Out to Lunch:シンプルだから使える原理
海外のショップなどを見ていると
日本で全く見かけたことも無いような
そんな物を見つけることがよくあります
理由はいろいろあって
そのショップが他へ卸さないから
ということもあるでしょうし
ニッチな分野過ぎて売れないので
他が扱わないってこともあります
恐らくこれも、そんな分野の商品になっていると思うものを
最近手に入れました
英文冊子で「Out to Lunch」に関して書かれている
ノートです
名刺大の紙と輪ゴムも付いていて、30ページちょっとのものです
決して非常に凝ったことが書かれているわけではないのですが
こういったことに関して、少なからずまとめてくれているような
冊子があったり、そのような作業に興味のある人が
いるということそのものが、僕には興味深いのです
マジック知っている人間からしたら
「・・・ふーん、誰でも思いつきそうな手順ばかりだね・・」
って言われそうな内容なのですが、そこが終着点ではなくって
この本が、僕にとっては始発で、ここからどこに進めるか
ってことになるんです
で、ちょっとアイデアが出ないか、考えていると
不思議なもので、呼び合うのでしょうか?
この原理を使っている作品を演じているDVDを見ました
その作品、非常にシンプルながら、僕には衝撃的で
不可能とも思える現象を、いとも容易く
こんなにもメジャーな原理で達成していました
どんな現象かと言えば・・・
1枚のカードにサインをし、そのサインカードが全く別の
カードに変化してしまう、というもの
もちろん、サインカードはプレゼントできますし
きちんと手順を行うと、エンドクリーンで手元に
怪しいものが一切残らない、という素晴らしい手順
確かどこぞの誰かの商品で、別のカードにサインが移動する
というものがあったと思いますが、最終的にサインカードを
プレゼントできないわ、いろいろと面倒な事をやっているわで・・
要は実用的ではない、って感じだったと思います
それからしたら、雲泥の差で現場で演じられます
(既に必要な物を購入または準備済みです)
さて、そんな便利なOut to Lunchの原理ですが
あまりはびこってないのは、実際には手続きが結構かかる
という部分があったり、必要な物が上手く手に入らないということも
あるのだと思います
例えば、絵のスプーンが曲がる、なんてこともできますね
そのためには、サインさせて、カードを引き抜いて
なんてことが必要になります
このくらいならいいのですが、カードを当てようなんてすると
フォースも必要で、ペンを出したり、案外手続きが煩雑になってきます
カードの束とペン位で済むなら楽ですが、思考巡らせていた際に
結構道具の出し入れや動きを考えて作らないと
とっ散らかるなあ、と思いました
あと、輪ゴムで留めていることが気に入らないという方も
いるみたいですね
これは原理的にしょうがないのですが、なかなか別のものは無いですね
マネークリップのようなものでもいいのかもしれませんが
イイ感じのサイズを見つけるのは、苦労するでしょう
海外では製品化されているのですが、海外サイズの名刺に
合うようになっているので、日本の名刺には合いませんし
カードに使うこともできません
ちなみに、ポーカーサイズ程度のカードなら
16号の帯輪ゴムで、6ミリ幅とかのものがベストです
この辺のものは、市販されていますので、買っておいても
良いでしょう
5ミリ幅のものだと、カラータイプのものもあるようですので
それもそれで面白いかと
カードをホールドしておくためにワレットタイプの物などがあるので
そういったものを買おうかな?
とも思っていたのですが、その手のものだと、自由にできない点が
あることに気がつきました
帯の位置、です
ワレットタイプのものは、帯の位置が真ん中なんですね
僕もこれを疑わなかったのですが、実はちょっとずらして使う
事で、サトルティになるということに気づかされました
そう考えると、場所は自由に変えられる輪ゴムの方が
便利なんですよ
隠しておける部分を大きくすると、変わった感が
大きくなるというのは、直感的に分かると思います
例えば、カードの半分以上を隠すような、大きめの
シールを貼って相手に渡し、おまじないをかけると
そのシールに変化があるとか
文字や絵の変化には、面積が大きい方がいいでしょうからね
そうそう、個人的に思っていたのは
「ダブルフェイスの替わり」にならないのか?ってことでした
これは今でも考えていて、カードの束とペンでしょ
いかにもメンタルな道具じゃないですか?
何らかの手順で、2択まで絞れるなら、ギミック部分の扱いで
行けるんじゃないかな?って
もちろん、フォースで1択にしてしまうっていうのもアリなのですが
そこは自由度を高く感じさせられるのなら、その方が
演者的にも楽じゃないの?って
さいころの目を当てるとか、できないものかなあ・・
と思っているのですが、なかなか構築できずにいます
こうやって考えているのが、楽しいんですけどね
最近では100均で売っているマジックの道具の中にも
この原理を使っているものがありますが
まだまだ、いじってみる価値がありそうな気がします
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