レストランワーカーとしての感覚
僕は自身のことを
レストランマジシャンとか
レストランワーカーと
称することが多いです
これは、単にマジックをする人
ということだけではなく
レストランという
ある意味で
マジックを演じるのには向いてない
場でも演技ができる
ということを表現しているつもりなのです
いわゆる営業と言われる場では、マジシャンは大抵
大荷物を持って現場入りをします
もちろん、演じるサイズにもよるのですが
クロースアップを演じる場合でも
それなりに荷物が大きくなったりします
それこそ、仕事によっては
30分だけ、会場を回りながらクロースアップを
なんてオーダーがあったりします
こんな場合には
正直、ほとんど手ぶらに近い状態で
会場入りすることさえ可能ではあります
何でそんなにも、持っていく荷物に差ができるのか?
今までも、このことに関しては結構引っ掛かってました
マジシャンの腕とは異なる部分ですが
プロフェッショナルとして動くにあたっては重要な
部分だからです
そして最近少しだけ、氷解したことがあります
僕はレストランワーカーです
そして、レストランのバックヤードって基本的に
狭いわけです
通常のスタッフ分の荷物などだけでも結構なのに
たまにしか来ないマジシャンの分なんて
スペースとして存在するはずもありません
じゃあ、裏の階段のような所にでも
荷物を置いておくかってなると
それもまた邪魔なものです
なので、レストランワーカーで重要なのは
動きの軽さであり、パックスモールであることです
バックをもってあることもなく、身1つで
レストラン内を何時間でも歩き回れるだけの
準備がされていることが好ましいわけです
大荷物を持ってこられるのは、迷惑であり
お店の人から嫌われてしまう可能性も
それとは逆に、営業が多い人なら
控室のような場所が用意されていることも多いですね
そうなると、ある程度の荷物を持って行っても
邪魔にはなりません
むしろクライアントの手前、大変そうに荷物を
持っていくくらいの演出をした方が
喜んでもらえるかもしれません
他にも、レストランワーカーで話題に上がることの
1つとしては、マットを持ち歩くのか?
ってことがあります
僕自身、なくてもいいけどあった方が楽
という考えです
ここで重要なのは、マット1つ置けない
ってことが当たり前の場である
ってことです
それを前提に、手順やトリックを組んでおく
ってことが当たり前のことになってきます
でも、営業の方の場合
極端なことを言えば、自分でテーブルを持ち込んで
それをもってまわりながらストローリングでマジック
ってことも可能なわけです
パックスモールが基本になってくるワーカーからすると
何でそんな邪魔なものを?って思いますが
そういった部分をダウンサイジングしようという
思考にはならないようです
同様に、クロースアップなのにデカい道具を持ち込んで
バーカウンターなどで演じるとかも
僕らのようなワーカーには、理解しきれない行動です
そういった、ある意味不釣合いである姿が
滑稽ですよね!って狙って行っているなら
別にいいのですが、そうではなくって単に
「このネタ、良いネタだから!!」
みたいな感じで演じられると、なんかねえ・・・
各マジシャンの信条とかセンスとか美的感覚
になってくる部分ではありますが
ここはレストランマジック研究所
パックスモールでレストランに現れて
身1つでいくらでも演じられるような
知識と技術を持ちましょう
そういった、ある意味での職人的美しさを
身につけることもまた、マジシャンには大切な部分に
なると思っております
たまに、営業現場でも妙に大荷物を持って
お客様のいる会場に行くマジシャンいるんですよ
思わず「バーク(エルフ語で「醜い」の意)」と
言ってしまうことがあるのは、秘密です(笑)
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