もっと見せて!:その真意を考えたことあります?
レストランワークで
一番難しいのは
「テーブルアプローチ」
つまりは、テーブルに入る瞬間です
次に難しいのは・・?
僕はテーブルを去る時だと思います
上手くマジックも決まって、これで終わり
では次のテーブルへ、と思った際に、悪魔のような声が・・
「もっと見た~い!」
この誘惑にかられて、思わずもう1つ演じ、時間オーバーとなって
まわれなかったテーブルが生まれてしまい、レストランからの信頼を
落としてしまう、なんてこともあります
お客さんからのリクエストには答えてあげたいですが、それはそれ
仕事としてこなさないといけないこともあるわけで
なかなかの葛藤です
でも、この「もっと見たい」ですが
少し冷静になると、いくつかのパターンに分けられるような気がしています
例えば・・・
本当に、純粋に見たい人
子供から「見たい」という声が来ているなら、これに当てはまることが
ほとんどでしょうねえ
これは、やってあげたいです
こういった時には、ホンと30秒で終わるような、クイックなトリックが
あるといいですね
それも、一発ネタではなく、きちんとした現象が起こるもの
それこそ、オープニングで使うようなネタを、複数準備しておくと
こういった場合に便利ってことです
カラーチェンジングナイフとかジャンピングダイヤのようなパドルって
こういったシチュエーションでは強いと思いますね
短時間で、ビジュアルなきちんとしたマジックを見せたいって時
笑いで終わればいいなら、一発ネタでいいんですよ
ビックフリスクみたいな、または漫談1つやっておしまいとか
でも、マジシャンですからね
こういったトリックを、古いとかつまらないとか言って、手を出してない
人もいると思うのですが、要は使い方ですから
さて、次のパターンとして
大してマジックを見てなかったのに「もう1つくらいやってよ」
っていう人いません?
正直、こういう人の気がしれないのですが、何でしょう
場の中心にいたがるんじゃないでしょうかね?
誰か他の人が自分の言葉通りの行動をしていることに満足感を覚えるような
そんな感じなのかな?と思っています
この手の人って、マジック始めたら結局は自分がまた話し始めたり
するのですから、マジックやってもあまり意味は無いと思いますね
ですので、冷静に大人な対応でいいんじゃないでしょうか
「申し訳ありません、他のテーブルもあるので
まわって時間が残ったらまいりますね」って感じで
別にマジックを望んでいないので、素直に分かってくれるはず
自分のいる所が、特別な状態になっているという事が気持ちいいだけ
なので、自分がまた話題の中心になればいいわけで
で、最後の1つ、これが厄介
いくら演じようが「もう1つやって!」と言ってくる
で、見てないわけではない
こういった人、いません?
僕が予想するに、こういった人って「マジックをやっている人」ですね
つまり最後のパターンとして、マジックを嗜んでいる人、ってことです
この手の人でも、冷静な方・大人な方は、現場で動いているマジシャンは
仕事で動いているわけで、無理に引き留めても悪いし
それに、その人の一番得意なものをきれいに見せてもらいたいと
思っているので、基本静かです
で、終わる際も、素直に返してくれます
でも、大人ではない方(笑)は、どんどんマジックやらせようとします
自分がマジック見たいから
気持ちは分らんではないですよ、でもその場のマジシャンは「仕事」を
しているんです
きちんとレストランを回らないと、仕事が無くなってしまうかも
しれないのに、何で味方にまわって欲しいマジックを嗜む人が
一番の邪魔をするかな?
こういった人は、自分でもマジックを演じます
つまり、マジックを手に入れる・見る術を知っているのです
ほとんどの方は、マジックを見る術を知りません
たまにテレビで見かける位
だから、リアルの場でマジックを見ることへ、少なからず
価値を置いてくれます
でも、自分もマジックをできるという事は
マジックを見せてもらうことに対しての価値を低く見積もります
だって、自分もできるんだから
だから、自分の満足を満たすために、もっともっとと言ってきます
それに対応すべきなんでしょうか?
僕は違うと思っています
大抵、こういったマジックはサービスで行っているものですので
適切な分できればそれで何ら問題は無いわけです
お金を頂いて演じているなら、適切な分演じた後
さらにマジックを要求された場合には
その分の対価を出してもらえれば、何ら問題ないわけで
でも、そういった人たちって、マジシャンのマジックの価値を
低く見積もりますので
対価を払おうとはしないですね、大抵
マジシャンだって人の子、お心づけを頂いたら、多少は
頑張るのに・・・
通常以上にマジックが見たいなら、それなりの作法があるってことですよ
注:別にチップを要求しているわけではないですよ
一般論として、そうでしょ?ってことで
悲しいことに、マジックの価値を一番軽く扱うのはマジシャン
ってことになってしまいます
正直こういった方へ、それ以上のマジックを見せる意味が無いので
やっぱりご説明して次のテーブルに行くのが正解でしょう
バーやレストランでマジックを演じた場合に
一番面倒になるが、こういったマジックをかじっていて
やたらとマジシャンにマジックをやらせようとしているお客さん
演じる側は、見る側に回った時も、キレイでいたいものですね
あ、ちなみに、キレイにテーブルを抜けるために取れる
簡単な方法として
「次で最後になります」とか「では最後にうまく行ったら大きな拍手を!」
とか
「最後」感を、あらかじめきちんと相手に届けておくと
テーブルから抜けやすいです
それでも、なんだかんだ言ってくる人って、結局マジシャンの言葉を
聞いてない人なので、あまりやっても有難く思ってくれないです
他のテーブルに行って、出来るだけ多くの人を楽しまさせてあげましょう
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