに解説
especially regarding advanced techniques or finesses
ここで詳細
ということですね

実際にはもう少し深い遊び方として、現在分詞と過去分詞での使い分け
なんてところも行っているわけですが

もしかすると、僕が見落としている言葉遊びもあるかもしれませんが
これだけさらっと見た限りでも、かなり頭のいい人であることが
伝わってくるでしょう?

本を読むって、こういった著者の仕掛けた仕掛けを1つずつ解明する
部分があるんですよ
表面だけ読んでも、十分に役立つのですが、さらに深く読むことで
実は面白いものが隠されていることがあります

ぜひぜひ、さまざまな本を読みこんでみてください


 
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